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2019年1月 8日 (火)

熊本からのイノベーション: 若手農家の事業継承

2016年の熊本地震直後からJENは緊急支援を行い、その後復興支援として、社会課題を解決をめざす人材育成「明日の熊本塾」を一般社団法人フミダス(熊本市)とともに実施し、そこからコミュニティカフェ、伝統野菜の農産加工品の販売促進など、被災地を元気にする事業が育ってきました。JENは「明日の熊本塾」の第二弾として、フミダス、そして、20~30代の若手の就農者で組織される4Hクラブ(農業青年クラブ)熊本県とともに若手農業者の事業継承を支援してきました。
 
就農者の66.5%が65歳以上と、日本の農業では世界的にも突出して高齢化が進んでいます。熊本でも同様に農業が次の世代に承継されず、先祖代々耕してきた土地が耕作放棄地となってしまうケースが後を絶ちません。
 
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最初の明日の熊本塾の卒業生でもあり、地震後農産加工品の売り上げが減少したなかでも農業と加工品販売をがんばってきた佐藤智香さんが会長を勤める4Hクラブの中心メンバーは、若い世代に農業のやりがいを伝えたい、事業を親が元気なうちから承継してほしいとの思いから、JENの支援とフミダスの伴走のもと、4Hクラブのリーダーが自らファシリテーターとなって若手農家を集めて自分の経営状態の把握や自分の事業計画をつくるワークショップを開催してきました。若手農家同志、和気あいあいとした雰囲気の中でも、農業と経営に真剣に向き合う参加者の方々様子に熊本の未来が垣間見えました。
 
参加者からは「農業技術の研修は受けてきたけど、経営の研修ははじめて」「ビジョンなど、自分がこの先どうありたいか、家族やスタッフの幸せはどう実現できるかをはじめて向き合って考えた」「若手農家の仲間と農業経営の話をする貴重な場」との声が聞かれています。
 
ワークショップで力を得て参加者の多くが実際に事業承継に向けた具体的なステップを踏んでいます。
 
来年はじめまで事業を継続し、この全国的にも珍しい若手農家による若手農家のための事業承継支援の事業モデルと成果をJENの評価支援により抽出していきます。
 
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写真: 事業承継計画を自分の定めた期限までに完了する宣言文をもつ若手農家の方々

1月 8, 2019 復興支援 |