事業以外での教育
ハイチでは、国民の80%は劣悪な環境で貧困状態に置かれているといわれています。しかし、90%以上の学校は私立です。
これらの数字を比べるだけで、ハイチに関して多くを語ることになります。
教育は、間違いなく、この国を再建するために主要な鍵の一つになります。これは、どの世代にも共通するものでしょう。
過去10年以上、ハイチ人の多くは充分な教育を受けることができずにいます。このことは、現地語のクレオール語以外を話せる人があまりいないことや、私たちが会う人たちからの質問や反応から、現地で毎日のように感じます。
数週間前に、以下のような会話がありました。
「ねえ、デンマークはフランスのどの地域にあるの?寒いところ?それとも暖かいところ?」
「いや、確かにデンマークの冬は寒いけど、フランスにある地域ではなくて、デンマークという国だよ。」
「へぇ、本当?じゃあ、何でその人たちはフランスではなくてそこに行くの?」
「たぶん、そこに住んでいるからだと思うけど、違う?」
「うん、わかった。じゃあ、カメルーンはフランスのどの地方?」
ジェンはハイチで、衛生促進やコミュニティ開発を通して教育を行っています。
しかし、ハイチで特に業務時間外に多く行なっているのは、現地スタッフや人びとと議論をしたり常識を伝えたりすることです。これは、ハイチで生活をしないと経験できないことかもしれません。
また、このような事業以外での教育は、本当の意味での人道支援なのかもしれません。