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2016年11月17日 (木)

グリーンコープ生協くまもととの支援活動

2016年4月に発生した熊本地震による甚大な被害を受け、JENをはじめたくさんの団体が震災当初より支援活動を行っています。熊本県外から支援に入っている団体やボランティアも多数活躍していますが、外部の団体では対応しきれない、被災者に寄り添ったきめ細かい支援を行っている熊本の組織もたくさんあります。JENではそのような団体をバックアップすることも、熊本地震における支援活動の柱の一つとしています。

グリーンコープ生協くまもとも、震災当初より緊急支援を行っている地元組織の一つです。グリーンコープの支援活動の一助になるよう、JENではトラックの貸し出しを9月より行っています。

グリーンコープ生協くまもとは震災翌日の4月15日より様々な分野の支援を行っています。食料や飲料をはじめとした物資配布に加え、瓦礫撤去・屋内整備・お風呂支援・法律相談・子ども向けレクリエーション・移動販売・炊き出しなどを行ってきました。これらたくさんの活動の中でも、グリーンコープの最大の強みは地元とのネットワークと物流力です。

現在、熊本県全域で約4000戸の仮設住宅が完成しています。仮設住宅入居者への支援は、行政や地元の社会福祉協議会が中心となり少しずつ進んでいます。しかし、仮設住宅ではなく賃貸などのみなし仮設に住んでいる方、約9000世帯に加え、損壊している家屋に住んでいる在宅避難をしている方々が今でもいます。仮設住宅と異なり、どこにどのような方が住んでいて、どのような問題を抱えているかを把握することは困難を極めます。そのような状況に対してグリーンコープは独自のネットワークを生かしてアクセスし、ニーズを把握して対応をしています。

例えば、南阿蘇村の一部では現在も断水が続いています。しかしながら、地元の方々は農地や家畜がいるため、その地域から完全に離れることができません。グリーンコープでは、その地域で困っている方に水タンクと生活用水を届けています。

このような物資配布をより広範囲に、迅速に行えるよう、トラックの貸し出しによりグリーンコープの活動をサポートしています。

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【断水地区にて生活用水を運搬するトラック】

また、11月の噴火により降灰した阿蘇市の宮地地域では高圧洗浄機による灰の清掃活動を行っています。

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【阿蘇市にて降灰の除去】

JENでは引き続き、震災の復興に向けて活動している地元の方々の一助となるよう活動を続けていきます。

11月 17, 2016 熊本地震 |