2010年8月 5日 (木)

雨の降らない雨期

100805_gcg_img_1548s 100805_gcg_img_1570_2  サイクロンシェルター(避難所)兼小学校の建設は着々と進んでいます。

 タヨーチャウ村では、2階の床のコンクリート打ちが完了し、グウェチャウンジー村では、屋上の床のコンクリート打ちが完成しました。本来なら今ごろは雨期の真っ最中ですが、今年はエルニーニョ現象の影響で雨が少なく、建設の作業としては助かっています。100805_tyc_img_1428_2

 一方で、雨が降らないために、田植えが始められません。少雨が続けば収穫もあまり期待できなくなります。そして、次に来る乾季の時の水不足や電力不足にもつながります。

 建設を行っている私たちは、一刻も早く人々が安心して暮らせるように、工事を進めたいのはもちろんです。が、村人たちの現在や今後の生活への影響を考えると、雨が降らないことを喜んでばかりもいられません。複雑な気持ちの中で、なんとかよい方向へ進むように祈りながら活動しています。100805_tyc_img_1565s 100805_tyc_img_1586s

8月 5, 2010 ミャンマー学校建設 |

2010年7月 8日 (木)

村人も毎日チェック

 ボーガレ郡タヨーチャウ村とグウェチャウンジー村での避難所兼小学校の建設が進んでいます。様々な問題が生じましたが、ようやく建設が軌道に乗り始めました。今は雨季のため、一日で大量の雨が建物内や周辺に溜まります。毎朝、水を出す作業から作業を開始しなければなりません。
 建設に参加できる住民は少ししかいませんが、それ以外の住民たちも興味深々で毎日現場を見に来ます。彼らは建設の素人ですが、どういう建物が頑丈か、手抜きせずきちんと作っているかは分かります。現在の基礎部分の構造を見て「こんな堅固な建物を見たことがない。基礎の部分だけでも教室がいくつもできるほど大きくて立派なのに、ここに砂を埋めるなんて」と驚いています。
 住民たちが毎日現場に来てくれるので、建設会社の作業員も張り切っています。村人たちは、この頑丈な建物ができあがれば、万が一またサイクロンなどの災害がやってきても避難できる場所がある、と安心しています。

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コンクリートの柱の先端部分が2階の床になり、そのさらに上は屋上になります。地上階の高さは、地面から約1.8mほどあがっています。

7月 8, 2010 ミャンマー学校建設 |

2010年6月10日 (木)

本格始動

ミャンマーの事業地では、活動を続ける中で日々多くの問題が起きます。この学校の建設現場でも、いろいろな問題が発生しました。

 ここエヤワディ管区はデルタ地帯で、もともと土壌が弱いため、基礎を作る工事には困難が伴いました。さらに今年は、いつもなら雨の降りだす季節になっても、なかなか降る気配がありませんでした。激しい暑さが続き、溜め池の水が枯れてしまったので、建設現場で作業を続ける村人たちの飲み水を確保するために、遠くまで歩いていかなくてはなりませんでした。

 グエチャウンジー村では基礎工事がようやく終わり、タヨーチャウ村でも間もなく基礎が完成します。いよいよ学校建設は本格始動です。基礎を固める地道な作業の次には、日々の進み具合がはっきりと分かる建設作業が始まるので、村人たちの期待も高まっています。

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グエチャウンジー村の様子

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タヨーチャウ村の様子

これから本格的に始まる雨季に負けずに、建設を進めていきます。

6月 10, 2010 ミャンマー学校建設 |