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2012年9月28日 (金)

ハイチ・1つのチーム

 9月17日に、ハイチで水衛生事業を開始してから初めて、JENの3つの事務所(ポルトープランス、レオガン、グラン・ゴアーブ)のメンバーが集まりました。会議はグラン・ゴアーブ事務所で行われました。グラン・ゴアーブが、ハイチの事務所の中で一番アクセスが良く、スタッフ数が一番多いからです。


120927 [グラン・ゴアーブ事務所からの眺め]

 会議の目的は、警備員、運転手を含め、スタッフ全員が1つのチームであることを確認することでした。 最初にグラン・ゴアーブ事務所に到着したスタッフは正午頃でした。各人の活動内容により、それぞれにとって都合のよい時間に合流しました。何か食べ物か飲み物を持参すること、だけが唯一の条件でした。

 レオガン事務所スタッフたちは、今日持参した料理は、前日の日曜日に、皆で集まって準備をしたとのこと。32か月前、ハイチへ緊急支援に入った第一陣のスタッフは、ハイチに到着した時の話をみんなにしてくれました。翌日に29歳の誕生日を迎える、現地スタッフで最も長く働いているバーランドのお祝いもしました。


120927_2 [レオガンチームの料理の準備の様子]

 チームのムードメーカー、エキプ・コウヨンは、ジョークで一日中みんなを楽しませてくれました。一番の古株・バーランドから最近入ったスタッフ・ゼファーまで、JENのハイチでの活動を皆で確認し、それとともにスタッフの尽力にお互い感謝しました。もちろん、この2年半の間に、新たな目標に向かってJENを離れた全ての国内外のスタッフや、ポルトープランス事務所の安全のために留まった警備員たちにも、感謝をしました。

120927_3  [エキプ・コウヨンとその仲間たち]

 2010年4月からプログラムアシスタントとして働いてきたフィフィは詩を作り、グラン・ゴアーブ事務所のアシスタントのマリー・ルイーズは、協力して準備できるようにみんなをリード。

   
120927_4 120927_5 120927_6 120927_7 [食事の準備]

 このように、それまではお互いに知らなかった異なる事務所のスタッフ同士が、皆で協力したことで、この日の特別な集いは大成功を収めました。

120927_8 [JEN ハイチから世界の皆様へごあいさつ]

 この日、JENハイチ が1つのチームとして団結したのです。

9月 28, 2012 ハイチ |

2012年9月13日 (木)

真実を語り続ける

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[ハイチにおけるNGOのあるべき姿]

 今日、ソーシャルメディアやアドボカシー団体では、「透明性」という概念が標準となりつつあります。この傾向は、人道支援の世界に確実に影響を及ぼすでしょう。

 透明性はもともと、人道支援において必要とされる原則のひとつでした。活動状況や実績が見える仕組みがあることで、幻想に惑わされず現実的に支援を行うことができます。また、私たち自身を守り、腐敗を防止することにもつながります。私たちのプログラムの成功や改善のカギとなる、評価・モニタリング・分析も可能にします。さらに、受益者のみならず、支援者に対しての説明責任を果たすことを可能にします。

 世界最貧国の一つであるハイチでも、多くの人々は携帯電話やインターネットを使用しています。それゆえ、情報の正誤性を問わず、誰でも団体、人、プログラムについての悪い情報を容易に拡散させることができます。
 特に小さな団体にとっては、透明性の確保はデマ情報に対処する唯一の有効な対策だと言えます。活動状況が見える仕組みがあれば、誰でも容易に、その団体に関する情報が正しいかどうかを照合することができます。

 人道支援を行うにあたり、当初の計画が想定通り完璧にいくことはほとんどないと言えます。現場ですぐに問題やその解決方法を確認して、申請書を書きあげ、数日か遅くても数週間でプログラム申請を提出しますが、承認まで数週間から数ヵ月を要することもよくあります。実際に事業を開始できるまでに何カ月もかかることは珍しいことではありません。
 この数カ月のうちに状況は刻々と変化していきます。さらに、プログラムが開始されてから新しい問題に直面したり、誤りに気づくこともあるでしょう。時には、自分やスタッフ、行政や協力業者の無力を思い知らされることもあるかもしれません。人道支援業界で働く人にとって、どのような問題に直面しても解決策を見つける能力は重要です。

 人道支援活動を行うことは人生そのものに似ています。失敗や課題を経験すればするほど、人は成長し、有能で尊敬される強い人になれます。共感することができるようになればなるほど、他人のことが理解できるようになり、社会で生きていける力が強くなります。

 私たちの仕事は、さまざまな問題を理解し、その解決策を見つけることです。さらに、ハイチの人たちと共に生活することであり、出会う人々に共感し、教育や文化を理解することです。こうすることで、私たちのプログラムが彼らのニーズにより適したものになるのです。さらに、困難や失敗に直面しそれらに立ち向かうことも、私たちの仕事だと思っています。

 チームが持つあらゆる能力が、成功のツールとなります。そして、透明性は私たちの最高の協力者となり得るのです。

 ハイチ事務所長 セドリック・ターラン

9月 13, 2012 ハイチ |

2012年9月 6日 (木)

日々の努力を通じて地元に受け入れられること

 安全対策は、まずも常識的判断によるところが大きいのですが、支援地のコミュニティとの密な関係づくりや支援事業の進展の中で、構築されていくこともあります。
このことから、JENの各事務所では、団体としての任務、活動地域特有の任務、そして安全を確保するための三原則(現地住民からの支持・保護・抑止力)を反映させた、地域ごとの安全ルールを取り入れる必要があります。

 ハイチのように、安全が脅かされ、犯罪のターゲットになることが起こりがちな国では、現地住民からの支持を得る戦略を立てることが有効です。住民からの支持は与えられるものではなく、日々の生活や私たちが支援活動を行なうコミュニティとの間のネットワークを通して得られるものです。

 グランゴアーブの事務所は、都心から離れた海岸近くにあります。これまで2年半に渡り実施してきた事業は地元住民の支持を受けてきたため、近隣住民との信頼関係を築きやすい環境にあります。こうした環境の中では、日々近隣住民との関係を強化していくことで安全性を確保することが可能となります。

 グランゴアーブより大きな都市であるレオガンでも、これまで私たちが実施してきた事業が住民との良好な関係を築く要因となりました。近隣住民が私たちをコミュニティの一員と考え、他の住民と同等に扱うようになることが重要です。日頃の会話、地元商店での買い物、散歩や時には一緒に歌うことで地元住民との関係は強化されていきます。
レオガンの街は多くのところで外壁が倒壊し、多くの住民がその中で生活を送っています。私たちの事務所周辺もしかりです。そのため周辺住民と状況は変わらないということで支持を受け、特段問題は発生していません。

【レオガン事務所。周辺の壁は崩壊しています。】
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 ポルトープランス事務所は、最近場所を移しました。ここでは、住民から支持を受ける取り組みをより積極的に行う必要があります。なぜなら、この首都では直接的な事業を行なっていないため、事業を通した住民からの支持を得ることが出来ないからです。そのため、隣人と路上で会話し、私たちを知ってもらうための努力を行っています。新しい事務所に移った数時間後には、ほとんどの近隣住民は私たちが移転してきたことを知っていました。彼らの中では、私たちが塀を閉ざして生活をするのではないかという誤った噂が広まっていました。そこで、ハイチでの生活スタイルに習い、警備員の協力を得ながら日中は門を開けて近隣住民との交流を図ることにしました。今のところこの取り組みは成功し、近隣住民が私たちを理解し、彼らに対して何も隠しごとをしていないことも理解してくれるようになってきました。
 彼らが私たちを理解すればするほど、私たちの安全も確保されることとなるのです。


【ポルト―プランス事務所の入口】
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9月 6, 2012 ハイチ |