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2014年6月19日 (木)

ハイチで広まるチクングニヤ熱

「チクングニヤ熱」と呼ばれる感染症がハイチで発生して2ヶ月経った今、ハイチは混乱状態にあります。ハイチ政府がこの感染症に関して発した情報の中でも混乱があり、危機に対応しきれていない状況です。

 しかし、こうした状況になっているのは彼らのせいだけではありません。「チクングニヤ熱」は数カ国に広まり流行していますが、この感染病についての研究はあまり行われておらず、治療法はまだ開発されていません。今のところ、関節の痛み、頭痛と発疹などの症状を痛み止め薬で治療するのが精一杯です。治ってから数年後にまた痛みを感じる人々たちもいますが、幸いに、命に関わるものではありません。

 チクングニヤ熱の媒介生物は一般的にはヤブカと呼ばれる、熱帯シマ蚊です。デング熱などの感染症を媒介する蚊でもあります。デング熱は数年前、ハイチで蔓延しましたが、この存在を否定する医者などもいたため、混乱は増すばかりでした。また、以前いくつかのNGOはマラリアへの対応を行っていましたが、チクングニヤ熱とデング熱が流行してからは、マラリアはあまり注目されなくなりました。

 チクングニヤ熱とデング熱の主な症状は同じですが、デング熱は正しく治療されないと命に関わることもあります。しかし、ハイチでは、お金を節約するために、病院に行かず自己治療で済ませようとするケースも多くあります。
このような状況下では、国全体で計画を策定して対応することが一番効果的ですが、残念ながらハイチではまだその能力を持ち合わせてはいないのが現状です。個々人では、蚊が集まる場所を避けるなど警戒することが最も重要ですが、もちろんそれだけでは問題は解決されません。

 いくつかのNGOは人家の周りにある蚊の巣(水たまり)を破壊する、症状が発生したら病院にかかる等、自分たちで身を守る手段を伝えています。また、蚊の巣を煙であぶって追い出す方法などもあります。これらは有効な手段ですが、資金や人員とともに時間も必要なのが事実です。

 ハイチでは、地域住民が水へ容易にアクセスできるように、多くの井戸が建設されています。ただ、残念ながら、こうした水回りは蚊が好む場所でもあります。ジェンのハイチ事務所の職員も、ほぼ全員が既にチクングンヤ熱に感染した経験があります。

 ハイチの全国民がこうした現実を認識するには数年必要かもしれません。現在ジェンのハイチ事務所では、この対応策について話し合っているところです。



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6月 19, 2014 ハイチ |