ハイチ人の誇り
ジェンが事業を行なっているレオガン、グランゴアーブ間を往復する際、青々とした草原に出会います。これは、サトウキビ畑です。砂糖の原料として使うことはもちろん、そのままかじる人もいます。約10円で、お腹を満たせます。
ハイチ人にとって、サトウキビの用途としてもっと重要なものがあります。それは、ラム酒を製造することです。ラム酒は、ハイチ人にとって誇りと言えます。最も有名なブランド「バーバンクール」は特にそうです。これは、世界中に向けて輸出を行っている生産物の一つです。日本で日本酒が有名なように、ハイチはラム酒の生産で有名な国の一つなのです。
もし一度でもバーバンクールのラム酒を試す機会があれば、まさかそれが西半球で最貧困の国で生産されたものとは思いもしないでしょう。
カリブ海諸島全体では、バカラのような他のラム酒もたくさんありますが、バーバンクールの品質レベルには及ばないとハイチ人は思っています。基本的なバーバンクール4年もののラム酒です(3スターと呼ばれます)。8年(5スター)ものもあれば、一番見つけるのが難しい15年もの(8スター)も存在します。全て、オークの樽で熟成されます。
驚くべき事に、バーバンクールのラム酒はハイチ経済の後退に影響されてこなかったものの一つです。それにはいくつか理由がありますが、地元での消費量は関係ありません。バーバンクールを飲むハイチ人ははごくわずかで、ほとんどの人はサトウキビをつぶした際に最初にできるクレリンというものを飲みます。約4リットルのクレリン が約650円であるのに対し、750ミリリットルのバーバンクール3スターは大抵600円以上するためです。
ラム酒やクレリンは、他のお酒と同じように、もちろん最初は飲むものです。プルーンやショウガを加えても、十分おいしく飲めます。
ラム酒は同様に、宗教の儀式や、病と闘うための神秘的な儀式にも使われます。文化へ順応するために、国外からハイチへ移住した人々はラム酒を飲む人が多いです。彼らはよく、ラム酒の味を風味豊かにアレンジします。
2010年からグランゴアーブでは、定期的にラム酒品評会が開かれています。つい最近も行われ、JENも新しいラム酒を出品しました。しかし残念なことに、その考えついたラム酒についてしっかりと説明することが出来る人がいなかった為、受賞することはできませんでした。
次の品評会への準備は、なるべく早く始めたほうがよさそうです。JENチームは負けたままではいられません。
良いラム酒はハイチの人々の誇りであり、私たちはそれを尊重する必要があります。


