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2017年7月31日 (月)

ひとり親家庭の声をきくこと



今年JENは熊本地震の被災地支援の一環として、ミューズプランニングをパートナー団体として、被災したひとり親の支援を行いました。

3月・4月にそれぞれ益城町と熊本市東区で「ひとり親応援おしゃべり&ランチ会」を実施し、ひとり親がお互いの常用を話し合うおしゃべりタイムとキャリアカウンセラーによる就労に関するアドバイス・ワークショップを開催したところ、

参加者からは、

「同じ立場の方だったので、安心して悩みや不安を話せた」
「いろんな方の話が聞けて良かった」
「同じような悩みを持っている人と出会えて心が軽くなった」

といった意見が聞かれました。
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【ワークショップのチラシ】

前から、熊本のシングルマザーの年収は熊本平均の半額以下の180万円。シングルファーザーも、7割ほどの291万円(熊本県ひとり親家庭等実態調査)。決して余裕のある生活でないところに地震が襲いました。

熊本県では、震災から4カ月たった8月にひとり親家庭の調査を行いました(ひとり親家庭における熊本地震後の現況確認調査結果はこちらから。

収入の変化に関しては、上昇した人が2%に留まったことに対し、減少した人は16.4%被災の程度がひどかった上益城地域では25.3%にも上りました。

JENの支援を得てミューズプランニングが実施したひとり親家庭の調査でも、「収入が減っただけでなく、ライフラインのストップで洗濯・風呂・外食で貯金を使い果たし、生活が厳しくなった」「地震の片付けや避難時の出費がかさみ、生活が困窮した」など、支出が増えていた実態が明らかになりました。

また、不安がる子どもを置いて仕事にいけなかった、などの悩みも共有されました。

世界各地の被災地や東北での支援経験から、JENは平時からの厳しい状況は災害後も続くどころか、悪化する傾向があることを学んできました。

これからも、JENは取り残されがちな方々のことを一番に考えて世界各地の支援を続けて参りたいと思います。

7月 31, 2017 熊本地震 |