« 2012年7月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月16日 (木)

ハイチに戻って


120816_5

【ハイチならでは?グラン・ゴアーブにある標識:「要注意:海辺で「排便」をしないでください」】

 私はこれまで地球上の他の場所で、ハイチ以上に、地獄のような大変な思いをしたことが多々あります。しかし、ハイチは特別であり、そのユニークさはなぜかブレないものがあります。

 私の経験上、一日のうちにこんなにも多くの、変わった面白い出来事に遭遇する国は他にないのではないかと思います。私がハイチに戻った理由はここにあるのかもしれません。
数ヶ月も経てば、今日面白く思えることもストレスの要因となり、他の人たちと同様にハイチに変化をもたらすのは無理だと悲観的になってしまうことが目に見えていても。

 ハイチの可能性は、現実を見て落胆する前の、まだモチベーションが非常に高い人々を、新たに引き寄せる力にあるのかもしれません。

 ハイチでは、次々と色々な出来事が起きます。
 例えば、新居のオーナーが飼っているうホロホロ鳥を私の犬が捕まえてしまいました。私が焦っていたところ、そのオーナーはこの話を聞いて幸運にも笑って済ませてくれました。
 インターネット接続が不安定だからとプロバイダーのヘルプデスクに問い合わせても、「モデムに接続する」以外何も解決策を提案されませんでした。
 冷蔵庫は半日停電状態の台所のコンセントに差し込みっぱなし。「電気なんて一日中は必要ない。テレビさえ見られれば十分」と考えているからのようです。
 更には、家の鍵でと間違えて金庫の鍵を大家さんに渡してしまった、なんておかしな話も聞きました。

 このように、ハイチの現状を面白おかしく受け取ることもできますが、その一方で、未だに深刻な課題は多く残っています。

 ハイチの厳しい現実を反映して、今年開催されたロンドン・オリンピックに出場したハイチ人選手はたったの5人でした。そのうち4人はアメリカで生まれ、育ち、トレーニングを受けてきたそうです。

ハイチ事務所長 セドリック・ターラン

8月 16, 2012 ハイチ, 文化、生活、習慣 |

2012年8月 2日 (木)

公共電力の供給を受けるためには②

 そういった状況を知ってはいましたが、ジェンのレオガン事務所に公共の電気をひこうとした際、大変さを実際に体験することになりました。
 事務所に電気をひくために必要なケーブルの長さを図るための現場調査をするための技術者が来るまでに一か月以上。それでも、レオガン市街地の中心に事務所があり、電柱がすぐ隣にあるという状態は、恵まれていると考えるべきでしょう。

【写真:レオガン事務所】
120802_2


 最近ではハイチ電力にはケーブルのストックがないため、家主が高価なケーブルを買わなければいけません。1フィート(約30センチ)が2ドル50セントするので、ジェンの事務所にはケーブル代だけで450ドルかかることになります。ハイチ電力へ支払う登録料の250ドルを足すと、合計700ドル。そこまでしても、安定した電力供給は受けられません・・・

 今回かかる費用は、仕事に就いている恵まれたハイチ人(失業率の高いハイチでは仕事に就いていること自体が恵まれていると考えられます)の6か月分の月給にも匹敵します。

 安定した電力供給を受けるための最善策は、違法な電気ケーブル接続をやめることなのですが、それを人々に理解してもらうのには、長い時間がかかることでしょう。
 悪循環とはまさにこのこと?

8月 2, 2012 ハイチ, 文化、生活、習慣 |