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2015年10月22日 (木)

森林破壊が進むハイチ

 ハイチから隣のドミニカ共和国に入ると、緑や木が増えることに気づきます。
 カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授で生物地理学者のジャレド・ダイアモンド(Jared Diamond)は、著書「Collapse」の中で、「ドミニカ共和国の28%の国土は森林で覆われている一方、ハイチにある森林は国土の1%」と述べています。同じイスパニョーラ島にある国なのに、なぜこのような差が生まれるのでしょうか。

 その理由は、人々の生活にあります。ドミニカ共和国では、料理を作る際にガスが使われていますが、ハイチでは炭を利用して火をおこし料理を作っています。
 農村に住んでいるハイチの人びとの収入源は限られます。木を切り倒し、炭を作ることが、貴重な収入源となります。また、貧困層が多いハイチでは、ガスを買う金銭的な余裕はありません。負のサイクルに陥っているのです。

 森林がなくなれば、水を蓄えること、やがては私たちの住む場所も失われます。負のサイクルから抜け出し、少しでも森林破壊を抑制できるように、考えていかなければいけません。

【炭を作る住民】
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【市場に販売しに行く前の炭】
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