熊本震災から半年
2016年4月の震災から半年が経過しました。JENでは発災当初より支援活動を行っておりますが、復興への道のりは遠く、今でも支援が必要な方々が多くいます。
10月現在、死者は120名(関連死含め)を記録し、家屋の被害は全壊8,849棟、半壊30,809棟、一部損壊132,339棟となっています。これに加え、家屋以外の損害も含めるとさらに膨大な数となります。また、避難所は現在も8市町村12か所で存続しており、301名の方が避難生活を余儀なくされています。仮設住宅の建設は16市町村で4,052戸が完了していますが、建設は現在も進行中です。また現在でも、損傷している自宅で避難している方々や軒先のテントや納屋で生活している方々がいます。
熊本県では行政の支援に民間の支援団体も加わり、様々な支援活動が行われています。住居関連では、半壊以上の家屋を対象とした公費解体が行われており、公費解体の対象ではない建築物の一部は、支援団体により解体を行っています。仮設住宅では新しいコミュニティー形成のために、自治会の発足や集会所の利用が進んでいます。それぞれが皆知恵を絞り、多くの方が被災者支援を行っていますが、震災の爪痕は各所に残っており、困難な生活を余儀なくされている人はまだまだいます。
震災から半年、すでに人々の記憶から消えてきている熊本地震ですが、片付けに追われつつも、再スタートに向けて、今でも奮闘している方々がいます。決して過去のできごとではない熊本地震。支援が必要な方々がいることを忘れず、被災者と亡くなられた方々に、改めて追悼の意を表します。
JENは引き続き、被災地熊本が、熊本の人々の力で強く前へ進んで行けるよう、支援を続けていきます。