2011年6月21日 (火)

【子どもたちへの心のケア】じっくりと向き合う、集中!

 6月16日、石巻市の牡鹿半島にある東浜小学校で、イギリスから来たブリティッシュヨーピアン・デザイングループの皆さんが人形作りのワークショップを行いました。

 東浜小学校は牡鹿半島の中間に位置し、北・西・南が海に面する自然豊かな学校です。
学校は高台にあるため津波の直接的な被害は受けませんでしたが、児童の家々が並ぶ地域は、甚大な被害を受けました。

P1000801 <写真:どの人形を作ろうか、話をきく子どもたち>

 ブリティッシュヨーピアン・デザイングループは、今回の震災をうけ、このプロジェクトを立ち上げました。

『イギリスから愛を込めて。Give-a-Smile Toys Project―みんなで作ろう、笑顔のおもちゃ―』

のスローガンのもと、日本の子どもたちが笑顔になるよう人形のデザインを手がけました。人形をただ与えるのではなく、子ども自らが作ることによって“楽しく何かを創造できる機会を与えたい”という想いがつまっています。

P1000848 <写真:今回初めて針をさわる子も。動じず、躍動的な針づかい!>

 24名の全校生徒のなかには、針を触ったことがない子もいます。そんな中で、みんなすごい集中力です。先生にも手伝ってもらいながら、90分の時間をいっぱいにつかい、なんとか作品が完成しました。

P1000877 <写真:思いがぎゅっとつまった作品>

角田研校長は、
「今まで、物質的な支援をしていただいたり何かを見たりの、子どもたちが受け身になる支援が多かった。これからは震災うんぬんではなく、こういった様々な人と出会い学べる素晴らしい機会ととらえ、子どもたちの知的財産にしていきたい」

と、今回のワークショップを振り返ってくださいました。

 子どもたちへの心のケアは、大人以上に、このような「集中できる楽しい作業」を組み合わせます。様々な楽しいアクティビティを組み合わせ、じっくりとむきあってゆくために、長期にわたるサポートが大変重要なのです。


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緊急募金を受け付けています。

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○郵便振替口座 00170-2-538657
 
口座名 JEN

 
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。


○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA

 
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、ジェン東京本部(03-5225-9352、担当:富田、浅川)までお問い合わせください。

6月 21, 2011 心のケア, 教育支援, 東日本大震災, 緊急支援 |

2009年12月24日 (木)

次のステップに向けて

 2009年9月30日、10月1日に発生したスマトラ沖地震の被災者を支援するために、JENがインドネシア西スマトラ州のパダン・パリアマン県で活動を開始してから2ヵ月以上が経過しました。

 当初から支援してくださる日本の皆さまの十分なご支援を受けることができ、迅速な緊急救援活動が可能となりました。厚くお礼申し上げます。

 現地では緊急支援の時期が過ぎ、政府が復興期の段階に入ったことを宣言するとともに、現地から撤退する国際支援団体も増えています。一方で、家を失った人たちへ政府からの補償金が支給されるにはまだ数ヵ月かかるとみられ、大きな損害を受けた学校もあちらこちらに残されたままです。

 このような状況から、JENは、は2010年から教育分野への簡易衛生施設設置などの活動を通して現地の人びとの復興を支えていく予定です。

 今後とも現地で復興に取り組み人たちを温かく見守っていただければ幸いです。この3ヶ月間、温かいご支援をいただき本当にありがとうございました。

12月 24, 2009 インドネシア スマトラ沖緊急支援, 企業の皆さまからのご支援, 教育支援, 緊急支援 |

2009年12月17日 (木)

初めての避難訓練

 支援してくださる皆さま、およびジャパンプラットフォームのご協力により、現在インドネシア・パダンパリアマン県にて防災教育を実施しています。

 インドネシアの子どもたちは、地震が神、アッラーの怒りによって発生したと信じており、それは自分の行いが悪いからであると、未だに地震の恐怖を抱えています。ジェンは、そのような恐怖を少しでも軽減できるよう、また、再び起こるかもしれない震災に備えることができるように、地震のメカニズムなどの防災知識を教えるとともに避難経路の作成、避難訓練の実施、防災委員会の設置などを行っています。

091217_mock_drill_session  先日実施した避難訓練。初めて参加した避難訓練では大人も子どもも大はしゃぎをしながら訓練に取り組んでいました。このように、ワークショップでは防災知識を身につけるだけでなく、楽しく学びながら被災した子どもたちの心をケアすることも目的としているのです。

12月 17, 2009 インドネシア スマトラ沖緊急支援, 教育支援, 防災訓練・教育 |

2009年12月 3日 (木)

防災教育について

 今回の支援速報では、清原美彌子様のご遺志と日本政府の支援によりジェンが行っている防災教育についてご説明します。

 ジェンは村の人びとに対して4日間の防災教育ワークショップを実施します。

 1日目、村人は自然災害についての現象・被害・避難方法などについて、学びます。
ほとんどの人が、防災や減災という言葉を聞いたことがないため、ジェンが基本的な防災知識を教えます。

 2日目は、サイクロンについて振り返ります。人びとにサイクロンの発生から避難生活までを思い返してもらいます。こうすることで「何が事前にできるか?」「何が問題だったか?」「何が役に立ったか?」を住民自身が確認でき、次の災害への対策をイメージできるのです。

 3日目は、村のハザードマップ作り(危険地帯・安全地帯の分かる地図)と、村の年間行事カレンダー作りです。ハザードマップは、いくつかのグループに分かれて村を歩き、危険・安全な場所を探し、地図にして発表します。

 4日目は、村の歴史を振り返り、今後どんなことを準備したりすればよいかを話し合います。防災についての伝言ゲームを行い、正しい情報を伝えることのむずかしさを、ゲームを通して学びます。

 この4日間のワークショップが終了すると、次の段階として村の人びとの合同避難訓練を行います。
これは、「知識」をより「実践」的なものとするためです。「実際に体を動かして避難してみる」ことの方が、参加者の記憶に残り、忘れません。そして、避難訓練の後も村で定期的に行えるように、村人とともにその仕組みを検討していきます。

 最後に、村の人びとと一緒に、ワークショップで学んだことや気づいたこと、決意したことをまとめた防災ハンドブックを作ります。このハンドブックが一家に一冊あることで、家族が防災について考える機会ができ、記憶が曖昧になることを防ぐことができます。ジェンが一方的に防災ハンドブックを作成し配布するのではなく、住民が愛着を持てる「彼らによる、彼らのため」のハンドブックを作っていきます。

 以上が、ジェンの行う、村の人々への防災教育プロジェクトです。

12月 3, 2009 ミャンマー, 企業の皆さまからのご支援, 教育支援, 文化、生活、習慣 |

2009年11月19日 (木)

防災意識が生まれると…

091119_dscn9645s  ジェンを支援してくださる皆さまのご意志と日本政府の支援により、ジェンは昨年5月の巨大サイクロンで被災したエヤワディ管区ボーガレ地区の2村で防災教育のワークショップを行っています。

 まず各村に防災委員会(日本でいうところの自治会のようなもの)を立ち上げます。そして、その委員会で村の防災計画を作成し、村の中で知識や訓練方法を維持管理していくためのワークショップを行います。委員会を設立することで、ジェンがプロジェクトを終了した後でも、村で防災活動を自主的かつ継続的に行えるような体制づくりを最初から支援します。

091119_dsc00746   さて、村では防災という言葉すら聞いたことがない人がほとんどです。そのため、最初にできるだけ多くの村人を集めて、防災教育についてその重要性や概要を説明します。その中で村人自身に委員会メンバーを決めてもらいます。

091119_dsc00753_2  ワークショップがひとたび始まると、徐々に村人たちの発言が多くなり、積極的に参加してくれるようになります。ジェンのファシリテーターたちも、いかに村人に興味を持って参加してもらうかを毎回工夫しながら、防災教育のワークショップを行っています。

 次回は具体的な防災教育の内容についてご紹介します。

11月 19, 2009 ミャンマー, 企業の皆さまからのご支援, 教育支援, 文化、生活、習慣, 避難民・難民緊急支援, 防災訓練・教育 |

2009年9月24日 (木)

人びとの心配ごと

090924_bglkcggcg008_7909s_2   ミャンマーは現在雨季の終わりがけで、10月中旬からは乾期になります。現在、ジェンはサイクロンの高波で住民の半数近くがなくなった二つの村でサイクロン時に避難できるサイクロン・シェルター兼小学校を建てる準備をしています。

 こちらの写真は、地中の土の硬さを調査しているものです。雨と雷の中、住民の協力のもと、行いました。このあたりは、当初建設会社の人の見解では杭は不要とのことでした。ところが、実際に調査してみると非常に地盤が軟らかく、基礎に地中杭を打たなければいけない可能性が出てきました。地中杭を打つことで、柔らかい地盤にも大きな建物を建てることができます。

 しかし、杭は非常に金額のかかるものです。想定外の費用で我々も頭が痛いところです。雨の中、村人たちも心配そうな顔で、調査を最後まで見ていました。090924_bglkcggcg017_7909s

 村人にとってサイクロンは本当に怖いものなので、今何よりもほしいのは、サイクロンの時に逃げられる場所だといいます。彼らの不安をとりのぞくためにも、なんとか、予定通り堅固で頑丈なサイクロンシェルターが建設できるように詳細な構造の検討を行っています。

9月 24, 2009 ミャンマー, 教育支援 |