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2013年1月24日 (木)

「キタ・ナゴ」がもたらしたもの(パート1)

「キタ・ナゴ(Kita Nago)という儀式的な行進がレオガンに近づいており、渋滞を引き起こすと考えられるため、できるだけ近づかないこと」
このメッセージが治安対策ネットワークを通じて私の携帯電話に届いた時、意味がわかりませんでした。なぜ行進がこの街に近づいているのか、また、有名な儀式であればなぜ今まで聞いたことがなかったのか?

すぐに、たくさんの追加情報が届きました。中には矛盾している内容もあって、混乱するほどでした。それと同時に行進中の集団が街の中心部に到着しました。とても穏やかで幸せそうでしたが、同時にとても疲れて見えました。
それもそのはずです。この人たちは、Y字型をしたとても大きくて重い木を交代で運んできたのですから。ハイチ南部の半島部分で見ることができる、とても古くて美しい樫の木でできていました。

1週間後、「キタ・ナゴ」についてもっと知ることができました。ハイチ共和国の独立記念日にあたる1月1日にレジワというハイチの最も南西にある街を出発し、ウアナマントという最も北東に位置する街まで、実に700キロもの距離を歩くという試みでした。みんなで協力して木を運ぶことによって、参加者たちは他のハイチ人に、「みんなが協力すればどんなことでも可能になる」ということを示そうとしていました。

何十年にも渡る国の混乱のせいでコミュニティーの結束が失われてしまったハイチでは、このような新しい象徴的な行動はとても意味深い、またユニークな試みとして、評価されるべきだと思います。

(次回に続く)

1月 24, 2013 ハイチ, 文化、生活、習慣 |

2013年1月10日 (木)

ハイチの教育

 私は、JENハイチでフィールオフィサーを担当しているベルラン・ヴィジルといいます。
 約3年前にハイチを襲った大地震の1週間後の2010年1月21日より、JENのスタッフになりました。
 今回は、私が一番心配しているハイチの教育システムの課題についてお話ししたいと思います。

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 ハイチの教育システムは、重大な構造上の欠陥として特徴づけられると思います。教育費は、ハイチの一般家庭の所得の割合からすると高額です。約40%の低所得層は子どもを学校に行かせることが難しい状況です。地方に住む家庭にとっては特にそうです。公立学校は基本教育の需要に対して10%にすぎず、また親は子どもを入学させるために教育費を払わないといけません。

 一般的に、学校は10月に始まり、7月に終わります。クリスマスやイースター休暇があるので、授業数はその分大幅に少なくなります。それを補うため、裕福な家庭の子どものみ個人授業を受けます。

 私立ではフランス語で行なわれ、公立ではクレオール語とフランス語が使われます。
 教材も懸念事項の一つです。ほとんどが輸入品であり、他の輸入品同様非常に高価であるため、毎日の食事でさえ得るのに苦労する低所得層にとっては、教材を購入することはとても難しいのです。そのため、教材を持たずに学校へ行く子どもたちも多いのです。
 ハイチ政府は、真剣に国の教育について考えようとしているようですが、まだ目に見える結果としては出ていません。教育は、この国の特定のニーズとして目を向けられているとは言い難いです。

 公共教育の位置付けは、旧宗主国のフランスに自分の子どもを留学させることが出来るエリート層にとっては良いのかもしれませんが、ハイチの現実に即していないように思います。

 また、ハイチでの教育とはビジネスであると言っても過言ではないのでは、と感じてしまう現実があります。教室は子どもで満杯で、先生は無資格というのは珍しくないため、学校によっては、その目的が子どもの教育ではなくある意味お金稼ぎになっているところがあります。

 一方で、有名な私立のエリート校は設立に宗教が関わっており、一般的に都市に存在します。施設は良く整っており、先生の質は高いため特権階級の家庭の子どもが通います。首都ポルトープランスでは、私立学校はよく道角にあり、人びとは「宝くじ学校」と呼んでいます。これは、宝くじ売り場が道角にあることから来ています。

 私は、この「宝くじ学校」を作るのではなく、資格を持つ先生がいて教材や校舎がしっかりした公立学校がより多く出来ることを切に願っています。そうすれば、より多くの子どもたちが教育を受ける機会に恵まれるからです。

JENハイチフィールドオフィサー ベルラン・ヴィジル

1月 10, 2013 ハイチ |