2010年10月28日 (木)

残席わずかです。

Dscn0986  明日10月29日(金)18:30~より、世田谷ものづくり学校(最寄駅:三軒茶屋)にて、ミャンマー活動報告会を実施いたします。

 ミャンマー全土で死者・行方不明者13万人を超える甚大な被害をもたらしたサイクロン「ナルギス」から2年。JENは、被災直後の2008年5月より、南部のヤンゴン管区およびエーヤワディー管区にて、サイクロン被災直後の住宅支援(シェルター配布)に続き、現地の人びととともに、支援の届いていなかった遠隔地の村々で、将来の被災に備えるための事業を行ってきました。

 そして、今年9月。住民の協力のもと、避難所を兼ねたサイクロン耐性のある学校の建設を終え、ジェンは、これをもってミャンマーでのサイクロン被災者支援を終了いたします。

 今回の報告会は、ワークショップ形式で行う予定です。報告者 三上泰が、参加者の皆さまと対話をしながら、現地の人と歩んだ2年間をご報告いたします。また、当日は、現地の写真や映像、防災教育ワークショップで使用した教材などをご準備いたします。リラックスした雰囲気の中で、ご参加者の皆さまの質問や疑問に合わせたテーマで、ミャンマーのお茶を飲みながら、ざっくばらんに話せる会にしたいと思っております。

 お誘い合わせの上、ご参加くださいますようお願いいたします。ご来場、お待ちしています!

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【日時】10月29日(金)18:30~20:30(18:00~受付)
【会場】世田谷ものづくり学校(207教室)
【アクセス】地下鉄田園都市線/世田谷線「三軒茶屋」駅下車、徒歩約15分
(地図→http://www.r-school.net/accsess.html)
【定員】25名

【お問い合わせ・お申込み】
電話またはE-mailで、JEN東京本部事務局(担当:濱坂・浜津・池田)まで、
氏名、ご所属、ご連絡先をお知らせください。
Tel. 03-5225-9352  E-mail:
info@jen-npo.org

10月 28, 2010 ミャンマー |

2010年10月14日 (木)

10月29日(金)ミャンマー活動報告会があります!

サイクロンの被災地での2年にわたる支援を9月で終えました。
役目を終え帰国したスタッフが、活動を通じて学んだことを詳しくご報告いたします。
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JEN 「ミャンマー活動報告会」
報告者:三上 泰(JENミャンマー事業担当プログラム・オフィサー)
日 時:10月29日(金)18時30分~20時30分 (受付18時00分~)
会 場:世田谷ものづくり学校 207教室(三軒茶屋駅徒歩15分)
東京都世田谷区池尻2-4-5
参加費:JEN&JSC会員(無料)、非会員(500円)
定 員:25名

電話またはE-mailで、東京本部事務局(担当:濱坂・浜津・池田)まで、氏名、ご所属、ご連絡先をお知らせください。
(Tel:03-5225-9352/info@jen-npo.org)

10月 14, 2010 ミャンマー |

2010年9月30日 (木)

ついにサイクロン・シェルター型学校が完成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100928_rimg1596 外務省NGO連携無償資金協力の助成と清原美彌子様のご遺志、そしてご寄付や様々な形でご支援をいただいている皆さまのご協力を得て、9月16日、サイクロン・シェルター型学校2校が完成しました。現地調査・計画から含めると本当に長い時間がかかりました。しかしその甲斐があって、強固で安全な建物を作ることができました。温かく見守って支援をしてくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

村人たちの話にあった「夢にまで見た建物」という感覚は、我々も同じです。様々な問題に直面し、何度も「完成できるのだろうか」と思うことがありました。ですが、問題をひとつずつ、村人やスタッフとともに泣き笑いながら乗り越え、完成しました。村人たちが、「ただ支援をもらうのではなく自分たちも協力したからできた。皆が協力すればなんでもできる」そういう希望を持ってくれて初めて、本当の意味で「村でひとつのことが成し遂げられた」と言えると思います。

 

 

 

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子どもたちが本当に嬉しそうに学校じゅうを走り回っている笑顔をみると、仕事の苦労も疲れも吹き飛びます。この続きは、10月末の東京での報告会でお話しいたします。報告会の詳細はホームページなどで近日お知らせいたしますので、皆さまどうぞご参加ください。
 
 最後に改めてサイクロン・シェルター型小学校の建設のために多大なるご支援をいただいた故清原美彌子様、ご遺族の皆様、そして日本の皆さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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9月 30, 2010 ミャンマー |

2010年9月16日 (木)

あと一歩

 サイクロンシェルター兼小学校の完成に向けてあと一歩、というところまできています。

100916gcg_img_2488s  これまでに、様々なことがありました。それを村人とともに乗り越えてきました。村人も完成が待ち遠しいようで、仕事を終えた夕方になると、建物すぐ近くまで寄ってきます。しかし、それが工事の障害にならないように、学校管理委員会は、工事現場でのルールを作りました。

 先日行ったアンケートでは、100%の人が「この建物がなければ、次のサイクロンで生き残れる自信はない」、「この建物があれば生き残れる自信があり、安心して暮らせるようになる」と回答しています。サイクロンから2年半が経った今も、人々の心には、次のサイクロンへの不安が完全に消えることはありません。

100916gcg_img_2312s  屋上からの景色は見晴らしがよくきれいですが、5mの高潮が来たらどこにも逃げ場がないことがよく分かります。あと残りわずかですが、村人ともにより頑丈な建物を完成させて、村人たちが安心して暮らせるようにしたいと思います。

 サイクロンシェルター兼小学校の建設事業は、外務省NGO連携支援無償、日本のみなさまのご協力と清原美彌子さまのご遺志により実施しています。

9月 16, 2010 ミャンマー |

2010年9月 2日 (木)

ミャンマーの防災教育を通して伝えたかったこと

 事業実施前の調査によると、村のほとんどの人に防災知識がなく、次なる災害への不安がつのる毎日を送っていました。その原因について当初、我々は、防災知識がないことが問題だと思っていました。しかし調査をしながら、防災ワークショップを進めていくうちに、コミュニティの歴史が20年しかなく、コミュニティ力が極めて弱い地域であるということが分かってきました。もちろん被害が大きく死者数も多かった地域を選んだこともありますが、他の地域にくらべ、日常からお互いに助け合う、信じあうという点がとても弱いと感じました。

 そこで、防災ワークショップで、できる限り、皆でできる共同作業や、村について考える時間を増やしました。そして最後に、村人から話を聞いて集めた、被災時の状況、現在の村の状況、防災委員会の構成、村の歴史や将来の計画などを記載した防災ハンドブックを村ごとに作成し、配布しました。彼らはそれらを手にして本当に喜んでくれました。「今まで自分たちの村の歴史などを知ることはなかったけど、こうしてまとまった本にしてくれて本当にうれしい。自分たちの村を誇りに持てる」と。

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 この本によって、彼らが「村というコミュニティ」をより意識し、誇りを持って、一致団結することができれば、再び自然災害が発生したとしてもきっと被害が大幅に軽減され、災害に強い、素晴らしい村になれると思います。100902rimg0819s

防災教育事業は、清原美彌子さまのご遺志、日本政府、日本のみなさまのご協力により実施されました。

9月 2, 2010 ミャンマー防災訓練・教育 |

2010年8月19日 (木)

学校の建物を何色にしようか?

先週、学校委員会と防災委員会のメンバーが集まり、学校の建物の色を決めました。ミャンマーでは、NGOが学校を作る場合、校舎の色を自由に決めることができます。話し合いが広がりすぎないよう、あらかじめ5つの案をJENが用意し、村びとがその中から選ぶようにしました。

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 この小学校はサイクロン時の避難場所も兼ねているので、視認性も重要なポイントです。グウェチャウンジー村では、私の気に入っていた色の案があと一票のところで負けてしまいました。タヨーチャウ村では、グウェチャウンジー村と同じ色の案が圧倒的多数で選ばれました。100819_tyc_img_1717s

我々スタッフだけで決めてしまうこともできますが、村びと自身が決めることで、オーナーシップ(学校は自分たちのものであるという意識)が高まります。

 JENは常に、どうすれば村びとたちがこのサイクロンシェルター兼学校を長く良い状態で使い続けられるかを考え、彼らと協働しながら、建設を進めています。

 100819_tyc_img_1713s この建設事業は、清原美彌子さまのご遺志と日本政府の協力により実施されています。

8月 19, 2010 ミャンマー防災訓練・教育 |

2010年8月 5日 (木)

雨の降らない雨期

100805_gcg_img_1548s 100805_gcg_img_1570_2  サイクロンシェルター(避難所)兼小学校の建設は着々と進んでいます。

 タヨーチャウ村では、2階の床のコンクリート打ちが完了し、グウェチャウンジー村では、屋上の床のコンクリート打ちが完成しました。本来なら今ごろは雨期の真っ最中ですが、今年はエルニーニョ現象の影響で雨が少なく、建設の作業としては助かっています。100805_tyc_img_1428_2

 一方で、雨が降らないために、田植えが始められません。少雨が続けば収穫もあまり期待できなくなります。そして、次に来る乾季の時の水不足や電力不足にもつながります。

 建設を行っている私たちは、一刻も早く人々が安心して暮らせるように、工事を進めたいのはもちろんです。が、村人たちの現在や今後の生活への影響を考えると、雨が降らないことを喜んでばかりもいられません。複雑な気持ちの中で、なんとかよい方向へ進むように祈りながら活動しています。100805_tyc_img_1565s 100805_tyc_img_1586s

8月 5, 2010 ミャンマー学校建設 |

2010年7月22日 (木)

先生たちの活発な防災ワークショップ

100722_dscn4845s  先日行われた、教師向けの防災教育ワークショップをご紹介します。このワークショップは、先生たちが防災教育の方法を学ぶことで、今後継続的に子どもたちに防災の大切さを教えることができるようになることを目的としています。

100722_dscn4854s_2  ワークショップは4日間ある村で行われ、周辺の村からの教師も含め26名の参加がありました。最初は遠慮がちで、人見知りをしていた先生たちも、2日目からは積極的に意見やアイデアを出し合い、非常に活発なワークショップとなりました。そして「とてもいいワークショップなので、ぜひ他の村でも開催して、先生たちに防災教育を教えてほしい」との感想が聞かれました。

100722_dscn4910s  また、我々ジェンのファシリテーター側も思いつかないような教師らしい提案がたくさんあり、刺激的で創造的なワークショップになりました。このことはジェンとしても驚きであり、貴重な経験になりました。

 各村1-2名の教師たちは、普段は村から出ることや、離れている他の村の教師と交流することはありません。このようなワークショップが開かれ交流することで、今後の教師同士の情報交換や相談などが活発になることも期待できそうです。100722_s

7月 22, 2010 ミャンマー防災訓練・教育 |

2010年7月 8日 (木)

村人も毎日チェック

 ボーガレ郡タヨーチャウ村とグウェチャウンジー村での避難所兼小学校の建設が進んでいます。様々な問題が生じましたが、ようやく建設が軌道に乗り始めました。今は雨季のため、一日で大量の雨が建物内や周辺に溜まります。毎朝、水を出す作業から作業を開始しなければなりません。
 建設に参加できる住民は少ししかいませんが、それ以外の住民たちも興味深々で毎日現場を見に来ます。彼らは建設の素人ですが、どういう建物が頑丈か、手抜きせずきちんと作っているかは分かります。現在の基礎部分の構造を見て「こんな堅固な建物を見たことがない。基礎の部分だけでも教室がいくつもできるほど大きくて立派なのに、ここに砂を埋めるなんて」と驚いています。
 住民たちが毎日現場に来てくれるので、建設会社の作業員も張り切っています。村人たちは、この頑丈な建物ができあがれば、万が一またサイクロンなどの災害がやってきても避難できる場所がある、と安心しています。

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コンクリートの柱の先端部分が2階の床になり、そのさらに上は屋上になります。地上階の高さは、地面から約1.8mほどあがっています。

7月 8, 2010 ミャンマー学校建設 |

2010年6月24日 (木)

ミャンマーのカレンダー

100624_img_0233  ミャンマーのカレンダーは、日ごろ私たちが日本で目にするカレンダーとは少し違います。
まず縦に曜日が並んでいます。そして日にちも縦に並んでいます。

 ミャンマーの人々は、何曜日に生まれたかという事をとても重要視しています。そして多くの人が「曜日占い」を信じています。これは生まれた曜日で自分を占うものですが、それ以外にも、例えば結婚や学業、大事なことを決める時や何か新しいことを始める時などにも、曜日占いをするのです。ミャンマーでは、街角で誰かと話が弾んだら、何曜日生まれかを尋ねられることもあります。

 皆さんがいつかミャンマーに旅行に行くことがあったら、ぜひ自分が何曜日生まれかを調べてから行ってみてください。きっと、たくさんの曜日占いに出会う事が出来るはずです。

6月 24, 2010 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2010年6月10日 (木)

本格始動

ミャンマーの事業地では、活動を続ける中で日々多くの問題が起きます。この学校の建設現場でも、いろいろな問題が発生しました。

 ここエヤワディ管区はデルタ地帯で、もともと土壌が弱いため、基礎を作る工事には困難が伴いました。さらに今年は、いつもなら雨の降りだす季節になっても、なかなか降る気配がありませんでした。激しい暑さが続き、溜め池の水が枯れてしまったので、建設現場で作業を続ける村人たちの飲み水を確保するために、遠くまで歩いていかなくてはなりませんでした。

 グエチャウンジー村では基礎工事がようやく終わり、タヨーチャウ村でも間もなく基礎が完成します。いよいよ学校建設は本格始動です。基礎を固める地道な作業の次には、日々の進み具合がはっきりと分かる建設作業が始まるので、村人たちの期待も高まっています。

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グエチャウンジー村の様子

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タヨーチャウ村の様子

これから本格的に始まる雨季に負けずに、建設を進めていきます。

6月 10, 2010 ミャンマー学校建設 |

2010年5月27日 (木)

「ハンドブック」

100527_img_0231_2   JENによる防災ワークショップの最後の行程として、ワークショップを行った村で、手引き書を作成しています。村人自身がサイクロンから経験したこと、苦難に合い、学び、仲間たちとみんなで考えたものが一つの書として村人たちの今後を支える手引きとなります。

 この手引書には、ワークショップで話し合った内容や、村人たちみんなで村中を歩き回って作成した地図が描かれています。

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100527_picture_016  危険な場所や避難場所についても、みんなで話しあったものが記してあります。また、なぜサイクロンが起こるのかという仕組みや、どのようなことに気をつけて生活していれば被害を最小限に食い止めることができるのか、非難時に持っていくものは何で、それらをどうやって貯蓄していくか、という事についても記しています。

 全てが手作りで、一つ一つに村人たちの思いが込められています。再びサイクロンが来ても、2度と同じような悲しい思いをしないために、身をもって学んだこと全てが盛り込まれているのです。

5月 27, 2010 ミャンマー |

2010年5月13日 (木)

学ぶ気持ち

100513_kck  日本の皆さまと故清原様のご遺志に支えられ、JENはサイクロン被災地での防災教育を進めています。いつも心を打たれるのは、村人たちの学ぼうとする気持ちです。日々の生活すら安定していないにも関わらず、防災教育に参加している人びとの態度は、真剣そのものです。

 サイクロンから丸2年が経過しました。被災による恐怖心、生きたい、自然災害の仕組みや防災についての知識を得たいという気持ちから、授業の中でノートとペンを提供すると、みんな一言も聞き逃すまいとして一生懸命メモをとっています。もちろん、寝ている人なんて一人もいません。

100513_tkm  JENがミャンマーで防災教育をはじめて9カ月近くになります。活動している地域の人びとは「ジェンが来て、早く防災教育をしてほしい」と口を揃えて言ってくれます。「ためになるし、みんな公平に参加できるのがいい。そして楽しい。」と。

 その真摯な学ぶ気持ちに応えようと、JENのスタッフもおおいに刺激を受けています。それが相乗効果を生み、学ぶだけではなく、災害を理解し防災の意識を高めようとする村人が増えてきました。

5月 13, 2010 ミャンマー防災訓練・教育 |

2010年4月28日 (水)

結束力

 ミャンマーがサイクロン「ナルギス」によって被害を受けてから間もなく2年になります。被災した村では、被災前の暮らしに戻れるように、村人たちが助け合って生活をしています。JENが支援をしている村では、「百世帯長」と呼ばれる村のリーダーを中心に、家族を失った人、病気を持つ人を助けながら現在まで復興してきました。

Img_0060_2   さて、JENのスタッフが村へ視察に行った時のことです。村道を歩いていたら、突然、あるスタッフのサンダルの鼻緒が切れてしまい、彼はサンダルをパタパタさせて歩いていました。すると、それを見た村人たちが、自分のサンダルを次々に差し出したのです。「大丈夫だから」と断っても、差し出したサンダルを戻そうとはしませんでした。

Img_0079  彼らには助け合う心が備わっています。自分だけが良ければいいという村人は、一人もいません。この優しさが、結束力を生み、この村の復興を支えたのでしょう。まだ村は被災前の状態には戻っていませんが、サイクロンにより一層強まった結束力を、今後も発揮していくのだと思います。

4月 28, 2010 ミャンマー |

2010年4月15日 (木)

ミャンマーのお正月「ティンジャン」

 今週は、一年で一番大切な行事、お正月「ティンジャン」です。スリランカも同じ時期にお正月を迎えますが、ミャンマーの方が祭日は長く、2週間近くも休暇を取ります。

 お正月のハイライトは、4日間にわたる「水かけ祭り」です。3月の後半から、水祭りに向けて準備を始めます。街中の広告も水祭りを意識したものが増え、水かけ用のステージがヤンゴンのいろいろな場所に設置されます。

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 この4日間はほとんどすべてのお店が閉まるため、水祭りの前に、ミャンマー人も外国人もこぞって買い物に出掛けます。仕事が休みになるので、ミャンマーを離れる外国人も多くいます。

 今年も、水祭りの1~2週間前から、みんなちょっとずつそわそわしはじめ、街の人々の表情も普段より笑顔が増えていました。
 
 
 ミャンマー人にとってのお正月のように、世界中どこでも、楽しい時期は必ずあるはずです。そして、その時期は、誰でも幸せに過ごすことができると思います。
 
 
 
 彼らの幸せが長く続くことを祈って、「A happy new year and Happy Thingyan」

4月 15, 2010 ミャンマー |

2010年4月 1日 (木)

Chabo! 勝間さんとともに現地を視察

 先週、Chabo!メンバーの一人である経済評論家・勝間和代さんとともに、ミャンマーの事業地を訪問し、事業モニタリングを行いました。

 事業モニタリングとは事業を公正に評価することです。具体的には、さまざまな事業や人に会って、事業の全体像を掴み、その国の支援活動全体から見た、JENの活動の効果や成果を確認することです。

011401_img_0140  現地のスタッフにとって、支援者によるモニタリングは、自分たちの事業を見てもらうことができる、とてもよい機会です。「活動を支援し、見守ってくれている人がいる」ことを、改めて実感することができます。そして「ミャンマーの人々のためにより良い支援ができるようにこれからも引き続き努力していきたい」と、強く思いました。

4月 1, 2010 ミャンマー |

2010年3月18日 (木)

水との格闘

100318_gcg_2065s  ミャンマーは今、乾期で、雨は一滴も降っていないのですが、地面を掘れば掘るほど水が出てきます。ポンプで水を汲み出していると、いつの間にか水が染み出てくるのです。材料の運搬の際も、水の干潮満潮で材料が予定通り現地まで届かないことがあります。

100318_gcg_1947s  JENのエンジニアは、工事ができるだけ円滑に行われるように、同時並行できる作業を考え、指導しています。

 しかしながら、乾期は日中40度近くまで気温が上がり、とても暑く、思うように作業が進みません。

 5~6月からは、本格的な雨季がはじまるため、それまでに躯体工事を終えなければなりません。そこで、エンジニアによる調整が、重要なカギになります。

 デルタ地帯では水は非常に大事なものでありながら、時に水に苦しめられているのです。

3月 18, 2010 ミャンマー |

2010年3月 4日 (木)

建設会社と協力しながら

 サイクロンシェルター兼小学校の建設事業は、ジェンのエンジニアと建設会社が協力しながら進めています。

100304_img_1838s_2  現在、ジェンのエンジニアは53歳。今までに様々な現場を管理してきた経験があります。建設の始まった当初、建設会社のスタッフは、注文の多いジェンのエンジニアに戸惑っていましたが、最近ではしだいに指摘内容を理解するようになりました。エンジニアのアドバイスによって、スムーズに段取りよく建設できることが分かり、信頼関係ができつつあります。

 現地は、海に近い湿地帯で1Mも掘ると水が出てきます。このサイクロンシェルターは、基礎をしっかり造るため、地面から2Mほど掘り下げ、水をくみ上げながらの掘削になります。そのため、水をくみ上げるポンプのメンテナンスも大事な仕事となり、事前にしておかなければ工期が遅れるのです。

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100304_img_1867s_2  また、掘削をしながら、基礎のための鉄筋準備や、今後の詳細な工事日程の確認などを並行して行い、作業を効率よく進めます。毎日、事前に様々な打合せや指導をすることで、工事が円滑に行えるようになります。

103004_img_1855s  少しずつではありますが、建設会社とジェンのチームワークができつつあります。最後までいいチームで建設できるように協力しあってゆきたいと思います。

3月 4, 2010 ミャンマー防災訓練・教育 |

2010年2月18日 (木)

競い合って建設

 日本の皆さまと故清原様のご遺志によって進めているサイクロンシェルター兼小学校の建設は、建設会社との契約が終わり、現在、基礎に使う資材の搬入と、基礎のための深さ約2mの掘削作業を、村人とともに行っています。

 グエチャウンジー村とタヨ―チャウ村という2つの村でほぼ同時に工事を開始しましたが、進捗には違いが出てきています。遅れにはさまざまな原因がありますが、一番大きいのはやはり、コミュニティのまとまりだと思います。学校登録のための書類作りにおいても、グエチャウンジー村では早く、タヨーチャウ村では建設と同じように遅れてなかなか完成できません。

 しかしながら、タヨーチャウ村の人びとに、もう一方の村の進捗状況を写真などで伝えると、頑張り始めます。彼らのプライドをうまく刺激すると、競争力へと変化するのです。 

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グエチャウンジー村の様子

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タヨーチャウ村の様子

 ジェンはこれからも村人を励ましながら、雨季が本格化する前までに学校建設の目途が立てられるよう、村人・建設会社・ジェンの3者が協力し合いながら、事業を進めていきます。

2月 18, 2010 ミャンマー |

2010年2月 4日 (木)

地鎮祭行われる

 1月19日・21日に、サイクロンシェルター兼小学校を再建するタヨーチャウ村とグウェチャウンジー村で、地鎮祭が行われました。

 地鎮祭の意味は、日本と同じように土地の霊を鎮め、清めるということだそうです。開始時間や使う道具は、場所や暦によって異なるようです。

100204_dscn2000s_4  はじめに、お坊さん5人が敷地の中心でお祈りを行い、次に四隅でもお祈りをします。それから、占いのようなものでよいとされる方角に配置される建物の隅で、杭(木の棒)を打ちます。日曜生まれの人がひものはしを持ち、月曜生まれの人がひもの反対側をもち、火曜生まれの人が杭を打つのです。

100204_dscn1850s_5  その後、村人やジェンのスタッフが、袈裟や食事をお坊さんに寄付します。そして最後に「この功徳を世界の人々(亡くなった人も含めて)に分ける」水かけの儀式をみんなで行って終わりになります。100204_dscn2031s_4

 ジェンはこれからも村人とともにできる限りその地域の風土や伝統に寄り添いながら活動を続けていきます。

2月 4, 2010 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2010年1月21日 (木)

村人とともに考える

 ジェンの開催する防災ワークショップでは、ジェンが参加者の皆さんへ一方的に防災知識や避難訓練を教えるわけではありません。

 もちろん、きっかけはジェンのファシリテーターが作りますが、そこから彼らの生活や習慣に合わせたものにしていくのは、村の人びと自身です。村人に積極的に参加してもらえれば、彼らからもさまざまなアイデアや伝統的な知恵も出てきます。

 そのためワークショップは、真剣かつ楽しく、一体感があるものでなければいけません。全員が参加できるゲームをしたり、雰囲気がなごむよう話したり、グループでの作業などを多くとりいれながら、一つのチームを作っていきます。勉強として教わるのではなく、自分たちで防災マニュアルを作りあげてもらうという感覚です。

 そして、結果的に一つの村として団結力も増していく、そうしたことがこの防災ワークショップを通じて少しでも実現できれば、サイクロンで被災した人々の気持ちは前向きになれると信じています。サイクロンから一年半たちましたが、どうぞこれからもジェン・ミャンマーをよろしくお願いいたします。

1月 21, 2010 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2010年1月 7日 (木)

防災教育の積み重ね

100107_dscn0904s  清原美彌子さまのご遺志と日本政府の協力により、ピャーポン県ボーガレ郡で防災教育を実施しています。

 サイクロン「ナルギス」がこの地を襲ってから1年半が過ぎました。今後ナルギスのような巨大サイクロンがこの地を襲った場合、同じような被害が起こる可能性があります。ジェンの事業地の村人たちも、そのことをよく理解し、危機感を持っているのが分かります。

 そのためか、ジェンの防災教育への出席率は80%以上と非常に高い状態が続いています。彼らの防災への興味や姿勢に触れるたびに、我々スタッフも、それに応えなければと身が引き締まる思いがします。

 しかし、ジェンの事業地の他では、次のサイクロンへ備えている村はほとんど見当たりません。ナルギスを経験した人々は当然、誰もが再び起こりうる悲劇に不安を感じていることだと思います。けれども、まず何から手をつけてよいのか、途方に暮れているのでしょう。

100107_dscn1028s  ジェンが事業地の村に設立した防災委員会には、周辺の村へ防災のノウハウを伝えていくように意識を持ってもらえるよう努めています。ジェンの事業がきっかけとなり、他地域にも一日でも早く「悲劇は防げる」ということに気づいてもらい、防災のノウハウが伝わって行くことを目指しています。

1月 7, 2010 ミャンマー文化、生活、習慣防災訓練・教育 |

2009年12月17日 (木)

ともに生きる

091217_dscn0458  村に滞在するジェンのスタッフは、村人にとっては外部の人間です。そうした状況では、いかに早く、村のひとびととの信頼関係を築くことできるかがプロジェクトを行う上で大変重要となります。その信頼関係次第で、ワークショップや活動への参加率・協力度も変わってくるのです。

 ジェンのスタッフは、できるだけ早く村になじむために、ワークショップ以外の時間でも村人と話す機会を多く設けたり、家を一軒一軒訪問するなどして、お互いの理解を深めるよう努めています。

091217_dscn0453s  先日、ジェンが建設する避難所兼小学校のための道づくりが、タヨーチャウ村で行われました。「村のひとびとがやるなら、ジェンのスタッフだって」ということで、当日現場にいたジェンのスタッフも、村の皆さんと一緒に道づくりを行いました。肉体労働ですが、女性スタッフだって、負けてはいません。

 こうした日常のちょっとしたコミュニティ活動でも、スタッフが参加してゆくことで村人と気持ちが一つになれます。休憩のお菓子も、スタッフが出そうとすると、「いや村から出す」と言って、ごちそうしてくれました。

091217_dscn0178s  まだまだ自分たちが生活していくことも厳しい状況であるのに、村のひとびとに少しだけ受け入れてもらえたと感じることができた一日でした。これからは、「教える」のではなく「ともに生きる」という姿勢をより意識しつつ、防災教育のワークショップを村の皆さんとともにいい活動にしていきたいと思います。

12月 17, 2009 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2009年12月 3日 (木)

防災教育について

 今回の支援速報では、清原美彌子様のご遺志と日本政府の支援によりジェンが行っている防災教育についてご説明します。

 ジェンは村の人びとに対して4日間の防災教育ワークショップを実施します。

 1日目、村人は自然災害についての現象・被害・避難方法などについて、学びます。
ほとんどの人が、防災や減災という言葉を聞いたことがないため、ジェンが基本的な防災知識を教えます。

 2日目は、サイクロンについて振り返ります。人びとにサイクロンの発生から避難生活までを思い返してもらいます。こうすることで「何が事前にできるか?」「何が問題だったか?」「何が役に立ったか?」を住民自身が確認でき、次の災害への対策をイメージできるのです。

 3日目は、村のハザードマップ作り(危険地帯・安全地帯の分かる地図)と、村の年間行事カレンダー作りです。ハザードマップは、いくつかのグループに分かれて村を歩き、危険・安全な場所を探し、地図にして発表します。

 4日目は、村の歴史を振り返り、今後どんなことを準備したりすればよいかを話し合います。防災についての伝言ゲームを行い、正しい情報を伝えることのむずかしさを、ゲームを通して学びます。

 この4日間のワークショップが終了すると、次の段階として村の人びとの合同避難訓練を行います。
これは、「知識」をより「実践」的なものとするためです。「実際に体を動かして避難してみる」ことの方が、参加者の記憶に残り、忘れません。そして、避難訓練の後も村で定期的に行えるように、村人とともにその仕組みを検討していきます。

 最後に、村の人びとと一緒に、ワークショップで学んだことや気づいたこと、決意したことをまとめた防災ハンドブックを作ります。このハンドブックが一家に一冊あることで、家族が防災について考える機会ができ、記憶が曖昧になることを防ぐことができます。ジェンが一方的に防災ハンドブックを作成し配布するのではなく、住民が愛着を持てる「彼らによる、彼らのため」のハンドブックを作っていきます。

 以上が、ジェンの行う、村の人々への防災教育プロジェクトです。

12月 3, 2009 ミャンマー企業の皆さまからのご支援文化、生活、習慣教育支援 |

2009年11月19日 (木)

防災意識が生まれると…

091119_dscn9645s  ジェンを支援してくださる皆さまのご意志と日本政府の支援により、ジェンは昨年5月の巨大サイクロンで被災したエヤワディ管区ボーガレ地区の2村で防災教育のワークショップを行っています。

 まず各村に防災委員会(日本でいうところの自治会のようなもの)を立ち上げます。そして、その委員会で村の防災計画を作成し、村の中で知識や訓練方法を維持管理していくためのワークショップを行います。委員会を設立することで、ジェンがプロジェクトを終了した後でも、村で防災活動を自主的かつ継続的に行えるような体制づくりを最初から支援します。

091119_dsc00746   さて、村では防災という言葉すら聞いたことがない人がほとんどです。そのため、最初にできるだけ多くの村人を集めて、防災教育についてその重要性や概要を説明します。その中で村人自身に委員会メンバーを決めてもらいます。

091119_dsc00753_2  ワークショップがひとたび始まると、徐々に村人たちの発言が多くなり、積極的に参加してくれるようになります。ジェンのファシリテーターたちも、いかに村人に興味を持って参加してもらうかを毎回工夫しながら、防災教育のワークショップを行っています。

 次回は具体的な防災教育の内容についてご紹介します。

11月 19, 2009 ミャンマー企業の皆さまからのご支援文化、生活、習慣避難民・難民緊急支援教育支援防災訓練・教育 |

2009年11月 5日 (木)

助けるはずが助けられている

091105_img_0423s_2   現在プログラムオフィサーを務める私は、ミャンマーでサイクロンの被害にあった人びとをなんとか助けたいと思い、この国へ来ました。しかし、いつの間にか、私は、当初の思いとは逆にミャンマーの人びとに助けられていることに気づいたのです。

 昨年6月以来、ずっと私たちを助けてくれている村人がいます。その人が優しくしてくれた時は、最初のうちはずっと「優しさの裏にはきっと何かあるのだろう」と疑っていました。しかし、それから1年以上を経た今も、その人は私が困った時には必ず親身になって助け続けてくれています。

 彼が得をすることは一度もなく、むしろその人の時間もお金もかけて行ってくれているのだと思います。世の中には本当に欲のない献身的なすばらしい人がいることを心から信じることができるようになりました。そして、いつも疑っていた自分を恥ずかしく思い、後悔しています。彼には感謝しても感謝しきれません。

 もちろん彼だけではありません。他にも多くの現地の人びとの優しさと支えの中で、我々は活動させてもらっています。どう恩返ししていけばよいのか分かりませんが、できる限りこの国の人びとのために、自分たちができる精一杯の恩返しをしていきたいと思いました。

11月 5, 2009 ミャンマー事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |

2009年10月22日 (木)

グエチャウンジーでのサプライズ

091022_img_0428s_2   学校兼サイクロン用シェルター(避難所)建設の準備を進めているグエチャウンジー村で、嬉しい出来事がありました。

 先週ジェンのエンジニアが建設予定地の場所を訪れ、村人に、「ここには資材を運ぶ道がないので、このままだと建設会社に道路建設費も含めて建設費を多く請求されてしまう」とつぶやきました。それからちょうど一週間後に村を訪問してみると、なんと「道」ができているではありませんか!

 まだ完成はしていませんが、村人たちが自主的につくってくれたようです。村人たちの自主性を引き出すことに苦労することも多い我々にとっては嬉しい瞬間でした。091022_img_0438s

 彼らの村では、教育省へ提出する公認学校への登録書類も素案がほぼ出来上がりました。この学校兼サイクロン用シェルターへ彼らが寄せる期待がひしひしと感じられる一日でした。

10月 22, 2009 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2009年10月 8日 (木)

ミャンマーの満月

091008_imgp0718s  日本で中秋の名月を眺め楽しんだ10月3日は、ミャンマーでも満月を祝う、1年に1度の仏教の大切な日「ダデンジョ・ラビ(10月の満月)」でした。

 写真はシュエダゴン・パゴダに夜、人びとがお参りする様子です。この日はいつも以上に多くの仏教徒がパゴダを訪れます。(※パゴダ:ミャンマー様式の仏塔)

 また、この日は、年上やお世話になった人に感謝する日でもあります。子どもたちは、おじいさんやおばあさんを訪問し、感謝を述べお供え物をします。子どもたちにとっては、お返しにお金やプレゼントがもらえる待ち遠しい日のようです。

091008_imgp0728s  この日すれ違った人びとの顔はいつも以上に楽しそうで、ほがらかで平和な感じがしました。アジア各地では、ここ1、2週間で様々な災害が起こっていますが、一刻も早く人びとが安心して元の暮らしができるようミャンマーよりお祈り申し上げます。

10月 8, 2009 ミャンマー |

2009年9月24日 (木)

人びとの心配ごと

090924_bglkcggcg008_7909s_2   ミャンマーは現在雨季の終わりがけで、10月中旬からは乾期になります。現在、ジェンはサイクロンの高波で住民の半数近くがなくなった二つの村でサイクロン時に避難できるサイクロン・シェルター兼小学校を建てる準備をしています。

 こちらの写真は、地中の土の硬さを調査しているものです。雨と雷の中、住民の協力のもと、行いました。このあたりは、当初建設会社の人の見解では杭は不要とのことでした。ところが、実際に調査してみると非常に地盤が軟らかく、基礎に地中杭を打たなければいけない可能性が出てきました。地中杭を打つことで、柔らかい地盤にも大きな建物を建てることができます。

 しかし、杭は非常に金額のかかるものです。想定外の費用で我々も頭が痛いところです。雨の中、村人たちも心配そうな顔で、調査を最後まで見ていました。090924_bglkcggcg017_7909s

 村人にとってサイクロンは本当に怖いものなので、今何よりもほしいのは、サイクロンの時に逃げられる場所だといいます。彼らの不安をとりのぞくためにも、なんとか、予定通り堅固で頑丈なサイクロンシェルターが建設できるように詳細な構造の検討を行っています。

9月 24, 2009 ミャンマー教育支援 |

2009年9月10日 (木)

ワニ現る・・・

090910_bglktytbk065_13809s  ついに、ワニが戻ってきました。

 ジェンが学校建設と防災訓練を実施しているグウェチャウンジー村で先日、ワニが出ました。そして家畜の豚がそのワニに食べられてしまいました。元々このあたりはワニが生息する地域でしたが、サイクロン後、一切見かけなくなっていました。しかし、どこからか戻ってきたようです。

 すぐ隣のタボーチョン村では、村人たちとジェンが協力してふたつの橋を建設しました。この橋は、満潮時に川を渡れるためだけではなく、ワニから子どもたちを守るためにも役に立ちそうです。

 また、最近は、何十年も見かけなかった竜巻が頻繁に起こり死者を出しています。まだサイクロンの復興までには時間がかかる中、ワニの問題も加わり、村人たちの悩みの種は減りません。

 しかし、村人たちはジェンと共に、安心して自立した生活が送れるよう、一歩ずつ前進しています。

9月 10, 2009 ミャンマー |

2009年8月27日 (木)

雨期で学校に行けない・・・

090827_bglktytbk048_23709s  現在ジェンがシェルターキットを配布した村で、いくつかの小さな橋の支援を行っています。これらの村では、サイクロンですべての家が流されました。そのため、より安全な場所を求めて、サイクロン前と後では異なる場所に住むようになった人たちが多い村があります。それらの村では、サイクロン前の家から学校や僧院などへは、川を渡らずに行けましたが、現在の家からは、川を渡らなければいけなくなった人が多くいます。

 乾期の場合は、川の水かさも少なく、歩いて渡ることができましたが、現在の雨期では、干潮の時はかろうじて渡れるものの、満潮になると大人でも足がつかないほどの深さになります。そして、子どもたちが学校に行くことも、お坊さんが僧院と村を行き来することもできなくなります。090827_bglktytbk071_23709s

 村人たちから、ジェンに橋の支援をしてほしいとお願いがありました。調査をした結果多くの村人がその川のせいで、生活へ様々な障害が出ていることが分かりました。そのため、ジェンは橋の材料を提供し、村人が農業の田植えの合間を縫って、自分たちで建設という条件で、支援を行っています。写真のダーボーチョンという村では、大変村人が協力的で、予定より早いペースで橋が作られています。最初は道具もあまりなく、村人だけでこれだけの橋を作れるか不安でしたが、この進み具合なら、きちんと村人だけでつくれそうな確信がわいてきました。

090827_bglktytbk078_23709s  早くこの橋が完成し、みんなが安心して僧院や学校や村を行き来できるようになることを心から願っています。

8月 27, 2009 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2009年8月13日 (木)

竜巻

090813_tornado00482s_3   7月中旬に、ジェンがジャパン・プラットフォームのご支援を受けてシェルターキット(住宅用建材)を配布した地域で、竜巻が起こりました。

  竜巻はすさまじい勢いで20軒の木造家屋を全壊させました。ジェンが配布したシェルターキットで作った家は、8軒ほどが被害を受けましたが、幸い屋根や壁の一部が風に飛ばされただけで、家そのものは健在でした。死亡者やけが人もでていません。

  ジェンは、柱の基礎部分をセメントとレンガで固めて作る技術を村人たちに新しく紹介し、彼らの同意を得てシェルターキットにその技術を採用しました。このことが家を頑丈にしています。

  村の人々にとっても竜巻は珍しい現象のようで、多くの人がどう逃げてよいのか分からずにいる状況でした。そうしたなか、ジェンのシェルターキットが竜巻でも家の構造自体はびくともしなかったことから、村人たちはジェンのシェルターキットでできた家の強度をさらに信頼するようになりました。

090813_tornadoktykp022_22709s   ジェンはこれからも、単純にサイクロン前の状態に戻すだけではなく、より安全に村人たちが生活できる新しい技術や方法を無理のないように紹介し、今後自然災害に襲われても、人々が安心して暮らせるような環境づくりを通して被災地の復興と自立を支える支援をしていきたいと思っています。

8月 13, 2009 ミャンマー文化、生活、習慣 |

2009年7月30日 (木)

ゆたかな心をもつこと

090730_ddytktms002_9709s  昨年トタンを配布したディダエ地区の小学校でモニタリングを行いました。この学校は、20年前に先生と村の人々の努力で建てられたものです。

 ミャンマーでは、公立校の数が圧倒的に足りていないので、有志の手で建てられた学校が多く存在します。教師を務める女性はとても教育熱心で、20年前からほとんど無給で教えてきました。子どもたちが食べるものがなければ、自宅でご飯を与え、学校に通わせてきたと言います。

 去年5月のサイクロンでこの学校は流され、無くなってしましました。しかし、先生はあきらめませんでした。お坊さんや尼さんなど様々な人に寄付をお願いして、とうとう立派な学校を再建することができたのです。屋根の部分には、ジェンが配布したトタンが使われています。そして、今後、公立校として登録されることになりました。公認されることで、学校の運営はさまざまな点で有利になります。たとえば、政府が教師を派遣し、教科書を一部支給します。90730_ddytktms012_9709s

 この先生は免許を持っていないため、登録後はこの学校で教えることができなくなります。村人やお坊さんと先生でゼロからつくってきた学校を離れることは、とてもつらいことだと想像できますが、

 「子どもたちにとって良くなるなら、それでいい」と先生は言います。

90730_ddytktms018_9709s  この先生に教わった子どもたちが今、大学を卒業して、先生や学校への恩返しのために、ボランティアとして、この学校で子どもたちへ勉強を教えています。この村には、「先生の気持ちが生徒に伝わる」よい連鎖が生まれていると思います。我々は支援をしながら、村人たちから様々な話を聞き、本当にいい勉強をさせていただいています。彼女のような先生を見習いながら、活動を続けていきたいと思っています。

(現地スタッフ アウン・チー・ウィン)

7月 30, 2009 ミャンマー |

2009年7月16日 (木)

ミャンマーにもインフルエンザが・・・

6月27日にミャンマーで初めてのA/H1N1インフルエンザ感染者が見つかりました。
このため、空港でのチェックは日本と同じように厳しくなりました。
マスクの値段は10円から40円にまで値上がりし、お店では売り切れ状態が続いています。

しかし、マスクを着けているのは一部のお金持ちの人々だけで、一般の人たちはほとんどマスクをつけていません。
一般の人々は「マスクをつけているのは病人である」というイメージから、周りに病気であるという印象を与えるのを避けるため、つけたがらないようです。
マスクは持っているけれど、買い物に行く時につけるべきか迷っている主婦も多いと聞きます。

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写真は、ヤンゴンの裕福な家庭の子どもたちだけが通える幼稚園のひとつです。
学校の方針で、先生も子どももマスクをつけていますが、先生たちもマスクをつけることに慣れていないため、お互いのマスク姿を見て笑いあったりしています。
子どもたちの中には、マスクをつけることを嫌がって泣く子もいるようです。
090716_img_0187s

新たなインフルエンザという非常事態ですが、世界は幸か不幸かさまざまな形でつながっていることを実感した瞬間でした。

(現地スタッフ アン・チー・ウィン)

7月 16, 2009 ミャンマー事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |

2009年7月 2日 (木)

村の地図

090702_img_0208s_low  これは、テヨーチャウという村で村人が作った地図です。

 ジェンがシェルター・キット(竹マット、木材、ニッパ椰子など仮設住宅用の資材)を配り、住宅再建が進むにつれ、変化した村に合わせて地図を作ったようです。地図には、家・トイレ・学校・世帯長の家・橋・井戸・道・池・川・独身/未亡人の家・障害者の家・田圃・サイクロンで残った家・店・村の尊敬される人の家・会議室・見張り小屋・木・池といった内容が盛り込まれています。

 通常、村人たちは自分たちの村のことは地図に書くまでもなく、誰よりもよく理解しています。しかし、普段は来ないはずのサイクロンがミャンマーに甚大な被害を与えた今、村人たちは、次なる災害から生き残るための術を身につけなければなりません。

 サイクロンが村人たちに残した心理的な傷跡は今なお大きなものです。村人が書いたこの地図は、次なるサイクロンに対する危機感の表れのような気がしてなりません。

 ジェンは支援者の皆様、そして日本政府の協力を得て、6月22日から耐サイクロン型学校2校の建設および防災教育を開始いたしました。村人を対象に行う防災教育では地図を使います。災害時に倒れそうな木など些細な情報も地図に落として、村人に避難経路を考えてもらうつもりです。

 ジェンは、村人たちが一日も早く不安を取り除き安心して暮らせるよう、村人たちと共に地図を描いていきたいと考えています。

7月 2, 2009 ミャンマー防災訓練・教育 |

2009年6月18日 (木)

いろんな村の名前

090618_khar_chin_kyun_low  ミャンマーの村名はとてもユニークです。

今回1500世帯を対象に支援を行ったボーガレの村々でも、おもしろい名前にたくさん出会います。

「ダボーという木がある島」「菩提樹がある楽しい所」「中国の川」「チェッタニンという鶏」「七つの岬が並んでいる」「金の球」「先頭の川」「誠実」「赤い蟻の島」「家の階段手摺りに使う材木の丸い形の棒」「タヨ―という潅木がある大きい川」「金が果物の房のよう」「水牛の小屋とお姫様」「二つ穴がある鼻」「美しい光景」「ダイアモンドで出来た牛車」「保証」「逃げる鶏」

などです。

 村は川に面しているので、川の名前が多く使われるは分かりますが、それ以外の村は、なぜそのような名前がついているのか、想像できないものが多くあります。ヤンゴンのスタッフにも、村の名前はとても不思議なようです。 090618_kyet_pyae_low_2

 いつか、現場で村人に村の名前のいわれを聞いてみたいと思います。

写真
上:カーチンチュン村=赤い蟻の島
下:チャペー村=逃げる鳥

6月 18, 2009 ミャンマー |

2009年6月 4日 (木)

ジェンのシェルターについて

090604_no3_img_0171s_low   ジャパン・プラットフォームと有志の皆様のご支援を受け、ジェンは巨大サイクロンによって家を失った被災者たちにシェルター・キット(仮設住居の材料一式)の配布を行い、無事4月に終了いたしました。サイクロン被災地で、シェルターを配布したり建設したりしているNGOは確認できるだけでも50数団体ありますが、その中でもジェンは最も多い4500セットのシェルターを配布しました。

 シェルター・キットは竹材・木材・ニッパ椰子など村人に馴染みがある材料でできており、村の人たちでも簡単に建設や補修ができます。サイズを考える際にも、村にある一般的な住宅のサイズと生き残った家族の人数、そして現地の人たちの意見を元に算出し、最終的に15.7㎡に落ち着きました。現地の声に耳を傾け、村人たちの生活にストレスを与えることのない造りになるよう努めました。090604_no2_img_0133s_low

 また、地域では知られていなかった技術を教えることで建物の強度を大きく増すことができました。まず一つめが、ヤンゴンなどの近代的な建物では使用されていますが村では行われていなかった方法で、筋かいという柱をバッテン状につなぎ合わせるものです。さらに、壁を2重にし、柱の基礎部分をレンガと砂とセメントで固めることで、住宅は飛躍的に強くなりました。強風でもシェルターがびくともしなかったことで、村人たちから信頼を得ることができました。

 多くの皆様のご寄附により、このような大規模な支援が行えたことをこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。しかしながら、まだまだ被災地は1年経過したことを感じさせないような厳しい状態が続いております。今後とも引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。

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ミャンマー活動報告会開催

2009年6月19日

くわしくは、こちら

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6月 4, 2009 ミャンマー |

2009年5月21日 (木)

復興への絆 - サイクロンから一年を迎えて

090521_dscn8639s_low  先日、サイクロンで亡くなられた方々のために、村人とともに1周忌の法事を行いました。

 村のお坊さんたちにお経をあげてもらい、亡くなった方々の冥福を祈りました。その席では、すすりなく女性の姿が多く見受けられました。1年経過した今でも心の痛みが消えることはないようです。

 JENのスタッフたちも、それぞれ特別な思いでセレモニーに参加したようでした。改めて、ミャンマー人にとって、仏教はとても身近にあり、そして尊いものであることを感じました。法事の後には、子どもから大人まで村人総出で食事をしました。普段は復興の忙しさで、村人達は以前のように頻繁に集まることができないそうです。ささやかな集まりでも、その中の会話を通じて、村人たちが少しずつ被災以前の絆を取り戻していってくれればと思います。090521_dscn8754s_low

 この場を借りて改めて、サイクロン「ナルギス」で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。被災地が一刻も早く復興できるよう、今後もジェンは支援を継続していく予定です。

5月 21, 2009 ミャンマー |

2009年4月23日 (木)

ミャンマーの正月

090423_my_water_festivalapril2009c_  4月11日から21日にかけて長いミャンマーの正月「水かけ祭」が行われました。

 毎年、黄色い紫壇の花(現地語ぺダウ)が咲くこの時期になると、人々は灼熱の中、水をかけ合って楽しみます。

 「水かけ祭」の初日は、子どもたちが路上で水鉄砲やバケツを使って、通行人や車に水をかけることから幕が開きます。最も盛大になる翌日から3日間は、ヤンゴンの数箇所で野外ステージが設置されます。ステージ上からホースで湖から汲んできた水をかけ合います。そして、十分に水かけをし、街を清めた後、家で家族と静かに正月を迎えます。090423_my_water_festivalapril2009_2 

 今年の水かけ祭りは例年に比べてステージも少なく、寂しい、という声をよく聞きます。近年の気候の変化のためか、水祭りの4日間は雨が降ったり止んだりで参加者が少なかったようです。

 写真は水かけ祭りと同時に事務所の水道が止まったため、汗だくの日本人スタッフが道路の大混雑する中、水を求めて路上にでたものです。水かけ祭りなのに事務所は水不足という珍事件が起きました。そのため、ジェンスタッフは知人の家の井戸水で水浴びをさせてもらい、1年の汚れを洗い落としました。水のありがたさと隣人のやさしさをしみじみと感じました。090423_my_water_festivalapril2009_3

4月 23, 2009 ミャンマー |

2009年4月 9日 (木)

水祭りとサイクロン

090409_dsc00108s_low  昨年5月2日にミャンマーを襲った巨大サイクロン「ナルギス」の悲劇からもうすぐ1年。被災者たちは、サイクロン被害から生活を立て直すための厳しい毎日を繰り返しています。生活用具や仮設住宅など、最低限の支援は満たされつつありますが、元の職業である農業が、サイクロンの運んだ海水による塩害によってうまくいかず、多くの人が仕事を失ったままです。支援物資と少しの魚やカニ取りだけで生活している状態が続いています。

 4月11日からミャンマーの正月を迎えるための水祭りがやってきます。水祭りでは、鮮やかな伝統衣装に身を包んだ女性たちが伝統舞踊を披露したり、通りでは人々は水鉄砲やバケツで通行人や車に水をかけて大騒ぎします。1年の汚れを洗い落とす大切な宗教行事ですが、被災地の村人たちは例年のように心から楽しむことはできないようです。それは、生活の厳しさだけではなく、再び起こるかもしれないサイクロンへの不安があるからです。

090409_dsc09640s_low  ジェンは今、高波が再び押し寄せた際に人々が避難できるシェルター型学校の建設を計画しています。また、巨大サイクロンに備えて防災訓練も行う予定です。被災者たちが、再び安心して水祭りを楽しめるようになるよう、ジェンは支援を続けていきます。

4月 9, 2009 ミャンマー |

2009年3月26日 (木)

今年も雨季がやってくる。。。

090326_img_0148s_low  そろそろ乾期の終わりが近づいています。ヤンゴンでは、今週の月曜日に雨が降りました。乾いた暑い乾期から水祭りの季節へと、季節の移り変わりに嬉しい気持ちもあります。しかし、あの1年前のサイクロンの恐怖を体験した人たちにとっては、恐ろしい季節のはじまりのように感じられてしまいます。

 被災者だけでなく、支援をする国連やNGOのスタッフにとっても同じです。あのサイクロン以来、みんなラジオに釘付けになっています。最近は、事業地に突風が吹いてボートの屋根が飛ばされたり、波が高くなったりと、サイクロンを連想させることが少しずつ起こっています。ジェンのスタッフも心配しています。090326_img_0199s_low

 そのため、ジェンは自然災害の事前情報収集を毎日行い、特に、スタッフの安全管理に細心の注意を払って活動しています。現在行っているシェルターの配布支援が終了したのち、今後のサイクロンが発生してもより多くの人が助かるように、村人に対して防災訓練のワークショップを行う予定です。

3月 26, 2009 ミャンマー |

2009年3月12日 (木)

デンワガツカイニクイデス

090312_img_0234_low  事務所のあるヤンゴンでは、一部つながりにくいエリアはあるものの、携帯電話や固定電話が使えます。現在、JENがシェルターの配布を行っている村では、電話が村に一つあるかないかという状況です。

 ミャンマーでは電話は海岸線のみで使える、大きなアンテナを利用した携帯電話「WCDMA」があります。がしかし、これもエリアによってはつながらないことがあります。村は基本的に電気がないので、ジェンのスタッフは発電機を持っている家や店で携帯電話やカメラの充電をして凌いでいます。

 支援活動では、膨大な量の情報のやりとりがあります。一日の間に様々なことでヤンゴン事務所と支援現場が連絡を取り合っているため、電話は活動のために欠かせません。今のところ何とか工夫して電話が使用できる環境です。今後は通信インフラの改善していきながら、活動を行ってゆく必要があると考えています。090312_img_0120s_low

3月 12, 2009 ミャンマー |

2009年2月26日 (木)

支援している村でのスタッフの生活

090226_iimg_0062_2   市街地から遠く離れた村で支援活動を行うため、現地の村で夜を明かすことは珍しくありません。サイクロンでほとんどの家が流されているので、泊まれるような家があることは稀です。時には、数少なく残った家の方が親切にも泊めてくれようとしてくれますが、ほとんどの場合は、移動手段である舟で寝ることになります。

 食事も、その地区の近くの市街地で1週間分の食料と水を買いこみます。そして、舟で3~4時間移動して現地の村に入り、持ち込んだ食材で2~3種類の限られたメニューのローテーションです。魚・卵・魚・卵・・・のように。出張期間が長くなると、スタッフの間では「野菜が食べたい」や「魚ばかりでそろそろしっぽが出てきそう・・・」という会話もでてきます。090226_img_0060

 フィールドでの生活は厳しいこともありますが、スタッフ同士、冗談など言いながら、明るく過ごしています。

2月 26, 2009 ミャンマー |

2009年2月12日 (木)

村の合併について

090212_dscn4322s_low  現在、私たちが支援を行っているボーガレ地区のチョンダーヤの村々では、サイクロンの影響で住民の3分の2以上にあたる約11,000人が亡くなりました。この地域では、災害が起こったときの被害を最小限に減らすため、また行政の機能を維持するために、村の合併を進めています。JENは被害が大きい村で、シェルターキットの配布を進めているため、自ずと事業地が合併の対象地と重なることが多いです。

 支援地を決めるときには、シェルターを建てる土地が確保されていることが重要です。村の移転先となる場所で、十分な土地の確保が行われているかを確認しています。行政の人や村の代表者が農民とじっくり話し合いを行いながら、新しく住む土地を決めていく過程を私たちもモニタリングしています。090212_kyun_thar_yar3_low

 住む場所は生活と密接しています。そのために、それぞれ意見がぶつかりあいます。「自分の田んぼにできるだけ近い場所に住みたい」「自分の舟が盗まれないように川岸に住みたい」「前の家から離れたくない」などなど。立場の違う人たちの意見をよく聞きながら、みんなが納得できるまで話し合い、土地の問題を処理して、シェルターキットの配布を続けています。写真は、村人と話し合うときに、分かりやすく理解するためにジェンのスタッフが作成した地図です。

2月 12, 2009 ミャンマー |

2009年1月29日 (木)

ニーズ調査を通しての気づき

090122_bo_pout_lone_tine005_date_20  サイクロンによる被害は甚大で、広い分野に及ぶものでした。現在も、支援物資に生活の殆どを頼らざるを得ない人、飲料水の支援を受けている人、漁業用の舟や網を必要としている人、住む家のない人など、様々なニーズを抱えた人たちがいます。

 また、サイクロンによる被害は、さまざまな二次的被害を引き起こしています。例えば、農業や漁業を行っている人たちは、自分たちの生活が厳しくなれば、人を雇うことをやめてしまいます。このような影響で仕事を失っている人も多数いるために、人びとは仕事がない、生活費や食糧が手に入らない、など、支援物資だけで生活する状態が長引いてしまいます。

 あまりに問題が多すぎるため、そして被害のエリアが広すぎるために、何が最も重要で最も緊急に必要とされる支援なのか、支援を決定する際には本当に悩みます。加えて、事業を実施している間も、本当にこれが一番必要な支援なのか?この支援が長期的にみても人々にとっていい支援なのか?人びとを依存体質にしてしまうのではないか?等、様々なことで悩みながら実施しています。090122_bo_tha_mar_di019_date_19de_2

 最後は現地スタッフと話し合って、この国に一番なじむ方法で、その時に最良だと思える支援を決定します。これからも人びとの声に耳を傾け、様々な調査を行いながら、その時その時にあった支援を行っていきたいと思います。

1月 29, 2009 ミャンマー |

2009年1月 8日 (木)

悲しみを克服し防災意識が芽生える

090108_bo_hnar_hna_pauk003_date_25d  現在ジェンは、大きな被害を受けたにもかかわらず、アクセスが悪いために支援が届いていなかったボーガレ地区のチョンダーヤ村で支援を行うための調査を進めています。

 ここでは毎日の食事も支援物資に頼らざるを得ない状況が、今も続いています。人びとの心に深くあるのは、どうやって食事を得るか、毎日の生計を立てていくかという問題と同時に、「もう一度サイクロンが来たらどうすればいいのか」という不安です。家族を目の前で失った人も多いため、なかなかサイクロンのことを忘れることはできません。

 多くの人びとが、サイクロンの時に逃げる場所や方法について知りたがっています。大きな自然災害を今までほとんど経験したことがないミャンマーでは、防災という概念がありませんでした。しかし今、防災訓練などについて話をすると、多くの人が大変興味を持ちます。090108_bo_htate_chaung031_date_25de

 防災を考えるということは、サイクロンのことを思い出すことにつながるため、どうしても悲しいできごとを思い出さなければなりません。それでも彼らは、防災訓練を学びたいと言います。その裏にあるのは、家族を守れなかった無念さと、「次は家族全員が生き残れるように」という思いがあるような気がしてなりません。

 今後も調査を通じて、様々なニーズを確認・分析し、人びとに本当に必要とされる支援を続けていきたいと思います。

1月 8, 2009 ミャンマー防災訓練・教育 |

2008年12月25日 (木)

ヤンゴンより年末のご挨拶

今回は、ジェンの国際スタッフが駐在しているヤンゴンの情報をお伝えします。

遠くに見えるのは、ヤンゴンで一番大きいパゴダ(仏塔)です。ヤンゴンの中心部は高波の影響を受けなかったため、比較的早く復興しています。最近、ある通りを歩いていてこんなものを見つけましたの。なんと、サイクロンで倒れた大木をからできた彫刻です。この彫刻の売上の一部は、サイクロン被災者の支援のために使われています。サイクロン被害の象徴ともいえる倒木が、サイクロンの被災者のために再利用されるという循環感銘を受けました。

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このように様々な形で支援が行われていますが、被害の大きかった地区ではまだまだ支援が不足しており、厳しい状況が続いています。

今年最後の支援速報となりましたが、5月のサイクロン発生から8か月間、多くの皆さまからご支援とご協力を頂きました。この場をお借りして、ヤンゴン事務所一同、心よりお礼申し上げます。今後も息の長い支援を行うことで、サイクロンからの自立復興を支えていきたいと思います。来年も、なにとぞよろしくお願い申し上げます。皆さまにとって来年が素敵な一年でありますように。



12月 25, 2008 ミャンマー事務所・スタッフ |

2008年12月18日 (木)

支援の届かない村で

081218_bo__danyinpyu_013_date_20__2   現在、ラプタとボーガレの二つの地区で、シェルターのニーズ調査を行っています。調査を進めるにしたがって、海に近い部分だけでなく、サイクロンが真上を通ったエリアの被害が大きなものであったことがわかりました。

 たとえば、ボーガレのチョンダーヤという地域では、30村すべてで半数以上の村びとが亡くなったということです。村によっては3分の2の村びとが亡くなってしまったところもあります。そのような村は、もちろん家もない状態にあり、7カ月たった今も厳しい状況が続いています。しかし、街から遠いため、今もあまり支援を受けることができていません。最終的な調査結果は出ていませんが、081218_bo__kyuntharyar_041_date_22_

 このように被害が大きいのにも関わらず、支援の届いていなかった地域で、シェルターを配布することによって少しでも人びとを勇気づけられればと思っています。

12月 18, 2008 ミャンマー |

2008年12月 4日 (木)

イェイウェイ村のお話

04dec_sany0264_low  先日、事業のモニタリングのために、ラプタからボートで約2時間の場所にあるイェイウェイ村を訪問しました。イェイウェイは、被災した地域の中で最も高い波(約3M60CM)に襲われた村です。そのため、サイクロン前には1,500人(300世帯)だった人口が、今では隣村からの数世帯を含む500人(150世帯)にまで減少してしまいました。

 サイクロンに襲われた際、最も丈夫だと思われていた僧院が、真っ先に倒壊したそうです。それを見た村人は、2階建ての学校や村の有力者の家に逃げ込んだり、大きな木にしがみついたりして助かりました。

 中でも、2階建ての家に逃げ込んで助かったお母さんと赤ちゃんの話が有名で、村に入るとすぐにそのお母さんを紹介され、話を聞くことになりました。そのお母さんは、サイクロンで発生した高波を避けるために2階建ての家に逃げ込んだそうです。ところが2階に上がった直後、家の屋根が吹き飛ばされてしまいました(写真)。その直後に高波に襲われたそうです。お母さんは、高波から身を守るために片手で家の柱を抱き、もう片方の手で赤ん坊を高く持ち上げ続け、赤ちゃんと2人、なんとか生き延びることができたそうです。

04dec_sany0219__low  当時のまま残っている建物を見ると、サイクロンや高波のすさまじい威力が思い起こされます。一方、この建物は、赤ん坊が奇跡的に助かったことに対する喜びを、村人たちが笑顔で共有できる場所にもなっているのだそうです。

 支援活動を通じて、村人たちから生きることの大切さを学び、彼らの強さに刺激され力をもらいながら、活動を続けています。

12月 4, 2008 ミャンマー |

2008年11月27日 (木)

サイクロンから6か月~心のケアの必要性~

27nov_dscn2688s_low_2    現在、緊急追加した1500世帯分のシェルターキット配布に向け、配布先の村を決めるための調査を行なっています。

 先日調査を行った村で、村びとに「今、何が一番必要ですか?」と聞くと、「亡くなった子どもたちがほしい」と言われました。その人は、2人の子どもをサイクロンで失ったそうです。

 私たちは本当に必要な支援を行うため、様々なことを村びとたちに聞きながら調査をする必要があります。しかし、このような答えを前にした時、どう答えることもできず、ただただ呆然と聞くしかありません。

 サイクロンから6か月が経過し、支援活動が軌道に乗ってきたところでのこういう一言は、私たちの心に強く響きます。そして、「私たちは彼らのために何もできていないのではないか」という無力感に襲われます。27nov_dscn2683s_low_3 

 村を束ねている代表者たちの多くも家族を亡くしています。それでも、彼らは悲しみを隠し、村びとたちの復興のために一生懸命協力してくださいます。そのような彼らとともに働くことで、「立ち止まらず、とにかく今私たちにできることを精一杯しよう」と思える勇気を、日々もらっています。

11月 27, 2008 ミャンマー |

2008年11月 6日 (木)

シェルターの作り方

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 さて、今回は、シェルターキットが配布された後、実際にどのように建設されているかを説明しましょう。配布した資材は同一ですが、村によって若干作り方が異なるようです。その中でも一般的な建て方をご紹介します。4_nov_08004_low

① 敷地に木の柱を建てる位置を決める
② 柱を建てる
③ 高床を竹で組む
④ 屋根を竹を使って組む
⑤ 床に使用するため、竹を割いて編む
⑥ 壁用の竹マットを柱に付ける
⑦ 開口部をのこぎりで開ける
⑧ 屋根にブルーシートを針金で留める
⑨ 屋根のブルーシートがバタバタしないように、竹を格子状にしたものを付ける
⑩ 竹のマットで作った窓やドアを取り付ける

4_nov_08img_2930s_low
こうして完成するのですが、
私も時間があればシェルター作りに参加したいと思うほど、
建設している様子は興味深いものです。

11月 6, 2008 緊急支援ミャンマー |

2008年10月30日 (木)

さらに1500世帯へ、シェルター配布事業を開始しました。

サイクロンの被災地で3000世帯分のシェルターキットと10080枚のトタンを配布する事業が完了しました。
10月中旬には、ジャパン・プラットフォーム様のご支援のもと、さらに1500世帯を対象としたシェルターキット配布事業を開始したところです。
各村をまわりながら、支援先の調査を進めています。

サイクロンから5ヶ月を経過した現在でも、拾った材料で風や雨が吹けば飛びそうな小屋に住んでいる人、親戚の家に同居している人が数多く見られます。
そのような人びとが一刻も早く安心して住めるように、ジェンはシェルター支援していきます。

今後ともミャンマー事業について、皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
30_oct_08img_2341s

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10月 30, 2008 緊急支援ミャンマー避難民・難民緊急支援 |

2008年10月23日 (木)

忙しい合間のひと時:船長のカレー

先日、事業のモニタリングのためにラプタの村々を訪問した際、3グループに分かれてボートに乗りました。
モニタリングに赴いたスタッフは、3つのなかでもある比較的大きなボートに乗りたいとひそかに願っています。
それというのも、このボートの船長である「コ カドン」の料理がとても有名だからです。

写真は、彼の料理を写したものです。

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玉ねぎたっぷりの油に、搾りたてのライムと地元の新鮮な海老を入れ、マサラを加えたシンプルな海老カレーです。
船長特製のおいしいカレーで私たちも癒され、楽しいひと時を過ごすことができました。

コ カドンは、料理が上手というだけではありません。
彼の身振り手振りを交えた熱心に航路を説明してくれる話がとてもおもしろいのです。
その上、現地スタッフが手一杯の時は、私たちと一緒に村の住民と話すために案内もしてくれる。
まさにJENにとっては、心強い影のサポーターという存在です。

10月 23, 2008 緊急支援ミャンマー事務所・スタッフ文化、生活、習慣避難民・難民緊急支援 |

2008年10月16日 (木)

通称 日本村

15_oct_08_low  現在、着々とシェルターの建設が進んでいますが、多いところでは、ジェンの配布したキットによる家が200軒近く建てられています。そのような村は、通称「日本村」と呼ばれています。彼らは、家をもたらした日本人に感謝し、自分たちの村を「日本村」と呼び始めたそうです。村人は、日々の食事にも苦労しているにもかかわらず、「感謝の気持ち」として、もち米やココナッツを私たちに差し出します。「何にもないけど、気もちだけは伝えたい」と。

 貴重な食べものをいただくのは大変心苦しいのですが、彼らの気もちを尊重して受け取るようにしています。我々にとって、心のこもったプレゼントは、一生忘れることのできない宝物です。事業の実施に伴う疲れや苦労も吹き飛びます。15_oct_08_2_low_3

 JENのスタッフは、支援するという一方向ではなく、支援される側からも多くのことを学び、元気をもらいながら活動しているのです。

□■□■□■□■ミャンマー緊急支援事業 活動報告会■□■□■□■□
★報告者: 木山啓子(JEN事務局長)、
      三上泰(海外事業部 ミャンマー担当プログラムオフィサー)
☆日時: 10月16日(木)18:30~20:30(受付18:00~)
★場所: JEN東京本部事務局
☆定員: 25名 ※定員になり次第締め切らせていただきます
★参加費:JEN&JSC会員無料、非会員500円
☆お申込・お問合: JEN東京本部事務局(担当:坂本、濱坂)
TEL:03-5225-9352 FAX:03-5225-9357 

      ★☆★詳細はこちら★☆★

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10月 16, 2008 緊急支援ミャンマー支援物資配布 |

2008年10月 9日 (木)

ミャンマーの火祭り

9_oct_08_low  ミャンマーでは、雨期が終わる時に、仏教の火祭りが開催されます。雨期の間、人やものが移動することは、仏教の教えでは禁止されています。引っ越しのために最も良いのは、この時期に合わせて家を新築し、僧侶を呼んで功徳を積むことだといわれています。

 ジェンが配布したシェルターキットの建設が住民によって出来上がるのは、幸いにも火祭りの時期に当たります。村人は、「ちょうどよい時期にシェルターをもらうことができました」といっています。ジェンは、可能な限り地域の文化を尊重しながら支援活動を行っており、この偶然の一致は大変嬉しいニュースです。

 これまで、ミャンマー事業にご支援いただきました皆さまにこの場をお借りして深くお礼申し上げるとともに、今後ともご支援よろしくお願い申し上げます。

□■□■□■□■ミャンマー緊急支援事業 活動報告会■□■□■□■□
★報告者: 木山啓子(JEN事務局長)、
      三上泰(海外事業部 ミャンマー担当プログラムオフィサー)
☆日時: 10月16日(木)18:30~20:30(受付18:00~)
★場所: JEN東京本部事務局
☆定員: 25名 ※定員になり次第締め切らせていただきます
★参加費:JEN&JSC会員無料、非会員500円
☆お申込・お問合: JEN東京本部事務局(担当:坂本、濱坂)
TEL:03-5225-9352 FAX:03-5225-9357 

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10月 9, 2008 緊急支援ミャンマー |

2008年10月 2日 (木)

新しい生活

Dscn2368s_low  シェルターキットで住まいを得た家族は、新たな生活を始めています。モニタリングのために訪れた村で、被災者の方々が新居を建てて住むだけではなく、それぞれ自分らしく整えて暮らしている姿を見ると、本当に嬉しいです。

 配布後のモニタリングを進める中で発見したことがあります。ミャンマーの人びとがシェルターを建設した後、最初にすることは、「仏壇作り」ということです。多くが熱心な仏教徒であり、物はなくとも、とにかく仏壇を作ることが重要なようです。どこの家にも必ず仏壇がありました。このように、シェルターキットを配布した村では、少しずつサイクロン以前の生活を取り戻しつつあります。

Dscn2371s_low  一方、支援の届かない村では、住むところに困っている人びとを多く見かけます。そのような状況を少しでも改善するため、ジェンは今後もシェルターキットの配布を続けていく予定です。

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10月 2, 2008 ミャンマー |

2008年9月25日 (木)

学校へのトタン配布

現在、サイクロンでトタン屋根が飛ばされてなくなってしまった学校に、トタンの配布を行っています。
「子どもたちが少しでも快適な環境で勉強できるよう、トタンがもらえるのはとても嬉しい」と先生方はおっしゃいます。
ある学校では、感謝の気持ちをこめ、子どもたちが歌を歌ってくれました。

トタンの配布先は、骨組みが残された学校ばかりではありません。
今、サイクロンの被害に遭った多くの学校が、土台さえない状態です。
現状では狭い仮設の小屋で、午前と午後に学年を分けて授業が行われています。このため普段の半分の時間しか勉強ができない状態が続いているのです。
これらの学校が再建される際にも、JENが支援するトタンが役立てられます。

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9月 25, 2008 緊急支援ミャンマー企業の皆さまからのご支援 |

2008年9月18日 (木)

シェルターキットの配布完了

Dscn2076s_low_2   この写真は、シェルターキットの受領の際に捺印をしてもらっている風景です。
現在進めている事業で予定していた3000世帯分のシェルターキットの配布が無事に完了いたしました。

 キットの配布後、村人たちが着々と建設を進めています。サイクロン被災から5か月近くたつというのに、寄せ集めた材料で建てた仮の家に3-4世帯がまとまって住むという状況が多くの村で見られます。フィールドへの行き方や資材の調達など、難しい部分もありますが、、早く住民の皆さんが安心して元の暮らしができるように支援をしています。

 シェルターキットを受け取った人びとの顔には、新しい家を得た微笑みを見ることができます。現地の皆さんとのふれ合いのの中で、サイクロンによって大きな心の傷を抱えてしまった人びとのことを思う日々です。現在、心のケア支援についてもニーズ調査・検討しています。Sany0231s_low_2

9月 18, 2008 ミャンマー |

2008年9月11日 (木)

心地よい住まいを目指して

Dsc08725_low  配布中のシェルターキットを利用して、村の隣人が協力し合って建設しています。建設後は、住民それぞれが使い勝手のよいように改造をしているようです。たとえば、ある家は、屋根の雨水を溜めるための樋が付けられました。他ではシェルターの横に小屋を付け、増築した様子が見られます。

 このように、住民がライフスタイルに合わせて自主的にシェルターを改造していくことは、生活再建における自立という観点から好ましい光景です。

 ジェンは、、9月末までに3000世帯分のシェルターキットを配布する予定です。

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9月 11, 2008 ミャンマー |

2008年9月 4日 (木)

感謝の気持ちを伝えること

Dscn1279s_low_2   先週、ディダエの村にトタンが届きました。

 この学校は、サイクロンで全壊してしまいました。そこで近くの村に住んでいる僧侶が、村人と協力して骨組までなんとか建設しました。その僧侶から私たちに「骨組まで村人と協力して建てたので、壁や屋根に利用するために、トタンをぜひ寄付してほしい」という依頼がありました。

 学校を再建することは、村人にとって多くの意味を持ちます。学校が壊れて使えない時は、僧院の建物の一角を借りて授業を行なうそうです。静かな僧院で子どもたちがにぎやかに勉強するため、うるさくなってしまいます。また僧院は、サイクロン直後から、住民の避難所として長い間使われていました。学校を直すことは、普段からお世話になっている僧院へのお礼として、感謝を表す教育の実践となるとても大事なことです。Dscn1328s_low

 本来雨期の間、こちらの仏教では、僧侶が移動することが禁止されています。しかしそれを破って、被災者を助けるためにこの僧侶は奮闘しています。
 

Dscn1330s_low  サイクロンでは、本当に様々な人が、被災者のために活動しています。サイクロンはとても悲しい出来事ですが、他者のために一生懸命働いている人々がいるのを知ることで私たちも勇気をもらえます。いろいろな人がいろいろな形で、助けあうこと。これは世界共通で、人間が生きる上で本当に大事なことだと実感しています。

9月 4, 2008 ミャンマー |

2008年8月28日 (木)

サイクロンの傷跡

28_aug_08_low  現在、シェルターの配布を進めながら、今後必要となる支援に関して調査を行っています。ニーズ調査において、サイクロン自体についても聞き取りをしています。

 子ども4人を失った38歳の男性は、毎日、息子たちが亡くなった場所へ行って悲嘆に暮れているそうです。10人の家族を失った25歳の女性は、サイクロンのことを尋ねると泣きだしてしまい、それ以上インタビューを続けることができませんでした。36歳の女性は、食事のときに亡くなった子どもの好物を思い出し、涙が出てしまうと言っていました。

28_aug_08_2_low  この調査結果をとおして、普段は気丈に振舞っている彼らがこれほどまでにサイクロンのことを思い出して涙を流していることを知りました。想像はしていたものの、改めてサイクロンの被害の大きさを実感した瞬間でした。調査対象の村すべてに対して支援することは難しく、そのことを村人に伝えると、「たとえ支援が届かなくても、それは仕方がない。むしろ、こうして自分たちのことをよく聞いてくれたことを嬉しく思う」と言います。被災者に耳を傾けることの重要性を再確認し、調査結果を生かした支援を継続したいと考えています。

8月 28, 2008 ミャンマー |

2008年8月21日 (木)

日本からトタン到着&譲渡式

8月6日、イオングループ様ご提供のトタン約1万枚がヤンゴン港より提携先であるミャンマー商工会議所連盟の倉庫に到着しました。
12日、野川在ミャンマー日本大使および同連盟のウィン・ミント会頭のご出席の下、トタンの譲渡式を開催しました。
トタンの配布事業は、日本政府、民間企業、NGOの3者が協力して実施しています。

現在、ミャンマー商工会議所連盟と協力して、トタンの配布先として学校を中心に調査しているところです。
被災地の小学校では、プラスチックシートを屋根代わりにして利用していたり、建物が全壊したりしている状態です。
学校に通うことにより、友だちに会って話をする機会が生まれ、サイクロンの悲しみや恐怖を和らげることができます。子どもたちの教育の場を提供することは、心のケアとして重要な意味を持っているのです。

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8月 21, 2008 ミャンマー企業の皆さまからのご支援 |

2008年8月12日 (火)

サイクロン「ナルギス」の襲来から、3ヶ月が経ちました。

現地のアクセスの悪いところではいまだに、支援物資だけで生活している人や家のない人が数多くいます。
被災地は、白米がたくさん取れる地域です。
通常、7月中旬までに田植えが終わり、10月、11月に収穫できます。
しかし、今年はサイクロンにより、種モミが流されてしまい、発育不良が起きているため来る収穫の季節が心配されています。
もし、収穫量が十分でなければ、生活していくための金銭を得ることができません。
また、農民だけでなく、漁民も、魚網や舟を失い生計を立てることが難しくなっています。
さらに、ため池の水が高潮で流れ込んだ塩水によって飲めない状態にあることも、人びとの生活に困難をもたらしています。

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このように、10万人以上がなくなったサイクロンの傷跡は深く、大きなものです。
これから、人々が元の生活を取り戻すためには、大変な時間と労力が必要となります。
ジェンは、被災者の将来を考えながら、さらなる支援を検討しています。

8月 12, 2008 緊急支援ミャンマー避難民・難民緊急支援 |

2008年8月 7日 (木)

32km以上流されて生き延びた村の人の話

Dscn0652__low  ラプタのダンジーゴン村で100世帯の長をしているヤエムさんの体験です。

 彼は、サイクロンで高波に襲われ、32km以上も流されました。

しかし丸太を両脇に抱えていたので、奇跡的に生き延びることができました。

残念ながら、奥さんと二人の子どもを目の前で失ってしまいました。

Dscn0780__lowサイクロン発生から3週間後、唯一生き残った一人の子どもに再会することができました。

彼は、村の責任ある立場を担っています。

今は村の再建のために、子どもと一緒に過ごせる時間をほとんどつくれません。

彼も子どもも、風や雨が吹くたびに思い出し恐怖を感じていると言います。Dscn0775__low_3

 今回のサイクロンでは、何キロも流されながら生き残った人が多くいます。彼らの多くは、目の前で家族が流されてしまった状況を鮮明に記憶しています。家族を救えなかったことを、彼らは本当に悔やんでいます。

 ジェンは、シェルター配布を行う中で、被災者に今後どのような支援をすべきかを考えながら活動しています。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
※通信欄に「ミャンマー」とご明記ください。

8月 7, 2008 緊急支援ミャンマー支援物資配布 |

2008年7月31日 (木)

ラプタでのシェルター配布

Dscn0650s_low  サイクロンが直撃した地域の中でも、特に被害が大きかったラプタでシェルターの配布を開始しました。

 現在、ジェンが支援するラプタの村々では、サイクロンによって家屋の全てが崩壊しました。その後、流されてきた廃材で仮の掘っ立て小屋を建てたり、それができない人は、親戚や他人の小屋に居候している状況です。Dscn0732s_low

 家族以外の人と狭い家に同居することは、被災のショックに加え心的なストレスの原因にもつながります。たとえば、本来5、6人で住む家に、15人で住んでいる小屋もあるのです。「家族だけの元の生活に戻りたい。家さえあれば何とかなる」と人々は口をそろえて言います。

Dscn0827s_low  ジェンは、過剰な支援は行いません。被災者が元の生活を取り戻すために、本当に必要な支援のみを行います。人々の自立を促すために必要な支援とは何かを考え活動する中で、シェルターを配布している村々では、ようやく人々に笑顔が戻り始めました。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
※通信欄に「ミャンマー」とご明記ください。

7月 31, 2008 緊急支援ミャンマー支援物資配布 |

2008年7月24日 (木)

日本から、トタンが到着

24th_july_cgi  ジェンは、シェルター・キットの配布に加え、イオングループ様ご提供によるトタンの配布事業を実施しています。

 サイクロンによって多くの建物の屋根が吹き飛ばされた結果、家の資材となるトタンの需要が高くなっています。しかし、物資が現地で調達できないため、緊急支援物資として日本で調達、現地へ輸送し配布することになりました。

 写真にある約1万枚のトタンは、被害にあった公共施設などの建物の屋根を修復するために使用されます。24th_julycgi 

 7月1日、トタンを載せた輸送船は横浜港を出発、22日に無事ヤンゴン港に到着しました。現在、ヤンゴン事務所では、ミャンマー商工会議所連盟とともに屋根修復が必要な場所の選定を急いでいます。特に支援が届き難い地域での配布を予定しています。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
※通信欄に「ミャンマー」とご明記ください。

7月 24, 2008 ミャンマー企業の皆さまからのご支援支援物資配布 |

2008年7月17日 (木)

さあ、家を作るぞ

15th_july_low  7月11日、いよいよシェルター・キットの配布をデダエのレイチョン村で開始しました。配布当日は、村人たちが総出で私たちを出迎えてくれました。これまで親戚の家や流れてきた材料で建てた仮の小屋に住んでいた人びとが、ようやく家を作れる段階まで来たのです。

 ジェンの配布するシェルター・キットは、家一軒分の資材からなります。資材配布後に、建設会社の指導のもと、住民みずから家を建てます。

 写真は、建設の様子です。7、8人なら一日で完成します。このシェルターは、2、3年はそのまま使えます。メンテナンスをすれば、さらに長く住み続けることができます。ジェンは、現地の風土に合わせたキットを配布するため、建設会社と相談の上、サイズや材料を決めました。「大変馴染みのある材料で、安心して住める」と村びとから喜びの声が聞こえてきます。

 他の地域や村でも、資材の調達が進み、配布にむけて準備が進んでいます。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
※通信欄に「ミャンマー」とご明記ください。

7月 17, 2008 緊急支援ミャンマー支援物資配布 |

2008年7月10日 (木)

守れなかった赤ちゃん

写真の木に乗せてあるゆりかごは、ラプタで妻子を失い、独り残された村人のものです。
サイクロンの時、なんとか愛する子どもを守ろうと、ゆりかごに寝せて木の上に置きました。
しかし結局、赤ちゃんも奥さんもサイクロンで流されて亡くなってしまいました。
この男性は、ひどく落ち込んでいて、「今は、このゆりかごを木から下ろす気にはなれない。このままにしておきたい」と語ります。
彼のように、被害の大きい村には家族の中で一人だけ生き残った人が大勢います。
精神状態が不安定ななか、彼らは私たちに悲しみを打ち明けずにはいられないのでしょう。

10_july_08 

今回調査した、海に近くて大規模な被害に見舞われた村では、3分の2にも上る村人がサイクロンで命を失いました。
ジェンは、このような村々でシェルターキットを配布します。
ミャンマーの地方では、今なお村人同士が協力して家を建てます。
JENが配布するシェルターキットは、村人が協力してシェルターを建てることを意図しています。
このように、被災後に住民同士が共同作業に携わることは、お互いを励まし合うためにも大変重要です。

シェルターを一緒に作るだけでは、心の傷をすべて癒やすことができるわけではありませんが、同じつらさを経験した人たちが協力する機会を通じて、少しでも心のケアに役立てれば、とジェンは考えています。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
※通信欄に「ミャンマー」とご明記ください。

7月 10, 2008 ミャンマー |

2008年7月 3日 (木)

まだまだ必要なシェルター・キット

080701_low  住宅の被害の大きかったデダエおよびボーガレにおいてニーズ調査を実施しました。そして、デダエの約380世帯、ボーガレの約460世帯にシェルター・キットを配布することを決定しました。

 家を失った人びとは、仮の小屋を作ったり、被害を免れた家に数家族が共同で住んだりしている状態です。仮の小屋は雨風に弱く、村人は「早く安心して住める家に住みたい」と言います。また、他の家に身を寄せている人も、「家族だけの生活をしたい。家主にあまり迷惑をかけたくない」と、シェルター・キットの配布を心待ちにしています。

 ラプタでは、配布が決定した約千世帯に加え、引き続きニーズ調査を行っています。海岸近くの村は特に被害が大きく、調査をすればするほど、シェルター・キットに対する必要性が見出せます。

 さらにラプタでは、シェルター・キットの資材の調達が進んでいます。支援先の村は、サイクロンによって竹も木もヤシも全て流されてしまったため、調達が困難になっています。ジェンとミャンマー商工会議所は、被害の少なかった地域から資材を集めて支援先の村に搬送し、村人にシェルター・キットとして配布する予定です。

JENは今回の緊急支援のため、募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

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7月 3, 2008 緊急支援ミャンマー支援物資配布 |

2008年6月26日 (木)

人々の気持ち

123_low  国連の発表によると、今回のサイクロンで10万人以上の人びとが亡くなったといわれています。

 被災地では、家族の中でただ一人だけが生き残ったというケースが多くあります。

 彼らは希望を失い、混乱しています。

 そのような人びとに何ができるのか、深刻に考えさせられます。

350_low  家族を失った悲しみは、何ものにも耐えがたいものです。

 シェルター・キットの配布により、少しでも人々に希望を抱いてもらえたらと思います。

 しかし、悲しいことだけではありません。

 ヤンゴン市内では、到るところに募金箱が設置されています。

373_low  そして、多くのミャンマーの人びとが、被災地を訪れて物を配布したり、寄付をしたりしています。

 ボランティア精神というよりは、本当に素直な感情として、

 「自分にできるかたちで被災者のために何かをしたい」

 という温かい空気がヤンゴン中を包み込んでいます。

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6月 26, 2008 ミャンマー文化、生活、習慣支援物資配布 |

2008年6月19日 (木)

シェルター・キットについて

_low  シェルター・キットの内容ですが、当初は、通常の緊急支援物資としてのブルーシートや工具類を予定していました。

 しかしながら、被災者のニーズを詳細に調査していく中で、ブルーシートがあまり現地の気候風土にあわないこと、被災者がブルーシートの扱いに慣れていないことがわかりました。

 ジェンとUMFCCIは、ニーズにあわせて住宅の材料になる竹やヤシの葉などの配布を行うことにしました。

 緊急支援において、ニーズは日々変化します。地域の風土や人々にあった支援を行うことで、被災者の気もちや要望を尊重することができます。また、慣れ親しんだ材料であれば、自身で家を修繕することも作ることも可能となります。

 調査した村で、風土にあったシェルター・キットの配布の計画を話すと、被災者は安堵の表情になりました。ただ単にモノを配布するだけではなく、前向きに生きようとするためのサポートをしていければと考えています。

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6月 19, 2008 ミャンマー事務所・スタッフ文化、生活、習慣支援物資配布 |

2008年6月12日 (木)

ラプタでの支援決定

_low_2  ジェンは、被害の大きかったエヤワディ管区のラプタで、家を失った約1000世帯にシェルター・キットを配布することに決定しました。

 ラプタは、ヤンゴンから車で10時間ほど南下したとことにある、最も被害が深刻だといわれている沿岸のデルタ地帯です。

 ジェンの支援する村々は、ラプタの中心街からさらに舟で2~3時間の場所にあります。大きな川に面した村には支援が届いていますが、川の支流沿いにはまだまだ支援の行き届いていない村があります。

_low_3  ジェンは、支援の手が届いていない村で、支援を待ち続けている人びとに対してシェルター・キットを配布してゆきます。

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6月 12, 2008 ミャンマー事務所・スタッフ文化、生活、習慣支援物資配布 |

2008年6月10日 (火)

シェルター・キット配布決定

186_low  サイクロンの被害で、多くの人びとが家を失い、避難キャンプやブルーシートでの生活を余儀なくされています。

 ジェンは、ジャパン・プラットフォームの協力の下、一刻も早く安心して生活できるよう、3000世帯を対象にシェルター・キットを配布することを決定しました。

 具体的な配布先は、UMFCCIとともにジェンの現地スタッフが様々な村を回りながら調査しています。_low_4

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6月 10, 2008 緊急支援ミャンマー事務所・スタッフ避難民・難民緊急支援 |

2008年6月 9日 (月)

ミャンマー商工会議所連盟との合意書締結

Img_1543_low  ジェンは、ミャンマーでのサイクロン「ナルギス」被災者支援を行うにあたり、ミャンマー商工会議所連盟(以下UMFCCI)と協力することになりました。

 UMFCCIには、ミャンマーにあるほとんどの企業が加盟しています。6月9日には合意書を締結、両者でニーズに関する検討を進めています。

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6月 9, 2008 緊急支援ミャンマー事務所・スタッフ避難民・難民緊急支援 |

2008年6月 1日 (日)

ヤンゴン事務所開設

Img_3335_low  6月1日、サイクロン「ナルギス」の被災者支援を行うため、ミャンマーのヤンゴンにジャパン・プラットフォーム加盟のNGO3団体(ピースウィンズ・ジャパン、社団法人日本国際民間協力会、ジェン)が合同事務所を開設しました。

 現在、ニーズ調査を行い、支援の必要な村を検討しています。ヤンゴン市内では、既に倒木などは撤去され、平静を保っています。

 写真は、事務所からヤンゴン市内を撮影したものです。

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6月 1, 2008 緊急支援ミャンマー事務所・スタッフ支援物資配布 |

2008年5月29日 (木)

ミャンマー サイクロン被災者支援

現地調査を経て、シェルターキット配布準備を進めています。

 97万人超とも目される被災者を出したサイクロン「ナルギス」は、雨季を迎えてますます難しくなる被災地へのアクセス等に伴う支援の遅滞により、二次災害が懸念されています。

 現地での被災者緊急支援のため、JENは海外事業部次長の平野敏夫(ひらの・としお)を現地に派遣しました。平野は5月10日(土)にミャンマーに入国し、支援活動にあたっての現状及びニーズ調査を実施。またパートナー候補の組織や国連機関等との調整会議に参加し、事業形成にあたりました。今週末には追加で1名が現地入りし、事業実施に向けての準備を進めます。

 高波が繰り返し押し寄せるなか、屋根や木にしがみついていた子どもたちが次々と流される様子を目にした被災者たちは、未だその衝撃の渦中にいます。

 すべての分野での支援が急がれるなか、JENはシェルターキット(家の修復用道具セット)を配布します。このプロジェクトはミャンマー商工会議所連盟を通じて実施します。

 車両での移動可能地域が限られており、またボートの数も少ないため、輸送にも大きな障壁があります。間もなく雨季の作付け時期を迎える現地では、収穫物の被害や塩害など農業への影響も懸念されています。

事業詳細(予定)
■ 対象世帯 約3000世帯
■ 対象地域(変更の可能性があります)
ヤンゴン管区 クンチャンゴン(Kungyangon)/エーヤワディ(Ayeyawady)管区 デダエ(Dedaye)
■ 事業内容
シェルターキット(*)配布

(*)家の修復に使うビニールシート、釘、ハンマー、のこぎり等の道具

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5月 29, 2008 緊急支援ミャンマー |