農業で持続可能な未来へ
JENは熊本の一般社団法人フミダスとパートナーシップを組んで、熊本地震から立ち上がるなか、未来を見据えて持続的な地域をつくるイノベーターたちを支援しています。最新のプロジェクトが、若手農家による、若手農家のための事業承継研修「マイファーム・マネジメント」です。
参加者同士で現状を共有(写真_フミダス)
20代30代の農家で構成される熊本青年農業者クラブ(4Hクラブ)のメンバーは地震後、農業設備が壊れ、しばらく農作物の流通も止まった経験から農家の経営力強化の必要性を痛感したといいます。経営力を強くすれば自然災害はもちろん様々なリスクに対応していけます。これから先、大規模農業法人の進出や安い海外農産品の輸入等、いくつも試練が待ち受けています。それらを踏まえ、プロジェクトでは4Hクラブの役員自身がファシリテーターとなって、若手農家に対して「年後の自分と家族はどうありたいか」「どうやったら親を説得できるのか」「そのためにはしっかりとした事業計画をのためにはしっかりとした事業計画を立てなければ」と具体的な事業承継計画をワークショップで進めていく研修プログラムを完成させました。この研修プログラムを機に親と話し合いが進み新しいビジネスプランのもと、事業承継を始めたり、既に経営者の立場に立っていた若手農家がさらに経営力を磨くなど、目に見える成果がありました。熊本初の農家の事業承継支援。これは、高齢化と廃業に頭を悩ます熊本の農業界全体にとっても重要な取り組みです。
事業継承カフェ
2016年4月日に発生した熊本地震から3年間、JENは緊急から復興まで支援を続けて参りましたが2019年2月末をもって熊本事業は完了しました。皆様の暖かいご支援に心から感謝申し上げます。