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2012年9月13日 (木)

真実を語り続ける

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[ハイチにおけるNGOのあるべき姿]

 今日、ソーシャルメディアやアドボカシー団体では、「透明性」という概念が標準となりつつあります。この傾向は、人道支援の世界に確実に影響を及ぼすでしょう。

 透明性はもともと、人道支援において必要とされる原則のひとつでした。活動状況や実績が見える仕組みがあることで、幻想に惑わされず現実的に支援を行うことができます。また、私たち自身を守り、腐敗を防止することにもつながります。私たちのプログラムの成功や改善のカギとなる、評価・モニタリング・分析も可能にします。さらに、受益者のみならず、支援者に対しての説明責任を果たすことを可能にします。

 世界最貧国の一つであるハイチでも、多くの人々は携帯電話やインターネットを使用しています。それゆえ、情報の正誤性を問わず、誰でも団体、人、プログラムについての悪い情報を容易に拡散させることができます。
 特に小さな団体にとっては、透明性の確保はデマ情報に対処する唯一の有効な対策だと言えます。活動状況が見える仕組みがあれば、誰でも容易に、その団体に関する情報が正しいかどうかを照合することができます。

 人道支援を行うにあたり、当初の計画が想定通り完璧にいくことはほとんどないと言えます。現場ですぐに問題やその解決方法を確認して、申請書を書きあげ、数日か遅くても数週間でプログラム申請を提出しますが、承認まで数週間から数ヵ月を要することもよくあります。実際に事業を開始できるまでに何カ月もかかることは珍しいことではありません。
 この数カ月のうちに状況は刻々と変化していきます。さらに、プログラムが開始されてから新しい問題に直面したり、誤りに気づくこともあるでしょう。時には、自分やスタッフ、行政や協力業者の無力を思い知らされることもあるかもしれません。人道支援業界で働く人にとって、どのような問題に直面しても解決策を見つける能力は重要です。

 人道支援活動を行うことは人生そのものに似ています。失敗や課題を経験すればするほど、人は成長し、有能で尊敬される強い人になれます。共感することができるようになればなるほど、他人のことが理解できるようになり、社会で生きていける力が強くなります。

 私たちの仕事は、さまざまな問題を理解し、その解決策を見つけることです。さらに、ハイチの人たちと共に生活することであり、出会う人々に共感し、教育や文化を理解することです。こうすることで、私たちのプログラムが彼らのニーズにより適したものになるのです。さらに、困難や失敗に直面しそれらに立ち向かうことも、私たちの仕事だと思っています。

 チームが持つあらゆる能力が、成功のツールとなります。そして、透明性は私たちの最高の協力者となり得るのです。

 ハイチ事務所長 セドリック・ターラン

9月 13, 2012 ハイチ |