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2012年9月 6日 (木)

日々の努力を通じて地元に受け入れられること

 安全対策は、まずも常識的判断によるところが大きいのですが、支援地のコミュニティとの密な関係づくりや支援事業の進展の中で、構築されていくこともあります。
このことから、JENの各事務所では、団体としての任務、活動地域特有の任務、そして安全を確保するための三原則(現地住民からの支持・保護・抑止力)を反映させた、地域ごとの安全ルールを取り入れる必要があります。

 ハイチのように、安全が脅かされ、犯罪のターゲットになることが起こりがちな国では、現地住民からの支持を得る戦略を立てることが有効です。住民からの支持は与えられるものではなく、日々の生活や私たちが支援活動を行なうコミュニティとの間のネットワークを通して得られるものです。

 グランゴアーブの事務所は、都心から離れた海岸近くにあります。これまで2年半に渡り実施してきた事業は地元住民の支持を受けてきたため、近隣住民との信頼関係を築きやすい環境にあります。こうした環境の中では、日々近隣住民との関係を強化していくことで安全性を確保することが可能となります。

 グランゴアーブより大きな都市であるレオガンでも、これまで私たちが実施してきた事業が住民との良好な関係を築く要因となりました。近隣住民が私たちをコミュニティの一員と考え、他の住民と同等に扱うようになることが重要です。日頃の会話、地元商店での買い物、散歩や時には一緒に歌うことで地元住民との関係は強化されていきます。
レオガンの街は多くのところで外壁が倒壊し、多くの住民がその中で生活を送っています。私たちの事務所周辺もしかりです。そのため周辺住民と状況は変わらないということで支持を受け、特段問題は発生していません。

【レオガン事務所。周辺の壁は崩壊しています。】
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 ポルトープランス事務所は、最近場所を移しました。ここでは、住民から支持を受ける取り組みをより積極的に行う必要があります。なぜなら、この首都では直接的な事業を行なっていないため、事業を通した住民からの支持を得ることが出来ないからです。そのため、隣人と路上で会話し、私たちを知ってもらうための努力を行っています。新しい事務所に移った数時間後には、ほとんどの近隣住民は私たちが移転してきたことを知っていました。彼らの中では、私たちが塀を閉ざして生活をするのではないかという誤った噂が広まっていました。そこで、ハイチでの生活スタイルに習い、警備員の協力を得ながら日中は門を開けて近隣住民との交流を図ることにしました。今のところこの取り組みは成功し、近隣住民が私たちを理解し、彼らに対して何も隠しごとをしていないことも理解してくれるようになってきました。
 彼らが私たちを理解すればするほど、私たちの安全も確保されることとなるのです。


【ポルト―プランス事務所の入口】
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9月 6, 2012 ハイチ |