2016年1月14日 (木)

6年間、ご支援ありがとうございました

 2016年1月をもってハイチでの支援を終了することになりました。今まで支援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 ハイチで支援を始めたのは2010年1月16日でした。2010年1月12日に起こったハイチ大地震に対応するために、地震で最も被害が大きかった地区グランゴアーブ市とレオガン市で支援活動を開始し、被災者4700世帯にトタン板、ハンマー、釘などの緊急シェルターキットを配布しました。

 2010年5月からは水衛生事業を開始し、主に給水施設の修復・建設、水管理委員会の結成・育成、衛生啓発を中心に活動を行いました。

 震災から6年が経ち、当初と比べると復興は進んでいますが、震災以前から西半球で一番貧しい国と言われていました。基礎的なインフラなど、さらなる発展の余地はあることでしょう。

 JENはハイチから去りますが、これまでに出会った地域の仲間が、これからもハイチの国づくりに携わり、国や地域の発展に貢献してくれることを願っています。

 あらためて、6年間のご支援に深く感謝申し上げます。

【ララ祭での衛生啓発活動をするJENスタッフ】
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【衛生啓発の訓練を終えた衛生啓発ボランティアとJENスタッフ】
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1月 14, 2016 ハイチ, 事務所・スタッフ, 水管理委員会, 水衛生改善, 給水施設修復・建設, 衛生教育 |

2015年11月26日 (木)

キオスク型給水施設5号棟の建設が完了

 JENハイチ事務所では、2010年に大震災で被害が大きかったレオガン地区とグランゴアーブ地区を中心に、水衛生のプロジェクトを実施しています。

 グランゴアーブ地区バジェラー村では、キオスク型給水施設1棟の建設を行いました。また、この給水施設の周りには水道網がなかったので、給水施設に水を引くために、200メートルの水道網の延伸も行いました。

 このキオスク5号棟は、この地区に住む35世帯とバジェラー近くに住んでいる2つのコミュニティの15世帯にも利用される予定です。建設が完了すると、早速住民が水を汲みに来ました。以前、この地区に住んでいる住民は、徒歩約20~30分かけて、キオスク4号棟に水を汲みに行っていました。この建設により、水を汲みに行く時間が大幅に短縮できます。

 完成したキオスク型給水施設は水管理委員会に引継ぎ、今後は住民自身で維持管理していく予定です。

【完成したキオスク型給水施設5号棟】
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【水を汲む住民】
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【水量測定器を設置している様子】

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11月 26, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 給水施設修復・建設 |

2015年11月19日 (木)

コレラ感染者大量発生のその後

 ハイチでは、2010年の大震災以後、各地でコレラ患者が大量に発生しました。ハイチ政府の統計では、2010年10月から2014年1月までの間で、コレラ感染者が698,304人を記録しました。

 2013年に限ると、58,505人になり、2012年の100,000人から大幅に減少しました(注1)。2014年はさらに半減し、約26,000人になりました(注2)。
ここまで見ると、コレラ感染数は震災直後と比べると大幅に減り、成功したように見えます。

 しかし、2015年1月から8月の感染者数は21,666人に上り、2014年の同じ期間と比べて147%も増えました(注3)。このデータを見る限り、各機関のコレラ対策の限界が見えてきました。

 コレラは患者の糞便や吐瀉物に汚染された水や食べ物を口にすることによって感染します。ハイチでは、特に貧困層の人びとが安全な水、衛生施設や保健所へアクセスするのが困難であり、コレラ感染が止まらない状況につながっています。

 また、資金不足も理由のひとつに挙げられます。国連が必要と掲げる2014年から2015年の資金は、まだ目標額の46%しか集まっていません。資金が集まらなければ、安全な水を提供する施設などの衛生施設を建設することができません。

 これらの問題が解決されない限り、コレラを完全に消滅させることは困難かもしれません。

 JENは一人でも多くの方に安全な水を提供できるように、引き続きサポートしていきます。

【首都中心街を流れる川。ゴミなどが捨てられている】
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(注1)UN fact sheet: Combatting cholera in Haiti. (United Nations, 2014)
(注2)Haiti: 5 things you need to know. (UNOCHA, 2015)
(注3)Haiti: Cholera figures as of August 2015. (UNOCHA, 2015)


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11月 19, 2015 ハイチ, 文化、生活、習慣, 水衛生改善 |

2015年10月 8日 (木)

水源修復工事が完了

 本事業地グランゴアーブ(Grand Goave)地区バジェラー(Bas Gerard)地域にて、水源の修復工事が完了しました。

 修復する以前は、コンクリートで覆われている隙間から水が外に流れ出ていました。そのため、水が逆流し、汚染水が水源に入ってくる可能性がありました。また、水が外に漏れることにより、貯水槽へ流れる水の量が少なくなっていました。

 水源をコンクリートで修復・強化したことにより、より安全な水を住民に供給し、水の量もこれまで以上に確保することができます。

 バジェラー(Bas Gerard)地域では、水源からキオスク型給水施設と私用水道を通して、安全な水が供給されています。水源が汚染されることは、全ての給水施設が汚染されることに繋がります。JENは住民が安全な水にアクセスできるように、引き続きサポートしていきます。

【修復前の水源】
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【修復後の水源】
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10月 8, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 給水施設修復・建設 |

2015年9月10日 (木)

ハイチで起こる干ばつ

 ハイチでは今年、雨季にあたる4月から6月の間の干ばつによる影響が出ています。
CSSA(Coordination Nationale de la Sécurité Alimentaire)によると、この干ばつにより農産物の収穫が大幅に減っていて、普段の年の半分にも満たない収穫量になる見込みです。異常な天候は今年の12月まで続き、雨量は例年の平均以下になることが予想されています。

 収穫量の減少とそれに伴う物価の値上がりによって、ハイチ南半島、北西県、北東県、南東県に住む貧しい人々の食糧確保が難しくなることが予測されています(注1)。
 また、灌漑施設の不足や川の水位の低下が、農民や地方の住民の生活をより一層厳しくすることが予想されます(注2)。

 今のところ、レオガン地区では干ばつの影響は目立っていませんが、今後の天候によっては被害がでる可能性があります。 JENは引き続き安全な水へのアクセスを提供し、住民の生活に貢献できるように活動を行っていきます。

【水位が下がった川で洗濯をする人々 事業地バジェラーにて】
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(注1) HAITI Perspectives sur la sécurité alimentaire (CNSA ,2015).

(注2) Bulletin humanitaire Haiti numéro 52/Juillet 2015(OCHA, 2015




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9月 10, 2015 ハイチ, 政治、経済、治安, 水衛生改善 |

2015年7月30日 (木)

水管理委員会紹介 ―バジェラー地域編―

 今回は本事業地グランゴアーブ地区Bas Gerard(バジェラー)地域にある水管理委員会を紹介します。

 JENハイチは、2014年11月からバジェラー地域を支援しており、4棟のキオスク型給水施設の建設が完了しました。この地域では、過去、ハイチ水衛生局により水管理委員会が設置されたことはありますが、現在は活動していません。
そのため、バジェラー地域に住む人々でキオスク型給水施設を管理できるように、JENは水管理委員会の再結成と育成を支援しています。

 ハイチ水衛生局の合意のもと、既に水管理委員会のメンバーが決まりました。現在は、水管理委員会のメンバーが住民向けに会議を開き、キオスクの利用の仕方や、水の利用料の徴収などについて説明しています。

 給水施設や、それを繋ぐ水道管は、しばしば故障することがあります。ハイチでは、管理する組織や修理費がなく、そのまま放置されている給水施設がたくさんあります。水管理委員会は、徴収した金額を修理費に充てるなど、地域住民が持続的に給水施設を管理できるよう対処しています。

【水管理委員会のメンバーがバジェラー地域の住民に水の利用料などの説明をしている様子】
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【水管理委員会のプレゼンテーションを聞いているバジェラー地域の住民】
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【水道管の修理をしている様子】
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7月 30, 2015 ハイチ, 水管理委員会, 水衛生改善 |

2015年7月 2日 (木)

水管理委員会紹介 ―ジャンティ地域編―

 今回はグランゴアーブ地区ジャンティ地域の水管理委員会を紹介します。
 
 村を歩いていると、給水施設が壊れてそのまま放置されている状況が、しばしば見受けられます。JENハイチは給水施設の建設に加え、水管理委員会の育成・強化に取り組んでいます。水の使用を管理する習慣がなかった現地コミュニティで、住民自身の手で水供給施設の維持管理を行えるように能力強化を支援しています。

【キオスク型給水施設を管理しているキオスク管理人】
150702

 ジャンティ地区では、2年前から支援を続けてきた結果、水管理委員会自身で給水施設の維持管理を行えるようになっています。今年の1月~3月にキオスク型給水施設で徴収された利用料は3,985グルド(約1万円)でした。

 また、水管理委員会は、私用水道も管理していて、その月毎の徴収率は67%を超えています。私用水道を持つ家庭では水量測定器が活用されていて、水の消費量をもとに、月ごとに使用料を支払います。これらの利用料は、給水施設の維持管理に使われています。 

【家庭内にある私用水道】
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【給水施設の水質検査をする水管理委員会のメンバー(真ん中)とJENスタッフ】
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7月 2, 2015 ハイチ, 水管理委員会, 水衛生改善 |

2015年6月18日 (木)

水源の修復工事の様子を紹介します

 本事業地グランゴアーブ地区Bas Gerard(バジェラー)にて、現地での調査を踏まえたDINEPA(ハイチ水衛生管理局)との合意のもと、5月から水源の修復工事を始めました。

 水源はコンクリートで覆われていますが、損傷した箇所から汚染水が逆流し、水源を汚染する可能性がありました。バジェラーの住民はこの水源からキオスク型給水施設や私用水道を通して水を得るため、安全な水を供給するには、水源の修復工事が必要でした。

 今回の工事により、汚染水の進入を防ぐだけでなく、水の量もこれまで以上に確保される予定です。

【水源のコンクリート隙間から水が流れている様子】
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【水源の修復工事をしている様子】
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 また、訪問時、収穫期を迎えたマンゴーをたくさん見ることができました。マンゴーの木は村のいたる所にあるので、住民にとっては珍しいものではなく、とても身近な果物です。バジェラーの住民数に対し、マンゴーの数は明らかに多く、収穫期を迎えても、木の下にそのまま放置されているマンゴーもあります。

【収穫時期を迎えたマンゴー】
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【木から落ち、放置されているマンゴー】
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6月 18, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 給水施設修復・建設 |

2015年5月21日 (木)

事業地紹介 ―バジェラー編―

 今回は、本事業地であるグランゴアーブ地区バジェラー地域を紹介します。

 バジェラーは以前紹介したもう一つの本事業地であるレオガン地区ウジェラーから車で5分ほど行ったところにあり、160世帯が住んでいます。
住民は主に農産物、家畜、炭の販売を通して、現金収入を得ています。バジェラーは山間に位置しているので、耕すのに十分な土地がありません。そのため、住民にとって炭は貴重な収入源で、木を切り倒し、焼き、近くの市場にて販売しています。

 JENはこのコミュニティでキオスク型給水施設4棟の改設、貯水槽1棟の修復、水管理委員会の育成、衛生促進活動を行っています。

【建設中のキオスク型給水施設(右側)】
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【修復中の貯水槽】
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 3月23日には「世界水の日」に因み、衛生的に正しい水のくみ方、水の保護の仕方、浄化剤を使った水の処理の仕方などの衛生活動を行いました。

 今後は、給水設備を建設、修復することにより、地域住民が安定かつ平等に安全な水にアクセスできるようになること。公衆衛生に関する主要な危険(コレラ感染含む)を認識し、衛生状態の悪化を防ぐための手段を取れるようにすること、をめざし、継続して衛生促進活動を行っていきます。

【炭を作っている住民】
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5月 21, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 給水施設修復・建設, 衛生教育 |

2015年2月26日 (木)

事業地紹介 ―ウジェラー地域編―

 今回は、本事業地でもあるレオガン地区ウジェラー地域を紹介します。ウジェラーはレオガン地区中心部から車で30分ほど行ったところにあり、150世帯が住んでいます。
JENは11月からこのコミュニティで、キオスク型給水施設6棟の改設、水管理委員会の育成、衛生促進活動を行っています。
 
【町の主要道路】
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 町を歩いていると、よく目にするのが、キャッサバです。キャッサバとは熱帯地域にてよく栽培されているイモの一種で、食感はジャガイモやサツマイモに似ています。乾燥している地域でも容易に育つことから、住民がよく栽培しています。

【町で栽培されているキャッサバ】
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 訪問時、衛生促進を行うボランティア向けに衛生講習会を行いました。内容は、水を汲む時、持ち運ぶ時に用いる容器について、またどのような手段が適切であるかを話し合いました。今回講習を受けたボランティアの皆さんは、今後、戸別訪問や講習会を住民向けに開き、衛生知識の普及を行う予定です。

【衛生促進ボランティアが衛生講習会で討論している様子】
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haiti

2月 26, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 給水施設修復・建設, 衛生教育 |

2015年2月12日 (木)

新事業開始 ―(3)衛生促進活動編 ―

 今回は、本事業3つ目のアプローチである衛生促進活動についてご紹介します。

 コレラ等の水因性感染症を予防するために、現在6つの地域で、住民に衛生知識を普及する活動を行っています。

 本事業でキオスク型給水施設を建設しているウジェラー地域とバジェラー地域では、衛生促進ボランティアを選定し、訓練を行います。その後、各地域で住民向けにボランティア主体の衛生促進集会を行い、また個別訪問や学校を訪問し、衛生知識の普及に努めます。

【手洗いを実践する子どもたち】
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 他に、4つの地域コミュニティでも、引き続き衛生促進活動を行います。これらの地域では、前事業で活動していた衛生促進員を採用し、学校や保健所を訪問することにより、コミュニティ全体に知識が普及することを目指しています。
学校では、手洗い、トイレの使用などの衛生啓発を行う予定です。保健所では、待合室で手洗い用スタンドを用い、一般的に良く知られているコレラや腸チフス以外の感染症についての情報も広め、その予防についても啓発していく予定です。

 これらの活動を通し、本事業地の住民が公衆衛生に関する危険を認識し、衛生状態の悪化を防ぐための手段を取ること。また、浄化剤を利用し、住民の健康状態が改善されることを目指しています。

【事務所で衛生啓発の練習をしているJENスタッフ】
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2月 12, 2015 ハイチ, 水衛生改善, 衛生教育 |