2019年4月18日 (木)

農業で持続可能な未来へ

 JENは熊本の一般社団法人フミダスとパートナーシップを組んで、熊本地震から立ち上がるなか、未来を見据えて持続的な地域をつくるイノベーターたちを支援しています。最新のプロジェクトが、若手農家による、若手農家のための事業承継研修「マイファーム・マネジメント」です。

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ファームマネージメント勉強会(写真_フミダス)
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参加者同士で現状を共有(写真_フミダス)


 20代30代の農家で構成される熊本青年農業者クラブ(4Hクラブ)のメンバーは地震後、農業設備が壊れ、しばらく農作物の流通も止まった経験から農家の経営力強化の必要性を痛感したといいます。経営力を強くすれば自然災害はもちろん様々なリスクに対応していけます。これから先、大規模農業法人の進出や安い海外農産品の輸入等、いくつも試練が待ち受けています。それらを踏まえ、プロジェクトでは4Hクラブの役員自身がファシリテーターとなって、若手農家に対して「年後の自分と家族はどうありたいか」「どうやったら親を説得できるのか」「そのためにはしっかりとした事業計画をのためにはしっかりとした事業計画を立てなければ」と具体的な事業承継計画をワークショップで進めていく研修プログラムを完成させました。この研修プログラムを機に親と話し合いが進み新しいビジネスプランのもと、事業承継を始めたり、既に経営者の立場に立っていた若手農家がさらに経営力を磨くなど、目に見える成果がありました。熊本初の農家の事業承継支援。これは、高齢化と廃業に頭を悩ます熊本の農業界全体にとっても重要な取り組みです。

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事業継承カフェ

 2016年4月日に発生した熊本地震から3年間、JENは緊急から復興まで支援を続けて参りましたが2019年2月末をもって熊本事業は完了しました。皆様の暖かいご支援に心から感謝申し上げます。

4月 18, 2019 熊本地震 |

2019年1月 8日 (火)

熊本からのイノベーション: 若手農家の事業継承

2016年の熊本地震直後からJENは緊急支援を行い、その後復興支援として、社会課題を解決をめざす人材育成「明日の熊本塾」を一般社団法人フミダス(熊本市)とともに実施し、そこからコミュニティカフェ、伝統野菜の農産加工品の販売促進など、被災地を元気にする事業が育ってきました。JENは「明日の熊本塾」の第二弾として、フミダス、そして、20~30代の若手の就農者で組織される4Hクラブ(農業青年クラブ)熊本県とともに若手農業者の事業継承を支援してきました。

 

 

 

 

就農者の66.5%が65歳以上と、日本の農業では世界的にも突出して高齢化が進んでいます。熊本でも同様に農業が次の世代に承継されず、先祖代々耕してきた土地が耕作放棄地となってしまうケースが後を絶ちません。

 

 

 

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最初の明日の熊本塾の卒業生でもあり、地震後農産加工品の売り上げが減少したなかでも農業と加工品販売をがんばってきた佐藤智香さんが会長を勤める4Hクラブの中心メンバーは、若い世代に農業のやりがいを伝えたい、事業を親が元気なうちから承継してほしいとの思いから、JENの支援とフミダスの伴走のもと、4Hクラブのリーダーが自らファシリテーターとなって若手農家を集めて自分の経営状態の把握や自分の事業計画をつくるワークショップを開催してきました。若手農家同志、和気あいあいとした雰囲気の中でも、農業と経営に真剣に向き合う参加者の方々様子に熊本の未来が垣間見えました。

 

 

 

参加者からは「農業技術の研修は受けてきたけど、経営の研修ははじめて」「ビジョンなど、自分がこの先どうありたいか、家族やスタッフの幸せはどう実現できるかをはじめて向き合って考えた」「若手農家の仲間と農業経営の話をする貴重な場」との声が聞かれています。

 

 

 

ワークショップで力を得て参加者の多くが実際に事業承継に向けた具体的なステップを踏んでいます。

 

 

 

来年はじめまで事業を継続し、この全国的にも珍しい若手農家による若手農家のための事業承継支援の事業モデルと成果をJENの評価支援により抽出していきます。

 

 

 

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写真: 事業承継計画を自分の定めた期限までに完了する宣言文をもつ若手農家の方々

1月 8, 2019 熊本地震 |

2018年7月 4日 (水)

熊本の明日(2)

JENの事業パートナー、フミダスは、震災前から地域の社会課題の解決に取り組んでいました。震災直後には支援物資の配布などで地域をくまなく回り、コミュニティに寄り添う活動も行っていました。震災前の熊本は、他府県同様、少子高齢化と若者の流出によって、社会をけん引する担い手の減少が大きな課題でした。
 
地元の若者が活躍できる社会を作らなければ熊本の未来はない、というフミダスのビジョンに賛同したわたしたちは、ASUKUMAの開校にこぎつけました。ほぼ口コミで集まった第1期生20名は、2017年3月に研修を終え、今は、それぞれが地元での小規模ビジネスの事業化に向けて走り出しています。
 
佐藤さんは、ASUKUMA参加者の一人です。
出会った当時、既に阿蘇タカナードタカナードの商品化に挑戦していた佐藤さんは、作っても、売っても、なかなか生計をたてるところまで到達できない、というジレンマにおちいっていました。佐藤さんは、ASUKUMAへの参加を通して、ビジネスとして軌道にのせるためのビジョンを明確にし、タイムラインを引き、商品を世に送り出すしくみづくりに本格的に着手しました。
 
昨年、阿蘇タカナードは評価され、優良ふるさと食品中央コンクールで農林水産大臣賞を受賞するまでに成長しました。勢いは止まらず、日本各地から講演や情報交換の場などに呼ばれる機会が増えたそうで、地元の協力者のみならず同じような志を持つ若者との出会いや専門家との出会い、そこから発展する販路の拡大など、毎日大忙しの日々を送っています。気になる生産体制は、パートタイムの方を数人雇用しているそうですが、それでも、基本は一人だとか。作業場ってどんなかんじ?
 
 
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阿蘇タカナード原材料

 
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商品出荷前の作業

 
 
すみずみにまで目が届く、素敵な笑顔に秘めたストイックさがかっこいい、いかにも佐藤さんの人と成りが凝縮されたステキな作業場です。
 
 
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作業場にて

 
ところで、今回の視察メンバーは全員が女子。「こんな女子は…難しいですね~」、とは、なんともなしに広がった話題の末のメンバー共通の恋バナ。乙女の悩みも抱きつつ、ブレないビジョンで猪突猛進中の佐藤さんを応援したい、と心から思いました。
 
ASUKUMA第2期も、だんだん形になってきています。今回は、若手農家を対象にした家業継承プロジェクト(若手農家が、これから進路選択する農家世帯のこどもたちに対して、農業の魅力を継続的に伝えることで、魅力あるキャリア選択のひとつとして農業の継承を選ぶ若者が増える」ことを目指すプロジェクト)、地震の風評被害に遭っている南小国町の地域再活性化を一部サポートさせていただきます。ASUKUMA2でどんなロードマップが完成するか、こちらもぜひ、応援してください。
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南小国町の風景

 

7月 4, 2018 熊本地震 |

2018年6月 7日 (木)

熊本の明日(1)

新緑の阿蘇は、空が大きくてとにかく美しい。広報担当者は日頃はほとんどフィールドを訪問できないのですが、今回、海外の支援者を伴って阿蘇市を訪問する機会をいただきました。まるで、大きな手のひらにのったアリの気分。4万年前の噴火で地面が陥没し、そこにできたカルデラは月日を経て復活、海抜800Mを超える高原になりました。そこには、太古より大自然に生かされている、阿蘇の人びとの営みがありました。

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南小国町の風景

阿蘇タカナード を作る佐藤智香さんもその一人。

佐藤さんは、ASUKUMA(※)第1期の参加者です。阿蘇に生まれ阿蘇で育ち、就職を機に大阪へ。佐藤さんもまた、地方に暮らす多くの若者のように、一旦は故郷を離れたひとりでした。やっぱり阿蘇で暮らしたい。その強い想いが彼女を故郷へといざないました。阿蘇の耕作放棄地を減らしたい、阿蘇でしか育たない大好きな阿蘇高菜を失いたくない。

ASUKUMAとは…熊本が誇る人・もの・文化を元手に、熊本を元気にするプロジェクトを生み出す、ワークショップ・プログラム。

一念奮起した彼女は阿蘇のおばあちゃんの元にUターンしました。そこからは、阿蘇高菜と向き合う毎日で、試行錯誤の連続でした。阿蘇高菜への愛はやむどころか益々高まり、ぜったいに世に送り出す、いつしか強い信念に変わっていました。 ・・・その2に続く。

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佐藤さん 作業場にて

6月 7, 2018 熊本地震 |

2017年11月16日 (木)

熊本地震から1年半・熊本の農業・観光業の挑戦

 熊本地震から1年半余り。熊本市内中心部を歩くと、地震の爪痕は見当たらないようにみえますが、市外ではいまだに地震の影響が地域の産業に大きな影響を残しています。

 地震前は修学旅行生を中心に、多くの観光客を惹きつけていた阿蘇市は、地震後、大口の旅行客のキャンセルが相次ぎました。地震により、熊本市と阿蘇を結ぶ列車と、幹線道路が寸断された現在、唯一残った山道を通って阿蘇まで来る旅行者は限られており、観光業も、阿蘇の食と観光資源である田園風景を創り上げている農業も、地震前のレベルに戻す目途がたっていない状況が続いています。

 熊本地震後、JENは熊本で長年若者の人材育成を行う一般社団法人フミダスとパートナーシップを結び、「明日の熊本塾(あすくま)」、地震後の社会の再生に携わる若手人材の社会的起業を支援してきました。参加者のなかからは、コミュニティカフェの運営、農作物加工品の販売等、様々な取り組みがうまれました。

 あすくまがいったん2017年3月に終了してから半年余り。今度は、地震の影響が未だ続いている観光地で奮闘する方々を支えるためのあすくまⅡが始まる予定です。前回のあすくまでは熊本各所からいらした個人の参加者を対象としていましたが、今回は事業地を阿蘇市と南小国町の2か所にしぼり、地域の方々のチームによる課題解決に伴走します。

 計画づくりとパイロット事業など、熊本の明日をつくるプロジェクトにご期待ください。

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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

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11月 16, 2017 熊本地震 |

2017年7月31日 (月)

ひとり親家庭の声をきくこと



今年JENは熊本地震の被災地支援の一環として、ミューズプランニングをパートナー団体として、被災したひとり親の支援を行いました。

3月・4月にそれぞれ益城町と熊本市東区で「ひとり親応援おしゃべり&ランチ会」を実施し、ひとり親がお互いの常用を話し合うおしゃべりタイムとキャリアカウンセラーによる就労に関するアドバイス・ワークショップを開催したところ、

参加者からは、

「同じ立場の方だったので、安心して悩みや不安を話せた」
「いろんな方の話が聞けて良かった」
「同じような悩みを持っている人と出会えて心が軽くなった」

といった意見が聞かれました。
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【ワークショップのチラシ】

前から、熊本のシングルマザーの年収は熊本平均の半額以下の180万円。シングルファーザーも、7割ほどの291万円(熊本県ひとり親家庭等実態調査)。決して余裕のある生活でないところに地震が襲いました。

熊本県では、震災から4カ月たった8月にひとり親家庭の調査を行いました(ひとり親家庭における熊本地震後の現況確認調査結果はこちらから。

収入の変化に関しては、上昇した人が2%に留まったことに対し、減少した人は16.4%被災の程度がひどかった上益城地域では25.3%にも上りました。

JENの支援を得てミューズプランニングが実施したひとり親家庭の調査でも、「収入が減っただけでなく、ライフラインのストップで洗濯・風呂・外食で貯金を使い果たし、生活が厳しくなった」「地震の片付けや避難時の出費がかさみ、生活が困窮した」など、支出が増えていた実態が明らかになりました。

また、不安がる子どもを置いて仕事にいけなかった、などの悩みも共有されました。

世界各地の被災地や東北での支援経験から、JENは平時からの厳しい状況は災害後も続くどころか、悪化する傾向があることを学んできました。

これからも、JENは取り残されがちな方々のことを一番に考えて世界各地の支援を続けて参りたいと思います。

7月 31, 2017 熊本地震 |

2017年6月 1日 (木)

JEN熊本支援のこれまで


たくさんの被害をもたらした熊本の震災から1年と1ヶ月が経過しました。熊本県庁の発表によると、225名の方々が尊い命を亡くし、200,000棟近い家屋が被害に遭っています。現在でも、地元の方々や行政、支援団体等、たくさんの人びとが復興に尽力しています。

JENは前震の翌日である4月15日に熊本へ到着しました。当初はライフラインも復旧しておらず、主に避難所にいる人びとへの支援を行いました。例えば、商店が復旧していないこともあり、弁当や下着の配布、入浴が困難な方への入浴サービスを行いました。

また、避難所が集約・閉鎖されていくのに伴い、瓦礫の撤去を促進するために地元のコミュニティや支援団体にトラックや資材を供与しました。

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【避難所での弁当配布】 

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【JENのトラックが瓦礫撤去で活躍】

緊急期の終わりが見えた頃、熊本の地域課題を根本から解決できる支援の方法はないかと考えました。たくさんの方々と会う中、震災の前から熊本で同様の活動をしている団体をパートナーとして「明日のくまもと塾(あすくま)」というワークショップ事業を立ち上げました。

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【地域での問題に対峙する方々へのワークショップ“あすくま”の開催】

このワークショップは2017年3月に1期を終えました。たくさんの参加者は現在も様々な分野で地域の課題解決に挑んでおり、JENは引き続き熊本の方々と歩んでいきます。

6月 1, 2017 熊本地震 |

2017年3月 2日 (木)

あすくま(明日のくまもと塾)の継続

昨年の9月より、地域の社会問題の解決に挑戦するリーダー育成のためのワークショップである (明日のくまもと塾)にたくさんの方々が参加されています。

当初の予定プログラムを終了後、現在は新しいメンバーを加えてフォローアップ研修を継続しております。

熊本で地域の問題解決に挑戦しようとしている、あるいはすでに挑戦している方々がたくさんいらっしゃいます。

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【個別メンタリングの様子】

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【ワークショップの様子】

「誰のどんな問題を解決するのか」このテーマをワークショップ形式で深く考え突き詰めていく作業と、必要な人びとを引き合わせるお手伝いをJENは継続しています。

「明日のくまもと塾」の詳細レポートはこちらからどうぞ

3月 2, 2017 熊本地震 |

2017年1月19日 (木)

仮設住宅でのクリスマス


熊本の震災から8か月が経過しました。

JENが支援を行っている阿蘇市では2000件超の家屋が全壊・半壊の判定を受けており、現在5つの仮設住宅に116世帯の方々が入居しています。

先月12月23日に、これら5か所の仮設住宅でクリスマスプレゼントの配布が行われました。

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【プレゼント配布の準備】

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【21世紀現在の近代的なトナカイことトラックにて輸送】

全国から寄せられた支援物資を、地元と県外のボランティアや大学生がサンタクロースとトナカイに扮して配布しました。

JENでは準備・仕分け・運搬のサポートをさせていただきました。

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【物資の仕分けと運搬の様子】

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【プレゼントの配布が終わり、住民の方々とお茶を飲むサンタさんとトナカイ】


1月 19, 2017 熊本地震 |

2016年12月22日 (木)

益城町長からの熊本支援お礼状

益城町長から、熊本地震支援のお礼状を頂きました。

皆様からの温かいご支援に改めて感謝しますと共に、
ここにご報告させていただきます。
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12月 22, 2016 熊本地震 |

あすくまワークショップ終了

10月のキックオフから2か月間、課題解決のアイデアを形にするべく、走り続けてきた「明日のくまもと塾」。12月2日~3日の二日間に最終ワークショップが行われました。

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【最終ワークショップの様子】

計20名の参加者より生まれた11のプロジェクトの芽。震災後に浮き彫りになった課題、新たに見えてきた課題、災害時にも対応できる事業の形とは。

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【具体的な事業案のプレゼンテーション】

それぞれの思いを胸に、課題にとことん向き合った2か月間の集大成がそれぞれの事業アイデアとなりました。今後、このアイデアをさらに具体的に形にしていくため、JENは今後もフォローアップを続けていきます。

「明日のくまもと塾」の詳細レポートはこちらからどうぞ:

1.ワークショップ3-プログラム1日目
2.ワークショップ3-プログラム2日目

12月 22, 2016 熊本地震 |

2016年11月17日 (木)

グリーンコープ生協くまもととの支援活動

2016年4月に発生した熊本地震による甚大な被害を受け、JENをはじめたくさんの団体が震災当初より支援活動を行っています。熊本県外から支援に入っている団体やボランティアも多数活躍していますが、外部の団体では対応しきれない、被災者に寄り添ったきめ細かい支援を行っている熊本の組織もたくさんあります。JENではそのような団体をバックアップすることも、熊本地震における支援活動の柱の一つとしています。

グリーンコープ生協くまもとも、震災当初より緊急支援を行っている地元組織の一つです。グリーンコープの支援活動の一助になるよう、JENではトラックの貸し出しを9月より行っています。

グリーンコープ生協くまもとは震災翌日の4月15日より様々な分野の支援を行っています。食料や飲料をはじめとした物資配布に加え、瓦礫撤去・屋内整備・お風呂支援・法律相談・子ども向けレクリエーション・移動販売・炊き出しなどを行ってきました。これらたくさんの活動の中でも、グリーンコープの最大の強みは地元とのネットワークと物流力です。

現在、熊本県全域で約4000戸の仮設住宅が完成しています。仮設住宅入居者への支援は、行政や地元の社会福祉協議会が中心となり少しずつ進んでいます。しかし、仮設住宅ではなく賃貸などのみなし仮設に住んでいる方、約9000世帯に加え、損壊している家屋に住んでいる在宅避難をしている方々が今でもいます。仮設住宅と異なり、どこにどのような方が住んでいて、どのような問題を抱えているかを把握することは困難を極めます。そのような状況に対してグリーンコープは独自のネットワークを生かしてアクセスし、ニーズを把握して対応をしています。

例えば、南阿蘇村の一部では現在も断水が続いています。しかしながら、地元の方々は農地や家畜がいるため、その地域から完全に離れることができません。グリーンコープでは、その地域で困っている方に水タンクと生活用水を届けています。

このような物資配布をより広範囲に、迅速に行えるよう、トラックの貸し出しによりグリーンコープの活動をサポートしています。

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【断水地区にて生活用水を運搬するトラック】

また、11月の噴火により降灰した阿蘇市の宮地地域では高圧洗浄機による灰の清掃活動を行っています。

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【阿蘇市にて降灰の除去】

JENでは引き続き、震災の復興に向けて活動している地元の方々の一助となるよう活動を続けていきます。

11月 17, 2016 熊本地震 |

2016年11月10日 (木)

明日のくまもと塾-フィールド調査レポート

第一回の明日のくまもと塾・ワークショップ開催から一か月。参加者のみなさんの興味のある分野に基づきグループに分かれ、それぞれのグループでフィールド調査を続けています。
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【第一回目・明日のくまもと塾の様子】

益城町惣領にある益城復興市場・屋台村でリサーチをするグループや、阿蘇市での被災の状況を確認するグループ、そして西原村と南阿蘇の被災地で空き家を所有する、建築家兼家屋オーナーさんへのインタビューなど、多岐にわたる調査を実施しました。
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【被災した家でのフィールド調査】

明日のくまもと塾の参加者のみなさんは、みなさんそれぞれどのような気づきを得られたのでしょうか。
フィールド調査から、どのような事業案が生み出されるのか?最新のレポートは、ASUKUMA塾のHPからご覧ください! 

11月 10, 2016 熊本地震 |

2016年10月20日 (木)

熊本震災から半年

2016年4月の震災から半年が経過しました。JENでは発災当初より支援活動を行っておりますが、復興への道のりは遠く、今でも支援が必要な方々が多くいます。

10月現在、死者は120名(関連死含め)を記録し、家屋の被害は全壊8,849棟、半壊30,809棟、一部損壊132,339棟となっています。これに加え、家屋以外の損害も含めるとさらに膨大な数となります。また、避難所は現在も8市町村12か所で存続しており、301名の方が避難生活を余儀なくされています。仮設住宅の建設は16市町村で4,052戸が完了していますが、建設は現在も進行中です。また現在でも、損傷している自宅で避難している方々や軒先のテントや納屋で生活している方々がいます。

熊本県では行政の支援に民間の支援団体も加わり、様々な支援活動が行われています。住居関連では、半壊以上の家屋を対象とした公費解体が行われており、公費解体の対象ではない建築物の一部は、支援団体により解体を行っています。仮設住宅では新しいコミュニティー形成のために、自治会の発足や集会所の利用が進んでいます。それぞれが皆知恵を絞り、多くの方が被災者支援を行っていますが、震災の爪痕は各所に残っており、困難な生活を余儀なくされている人はまだまだいます。

震災から半年、すでに人々の記憶から消えてきている熊本地震ですが、片付けに追われつつも、再スタートに向けて、今でも奮闘している方々がいます。決して過去のできごとではない熊本地震。支援が必要な方々がいることを忘れず、被災者と亡くなられた方々に、改めて追悼の意を表します。

JENは引き続き、被災地熊本が、熊本の人々の力で強く前へ進んで行けるよう、支援を続けていきます。

 

 

 

 


 

10月 20, 2016 熊本地震 |

2016年10月14日 (金)

熊本を元気にするプロジェクト「ASUKUMA -明日のくまもと塾-」が始まりました

熊本地震から6カ月。JENの新しい取り組みが始まりました。その名も「ASUKUMA ー明日のくまもと塾ー」!このASUKUMAは、熊本が誇る人・もの・文化を元手に、熊本を元気にするプロジェクトを生み出す、2ヶ月間のワークショップ・プログラムです。

10月2日(日)、キックオフの日。未来の熊本を創ろうという思いを持つ20名が、熊本市男女共同参画センター「はあもにい」に集合しました。


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詳しいレポートは、ASUKUMA塾のHPからご覧ください!

10月 14, 2016 熊本地震 |

2016年8月25日 (木)

益城町島田地区東無田村の祭り

 2016年4月に発生した地震により、熊本県の様々な地域で甚大な被害が出ました。
 その中でも益城町の被害は他地域と比較しても大きく、人的被害、家屋の損壊共に大きな割合を占めています。
 JENは6月から益城町の島田地区において瓦礫撤去を行っている地元コミュニティーを支援しています。

 2016年8月24日、益城町島田地区の東無田村にて、震災後初のお祭りが開催されましたので、その様子をお伝えします。

 例年は夏季に神社の前でお祭りを行うのが風習でしたが、地震により神社が大きな損害を受けたことにより、当初は今年のお祭りを見合わせる予定でした。しかしながら、地域の若い方たちが中心となり、こういう状況だからこそお祭りを行うことの必要性を真剣に考え、外部からのサポートも集まり、開催することができました。

 東無田に住んでいるほとんどの方が参加され、プロの料理人による炊き出し、チンドン屋、漫才師によるエンターテイメントが行われ大盛況となりました。
 地元主催者の一人は「お祭りほど老若男女全てが楽しく参加できるイベントはなく、本当にみんなが出てきてくれて嬉しい」と大変満足されていました。
 住居に住めない状態になって転居を余儀なくされ、久しぶりの再会を果たした方もおり、地域の絆を強めるイベントとなりました。

【祭りの様子。地元の方々で賑わっています。】
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【漫才師(左側)とチンドン屋(右側)によるイベント】
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8月 25, 2016 熊本地震 |

2016年7月21日 (木)

阿蘇市瓦礫撤去車両の提供

 震災により約2,000戸が被害を受けた熊本県阿蘇市では、現在も復興に向けて地元住民の方々を中心に様々な団体が支援活動を行っています。

 現在、半壊以上の判定を受けた住宅や住居を伴った商業施設は、行政による公費解体が始まっています。
しかしながら、倒壊の危険を伴う空き家、商業店舗や納屋と言った公費解体のスキームに当てはまらない建物は作業が進んでいない状況です。また、あまり注目されていませんが、地震により地盤がゆるんだと思われる場所での土砂災害も起きています。

 阿蘇市の地元団体が中心となって、外部の支援団体と調整をしながらこういったニーズに対応していますが、人力では対応しきれない作業もあります。

【JENが貸し出しを行っている車両と重機】
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JENでは7月中旬に、元々阿蘇市で活動していた防災組織に瓦礫撤去の車両貸し出しと機材の供与を始めました。

【畑と住居敷地内に流れ込んできた土砂石】
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 土砂崩れによって、近隣の畑や住居まで土砂が押し寄せました。

【総勢70名以上での瓦礫撤去作業】
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 先日は地元の神主さんの要望で、神社の解体を行いました。当日は地元コミュニティーの方々と神主さんが作業内容の指示を行い、重機オペレーションを行うBIG Up石巻が安全管理責任者として手順指導を行い、ボランティアの方々と解体作業を行いました。

 神社の再建はまだ時間がかかりますが、地域復興を願い懸命に活動している地元の方々の一歩目を後押しする支援を今後もJENは続けていきます。

7月 21, 2016 熊本地震 |

2016年6月23日 (木)

益城町への資機材提供

熊本市に隣接する益城町は、一連の地震の震源で、家屋や建物の倒壊が著しい地域です。
3万人程度の人口に対して1割にあたる3千人ほどの人びとが今も避難生活を送っています。

熊本市内で被害が大きかった東区から益城町へ進んでいくと、さらに倒壊した家屋・建物が増えてきます。

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倒壊した家屋や納屋から家財や車、農機具・資材を取り出したいという方が多くおられます。専門知識と重機を用いて、こうした要望に応えて活動している団体があります。

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益城町では被害が甚大であるために行政による支援が隅々まで行き渡らず、地区によっては自力でこのような支援団体と協力して復興に励んでいます。これを支援するためにJENは安全靴も提供しています。

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また、瓦礫搬送を促進するための車両貸し出しも始めました。

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益城町への支援を今後、継続・強化していきます。

6月 23, 2016 熊本地震 |

2016年5月26日 (木)

入浴セットの寄贈 (熊本市西区花園公民館)

 株式会社アルビオンさんから提供していただいたシャンプーやボディソープなどの入浴セット(60セット)を、熊本市西区花園公民館にお届けしました。

 現在、花園公民館には約60名の避難者が生活しています。自分の足で動ける若者とは対照的に、高齢者の方は震災以来入浴する機会が少ない状況です。
 花園公民館には5月末にシャワー施設が設置される予定で、避難者の方が今回寄贈した入浴セットを活用できます。公民館の担当者からは、「大事に使わせていただきます」と喜びの声をいただきました。

 これから暑い季節になるにつれて、被災者の衛生面でのサポートが必要となっていきます。被災者の方々がより健康的に快適な生活が送れるように、引き続き側面からサポートしていきます。

【入浴セットを寄贈している様子】
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【寄贈した入浴セットの用途を説明している様子】
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【株式会社アルビオンさんからいただいた入浴セット(左から、ボディクリーム、ボディミルク、ボディソープリキッド、ボディソープ、コンディショナー、シャンプー)】
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【熊本県内で行っている事業を、熊本市西区役所のスタッフに説明しています】
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5月 26, 2016 熊本地震 |

2016年5月19日 (木)

「えがお」への物資提供

 5月上旬、熊本市内に約300ヶ所あった避難所が「拠点避難所」として22ヶ所に集約されました。
 しかし、自宅から離れることや知らない人々と一緒に暮らすことにためらいがあるなど、さまざまな理由で拠点避難所に移れない人びとも多く、従来の避難所も多く残っています。

 健康食品会社である「えがお」の旧社屋を活用した避難所もその一つです。
 JENはこの避難所に対してえがおと共同で訪問入浴サービスを行っていますが、このたび避難されている方々がより快適に暮らすことをお手伝いするため、いくつかの物資を提供しました。

 たとえば、50人ほどいらっしゃる方々に対して電気ポットが1つしかなく、インスタントラーメンを食べるにも少し行列ができたり、お湯がすぐなくなったりしました。これに対してポットを2つ、提供しました。

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 また、これから暑くなってきます。地震が発生して皆様が避難された頃はまだ夜は冷え込んでおり、毛布が提供されたのですが、だんだん不要になってきています。このため、お一人お一人用にタオルケットを提供しました。

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 1日も早く皆さまが避難状態から抜け出されることが望まれますが、この状況は当面、続くかもしれません。
 えがおは社会貢献に力を入れている企業で、避難されている方々が快適に過ごされるようにさまざまな尽力をなさっていますが、これを側面支援していきたいと思います。

5月 19, 2016 熊本地震 |

2016年5月 7日 (土)

がれき撤去ボランティアへのみなさまへ、安全靴を。

熊本地震によって、多くの家屋が半壊・全壊といった大きな被害を受けています。その被害はとても甚大で、多くのボランティアのみなさんのサポートが欠かせません。ただし、底の薄いスニーカーなどで、瓦礫中に入るのは大変危険です。釘などを誤って踏んでしまい、けがをするケースも報告されています。

そこで、シューズメーカーのKeenと、ジャパン・プラットフォーム、そしてみなさまのご支援によって、JENはボランティアとしてがれきの撤去を行っている方々へ、安全靴の貸し出し・提供を行っています。

(写真↓)ボランティアの募集・調整・配置を担当している熊本市社会福祉協議会を通じて安全靴の貸し出しをおこなっています。(写真は東区のボランティアセンター)
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この日は、Keen代表の竹田様も立ち会っていただき、直接、安全靴の説明をしていただきました↓
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また、災害支援を行っている団体であるOPEN Japanのご協力を得て、被害の特に甚大な益城町で、重機を用いて活動を続けるボランティアの皆様へも直接、安全靴をお届けしました。今後、南阿蘇などで活動している皆さんにもお届けしていただく予定です。

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↑甚大な被害を受けた益城町

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↑靴のお渡しのため益城町を訪れました(JENスタッフ左)

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さっそく安全靴をはいた頼もしいボランティアのみなさんと。Keen竹田様、JENスタッフも一緒にパシャリ。↑


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↑サイズをお聞きしてしっかりあったものをお渡しします。

今後も、ボランティアのみなさんの参加はとても大切になってきます。ボランティアに参加してみたいと思っているみなさんは、熊本市社会福祉協議会のホームページから是非情報をチェックしてみてください。10人以上の団体だと事前に登録ができて、とてもスムーズとのことです。(一人の方ももちろん受付ています。)

5月 7, 2016 熊本地震 |

2016年5月 2日 (月)

入浴サービスを開始

東区の避難所で避難生活を続けていらっしゃる方の中で、
様々な理由から、入浴になかなかいけない方がまだいらっしゃいます。そこでJENは、そんな方々を対象に、入浴車を準備し、シャワーを浴びていただく支援活動を開始しました。

この日は、避難所となっている健康食品会社の「えがお」さんの旧社屋の屋上にシャワーを浴びることのできる場所を開設しました。

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まずは、看護師による問診を行います。血圧や体温を測って、体調に問題がないか、身体に不自由な所がないか、介助の必要があるかなどをお聞きします。

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↑ボランティアで参加してくださった、「えがお」のお二人にも一緒におてつだいをしていただきました。看護師のスタッフがレクチャーを行っています。


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↑ 血圧や、体温を計測します




そして、入浴用のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、タオルなどが入ったセット1式をおわたしします。

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↑ シャンプーや、コンディショナーなどを、化粧品メーカーのアルビオンさんにご支援いただきました。



さていよいよ、シャワーへ移動です!屋上までの移動は、自力で歩く事が困難な方には、JENのスタッフが屋上まで車でご案内します。


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シャワーを浴びる間も、外でお変わりがないか、気を配ります。


↓JENスタッフとボランティアスタッフのみなさん。
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震災以来、なかなか入浴する機会がなく、中には髪の毛は美容室で洗ったけれど、シャワーを浴びるのは震災以来初めてという方もいらっしゃいました。久しぶりのシャワーに笑顔で、喜んで頂く事ができました。

 
今回アルビオンさんからご寄付頂いた、シャンプーなどは、この避難所で避難生活を送られ、必要とされる方々にもお渡ししました。ちょうど必要だった、嬉しいなどの声をいただきました。

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5月 2, 2016 熊本地震 |

2016年4月30日 (土)

支援物資をお届けしました。

イフレンタカーさまからご寄付頂いた支援物資を、こども園、養老施設、東区役所へお届けしました。
おむつなどの物資をお届けした「やまなみこども園」は、支援物資が集まる拠点の1つにもなっていました。益城など被害の大きかった地域に住む方で、お子さんのおむつなどを必要とされている方などにも、このこども園に通われるご家族を通じて、物資が配布されているとのことでした。園長の山崎先生によると、この幼稚園は4月25日から運営を再開しましたが、もともと通っていた約250人位の園児のうち、8割ほどしか戻ってこれておらず、他の園児は親戚を頼るなどして、市外へと避難しているケースが多いそうです。戻ってこられた園児も、震災後はお母さんと離れる時に泣き出してしまう子が多く、地震によるストレスが子ども達にも大きくかかっているのを感じるという事で、今後の子どもたちの心のケアが必要になってくる事が予想されます。

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その後、東区役所へ、ボランティアのみなさんのお力もかりながら水などの物資をお届けしました。ここも、物資の中継地点となっており、区民のみなさんが必要なものを受取りに来ていらっしゃいました。
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4月 30, 2016 熊本地震 |

2016年4月28日 (木)

熊本市東区でのニーズ調査

 熊本市東区は震源地に近いところもあり、地震による大きな被害を受けている地区の一つです。多くの地区では電気や水道が復旧しましたが、家屋の半壊や全壊により、避難所での生活を余儀なくされている方や、車中泊をされている方もいます。

 被災者がより健康的で快適な生活が送れるように、避難所を周り、調査を行いました。住民の中には、被災によりお風呂に入れない方もいて、これから暑くなる季節に備え、衛生環境を整えることが急務です。

【避難所を周り、聞き取り調査をしている様子】
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【避難所にある駐車場で遊ぶ子どもたち。奥に写っているのは車中泊用の車】
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JENでは、緊急対応を迅速・柔軟に行うために、みなさまからのご寄付を募っています。

何卒、ご協力をお願い致します

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4月 28, 2016 熊本地震 |

2016年4月26日 (火)

【熊本地震】衣類配布を行いました

4月25日、南阿蘇の避難所や、車の中で避難生活を送っているみなさまを対象に、ユニクロさんからご寄付頂いた、下着や靴下の配布を行いました。

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みなさまにしっかりとお届けできるように、整理券を日曜日に配布、ボランティアのみなさんと、年齢や性別ごとにパッケージをつくりました。
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(↑届いた衣類)
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(↑ボランティアのみなさんとパッキング作業)
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(↑こんな感じに、セット分けが完了!)
緊急用のお風呂から出て来た女性が笑顔で出てきました。
早速、配布させていただいた下着を着てさっぱりしたご様子。
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(自衛隊が設置したお風呂↑)
この地域では、下着類が不足していたので、みなさんにとても喜んでいただけました。
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(↑不足しているものを掲示していた掲示板)
本日26日もひき続き、配布を3つの避難所で行っていきます。



==JENとユニクロのパートナーシップ===

◎スタートは2001年でした。詳しくはこちらから

東日本大震災の緊急支援では、宮城県東松島市、石巻市の避難所で衣料を配布しました。

シリア難民支援では、ヨルダンの難民キャンプで衣料を配布しました。



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4月 26, 2016 熊本地震 |

2016年4月25日 (月)

【熊本地震】被災状況調査

被災された方々の中には自宅の片づけが難しい高齢の方々なども多数おられます。こうしたことを肩代わりして行うボランティアの要望を聞く調査に参加しました。


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自力で、また親族や友人の手助けを得て家の片づけを行っている方々もおられましたが、その多くは余震が怖くて車の中やテントで夜を明かしておられます。ビニールハウスで寝ているという方もおられました。

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歩いて家々を外から拝見したところ4分の1くらいが全壊している様子でした。余震により自宅が倒壊するかもしれないという恐れを科学的に軽減することが必要です。本格的な損壊診断が開始されるようです。

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避難所を回らせていただくと、それぞれが特有の状況を抱えていることが垣間見えます。中には自治会が被災された方々の支援をしっかりと行っているところもありました。

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避難所運営を担当されている住民の方は「私達は被災者であるといっても元気なのだから支援を待ち続けているだけではだめだ。自ら動いていかなければ」とおっしゃっていました。

自らも被災者である同行していたボランティアの学生はこうした言葉に勇気づけられるとともに「もっと勉強に励んでいきたいと思う」と話していました。

現地には物資が十分に入ってきており、他の地域からボランティアが続々と来ています。それでも足りない支援があり、JENは被災された方々に必要なそうした支援を確定し、実施していきます。




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4月 25, 2016 熊本地震 |

【ご報告】 南阿蘇で、お弁当を2000食お配りしました。

4月19日、20日の二日間に渡り、南阿蘇にて、合計2000食のお弁当を被災された方々にお配りいたしました。

この時期、益城に支援が集中し、支援の手が届いてなかった南阿蘇は、水も電気も止まっており、支援を必要としていました。

ここに避難されている方は、自分たちで毎食、毎食、限られた食材で調理してきました。そのため、休む暇もなく、食事も偏っていました。

お弁当の配布によって、食事にバラエティが加わり、また1食、調理を休憩することができました。

 

 

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4月 25, 2016 熊本地震 |

2016年4月22日 (金)

熊本市 東区東町団地集会所

この写真は、熊本市 東区東町団地集会所です。

ここは団地に併設されている4つの集会所の1つで、1つの集会所に20名ほどが寝泊まりしています。高齢者の方が多く、物資も届いていますが、おにぎりやお菓子と偏っています。炊き出しなども、学校など大きな避難所に支援が集まりやすく、この集会所のような小規模の 避難所にはなかなか支援が行き届かない実態があります。集会所に避難されている方の1人は、「せめて沢庵1つでもあると違うんだよなぁ」と話されていました。


集会所の電源は、15Aしかなく、団地の住民の1人がポット1つを持ち込み、みなさんでお茶を飲む程度でしのいでいます。お湯を沸かすにも苦労しており、カップ麺などがあっても食べられないと話ていました。もともと脆弱な立場にいる方々が被災した場合には、より手厚い支援が必要です。

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みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

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4月 22, 2016 熊本地震 |

熊本市中央区の熊本県立高校 避難所

緊急対応チームからの報告です。
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下記1枚目の写真は、熊本市中央区の熊本県立高校 避難所です。
昨日から避難所の中からボランティアを募り、当番制で掃除、食事などの分担が始まりました。北九州市の職員の皆さんが応援に来られており、過去の災害の経験を活かして、避難所の人たちにお声掛けしたことが、きっかけとなりました。

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4月 22, 2016 熊本地震 |

2016年4月20日 (水)

【速報】 熊本地震 // 支援速報

緊急対応チームからの報告です。

***

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JENは、熊本市東区での緊急支援を開始しました。

当面は、調整サポートから配布まで、地元行政や地域が被災者への対応を行う上で不足している部分を補います。

(写真:東区での食糧配布 4月19日)

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4月 20, 2016 緊急支援熊本地震 |

2016年4月19日 (火)

スタッフ紹介:プログラムオフィサー

中嶋秀昭(なかじま・ひであき) プログラムオフィサー

企業勤務の後、NGOで内戦下のネパール、スリランカ北部、インドネシア・アチェに駐在。
また、JICA企画調査員(平和構築・復興支援/母子保健プログラム)として内戦後のリベリアに3年間駐在。
平和構築・復興支援関連業務に計約8年間従事。2016年3月より現職。(兵庫県出身)

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4月 19, 2016 緊急支援熊本地震 |

スタッフ紹介:グローバル事業部課長

4月17日(月)、熊本地震緊急支援の対応に第二陣が出動。

「16日未明の地震以降、状況が大きく変わったことで、より心配になっています。いち早く、支援を届けます」

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黒木明日丘(くろき・あすか)

大学卒業後、民間企業での勤務を経て、民間非営利のシンクタンク兼コンサルティングファームに転職。
妊娠・出産を機に一旦職を離れるが、2012年より2年間外務省にて経済協力専門員として従事。
2014年4月より特定非営利活動法人JENへ入職。プログラムオフィサー(ヨルダン、イラク)を経て現職。東京都出身。

4月 19, 2016 緊急支援熊本地震 |

2016年4月17日 (日)

【速報】 熊本地震 // 緊急支援を開始しました

ニーズ調査を行ってきた緊急対応チームからの報告です。

***

Img_0201 (粗大ゴミ、となってしまった日用品が町の至る所に。被害の甚大さがわかります)

JENは被災された方への緊急支援として、がれき撤去や生活物資の配布に向けた準備を進めています。特に水や毛布、高齢者の方や赤ちゃんのおむつ、おしりふきなどの物資が不足しているとの情報も入ってきています。

続く余震によって、ニーズは刻一刻と変化しています。行政や他団体とも密に連携しながら、緊急に必要とされているものを、必要とされているところにお届けするため、調整と準備を進めています。

明日以降、緊急対応チームを増強します。

JENでは、緊急対応を迅速・柔軟に行うために、みなさまからのご寄付を募っています。

何卒、ご協力をお願い致します

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4月 17, 2016 緊急支援熊本地震 |

2016年4月16日 (土)

スタッフ紹介:情報マネジャー

「道路が寸断、支援の格差。まるで、中越地震の時のようだ」

20071014_ 浅川葉子(あさかわ・ようこ)
JEN東京本部 情報マネージャー(写真前列右から3人目)

写真は、中越沖地震で、ボランティア派遣事業をサポートしていたころのもの。基本は本部勤務でしたが、ときどき事業地を訪問していました。

***

大学卒業後、民間企業での勤務を経て、1994年にJENに入職。
1994年~1999年、旧ユーゴスラビア地域に駐在。難民、国内避難民を対象とした心理社会プロジェクト、収入向上プロジェクト、難民キャンプ運営などの緊急支援事業に従事。
1999年よりJEN本部事務局(東京)勤務。中越地震・インド洋津波(2004年)、パキスタン地震(2005年)他、JENが出動したすべての緊急支援で事業統括担当と連携し迅速・柔軟なプロジェクト実施をけん引。
東京都出身。

浅川が5年間駐在し担当した旧ユーゴスラビアでの活動について、くわしくはこちら

中越地震・中越沖地震緊急復興支援について、くわしくはこちら

4月 16, 2016 緊急支援熊本地震 |

スタッフ紹介:事業責任者

「JENとしてやらなければならないこと、見極めます」

Dscn5158 廣瀬美紀(ひろせ・みき) エマージェンシー・オフィサー

写真は、前任地、ヨルダンのシリア難民支援。全国の公立学校の教育環境を調査し、緊急に数百校の学校の施設を整える事業を担当しました。

***

大学卒業後、民間企業、在ボツワナ日本大使館での勤務を経て、2012年7月にJENに入職。 プログラム・オフィサーとして、ヨルダン(シリア難民支援)、イラク(国内避難民支援)、東北に駐在。 2015年よりエマージェンシー・オフィサー(緊急支援担当)として東京本部を拠点に支援活動に携わっている。大分県出身。

廣瀬がこれまでに担当したシリア難民支援、イラク国内避難民支援、東北復興支援について、くわしくはこちら

シリア難民支援 

イラク国内避難民支援 

東北復興支援

緊急募金を受け付けています。
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郵便振替口座 00170-2-538657? 
口座名 JEN
通信欄に「熊本地震」と記載ください。

クレジットカード:http://www.jen-npo.org/jp/contribute/credit.php
プルダウンメニューから「熊本地震」をお選びください。

皆様のご協力をよろしくお願いします。

4月 16, 2016 緊急支援熊本地震 |

【続報】 初動チームが熊本市に到着しました

本日、皆様から様々なお問い合わせをいただいております。
皆様のお気持ちに深く感謝いたします。

JENスタッフ一同

***

4月16日未明、初日の調査を終えたスタッフからレポートが届きました。
直後にM7の本震(といわれる)が発生しました。
スタッフの安全は確認済ですが、15日の状況から大きく変化しました。

頻発する余震によって、被災地へのアクセス状況にも変化があらわれてきています。
ニーズ、状況は刻一刻と変化しています。

チームから一報が入り次第、あらためてご報告いたします。

また、最新情報は、メールマガジンでもお知らせいたします。
http://www.jen-npo.org/jp/info/mm.php

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

JEN東京本部事務局

〓〓〓〓皆さまからの緊急募金を受け付けております〓〓〓〓

みなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

credit

posta;

tpointo   

4月 16, 2016 緊急支援熊本地震 |

2016年4月15日 (金)

【速報】熊本に向かったJENスタッフ

廣瀬 美紀(ひろせ・みき):エマージェンシー・オフィサー 
浅川 葉子(あさかわ・ようこ):情報マネージャー            

▼JEN /  緊急支援実績
国際協力NGOであるJENは、旧ユーゴスラビア、イラク、アフガニスタンなど紛争地での緊急支援だけでなく、インド西部地震(2003年)、イラン東部地震(2004年)、インド洋津波(2004~8年)、パキスタン・カシミール大地震(2005~8年)、そして近年では、ハイチ大地震(2010年~15年)など、1994年の設立以来、世界各地の巨大地震の被災地でも迅速な緊急支援を行ってきました。昨年は、ネパール地震、アフガニスタン・パキスタン大地震の緊急支援へ出動しました。

▼JEN  / 日本国内での緊急支援実績
日本国内では、新潟県中越震災(2004年)、中越沖地震(2007年)、東日本大震災(2011年)に出動しました。現在、東北3県で復興に向けた自立支援を行っています。

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プルダウンメニューから「熊本地震」をお選びください。

皆様のご協力をよろしくお願いします。

お問い合わせ:広報担当 濱坂・井上
JEN東京本部事務局
電話 03-5225-9352
http://www.jen-npo.org/

4月 15, 2016 緊急支援熊本地震 |

【速報】 熊本地震 // 調査隊派遣決定

このたびの熊本地震に際し、被災された方へお見舞い申し上げます。

JEN(本部:東京都新宿区)は、甚大な被害をもたらしている「平成28 年熊本地震」の被災者支援に向け、調査隊を派遣することを決定、本日(4月15日)午前、被災地に向けて出発しました。

緊急支援をはじめるにあたり、皆さまからの緊急募金を受け付けます。

○郵便振替口座 00170-2-538657  
口座名 JEN  
通信欄に「熊本地震」と記載ください。

○クレジットカード:こちら  
メモ欄に「熊本地震」と記載ください。

皆様のご協力をお願いいたします。

4月 15, 2016 緊急支援熊本地震 |

【速報】熊本大地震を受け、支援に向けた準備中

このたびの熊本地震に被災された皆様に対し、お見舞い申し上げます。

4月14日21:26、熊本県で発生したマグニチュード6.5の
平成28 年熊本地震を受け、情報収集を行っています。

4月 15, 2016 緊急支援熊本地震 |