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2018年6月 7日 (木)

熊本の明日(1)

新緑の阿蘇は、空が大きくてとにかく美しい。広報担当者は日頃はほとんどフィールドを訪問できないのですが、今回、海外の支援者を伴って阿蘇市を訪問する機会をいただきました。まるで、大きな手のひらにのったアリの気分。4万年前の噴火で地面が陥没し、そこにできたカルデラは月日を経て復活、海抜800Mを超える高原になりました。そこには、太古より大自然に生かされている、阿蘇の人びとの営みがありました。

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南小国町の風景

阿蘇タカナード を作る佐藤智香さんもその一人。

佐藤さんは、ASUKUMA(※)第1期の参加者です。阿蘇に生まれ阿蘇で育ち、就職を機に大阪へ。佐藤さんもまた、地方に暮らす多くの若者のように、一旦は故郷を離れたひとりでした。やっぱり阿蘇で暮らしたい。その強い想いが彼女を故郷へといざないました。阿蘇の耕作放棄地を減らしたい、阿蘇でしか育たない大好きな阿蘇高菜を失いたくない。

ASUKUMAとは…熊本が誇る人・もの・文化を元手に、熊本を元気にするプロジェクトを生み出す、ワークショップ・プログラム。

一念奮起した彼女は阿蘇のおばあちゃんの元にUターンしました。そこからは、阿蘇高菜と向き合う毎日で、試行錯誤の連続でした。阿蘇高菜への愛はやむどころか益々高まり、ぜったいに世に送り出す、いつしか強い信念に変わっていました。 ・・・その2に続く。

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佐藤さん 作業場にて

6月 7, 2018 熊本地震 |