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2012年6月21日 (木)

住民総会

現在レオガンで実施している事業において、給水施設の維持管理を図る水管理委員会と、維持管理体制を支える利用料徴収システムの構築を進めています。

 2012年2月からジェンスタッフによるトレーニングを重ねてきた水管理委員会は、地域住民の前で維持管理体制の仕組みと水管理委員会の役割を説明し、理解を得る場として、住民総会を6月から開催し始めました。

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 住民総会のプログラムは下記の通りになっています:

(1) 開始の祈り 
(2) 水管理委員会代表から住民を歓迎する言葉と総会の主旨説明
(3) 水管理委員及び衛生促進ボランティアの紹介
(4) 水管理委員会の経緯
(5) 水管理委員会の規約の紹介・説明
(6) 水管理委員会の予算(利用料金の設定)の説明
(7) 給水施設の維持管理体制への登録の説明
(8) 質疑応答
(9) 水管理委員からの感謝の言葉
(10)  終わりの祈り

(0)住民の集まり
 地域住民との集まりは1時間以上遅れて始まるのが普通です。遅れてくる人たちは、急ぐ様子も悪びれた様子も全くなく、ゆっくり歩いてやってきます(そして結構おしゃれをしてやってきます)。他方で、時間通りに来た人たちは、遅れに苛立つ様子なく、暑い中おしゃべりをしながら待っています。

 (1) (10) 始めと終わりの祈り
 ヴードゥ教と組み合わせている人も多いですが、ハイチ人の8~9割が一応キリスト教徒とされています。そのためほとんどの住民集会の始まりと終わりには祈りが捧げられます。皆が一斉に立ち上がり、暗記済みのお祈りを口にし始めます。

(2)~(7) 説明
 日本人と比較して、ハイチ人の多くは人前で話すのが上手な人が多い、あるいは緊張せずに話す人が多いです。また、住民を笑わせたり、巻き込みながら話せる人の割合が高いです。


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(8)質疑応答
 ハイチ人は比較的遠慮なく質問をし、意見を言います。
 水管理委員会と維持管理体制の説明をする住民総会で必ずと言っていいほど出る質問は、「徴収した利用料を水管理委員が悪用するのでは?」という内容のものです。私利私欲に走る人が多く(必要に応じての場合も多いが)、学校でさえ先生が生徒からお金を取ることがよくあるような社会では、もっともな質問です。

 それでも維持管理体制に登録し、利用料を払う住民が多いことは、水へのニーズが高いこと、維持管理体制の重要性・必要性への理解が得られたこと、さらに水管理委員会への信用が少しずつ築かれていっていることの証だと思います。

6月 21, 2012 ハイチ, 水管理委員会 |

2012年6月 7日 (木)

ピンク・ハウスで12時!

 八千代エンジニアリング/国際協力機構との協働の下、レオガン地区における道路工事労働者支援事業を2012年3月からレオガン市内において実施しています(同じレオガン地区において、ジャパン・プラットフォームの協力により水管理委員会を通じた水衛生改善事業も実施中)。
5月より、レオガン地区での道路補修工事に携わる全ての労働者に対して、毎日正午にセキュリティー・トレーニングを実施しています。

 実施場所はレオガン市内の中心に位置するジェンレオガン事務所―ピンクハウスです。

ピンクハウス
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 現在、レオガン市内の13か所において、地元の建設業者2社が同時並行で工事を進めています。工事進捗に影響が出ないよう、異なるチームから出席者をピンクハウスに集めて、セキュリティー・トレーニングを実施しています。

 トレーニングは、主なセキュリティ・ルールを示した10のショートビデオを使って行われますが、上映中には参加者との活発な質疑応答が行われます。
 それぞれの経験に基づいて、現場で何をすべきかすべきではないかについて議論にまで発展することがあります。



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 トレーニング修了の証として、各労働者はヘルメットにシールを貼られます。また、全ての参加者は、勤務中にヘルメットやベストなどの最低限の防具を装着することに同意する書面に署名します。



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 どの工事現場でも起こりうる事故がなくても、レオガンにおける道路工事は様々な困難に直面しています。
 例えば、水が豊富なレオガン市内では、道路工事のための掘削を行っている途中で水が溢れ出てしまい、水を汲みだすのに何時間もかかることが頻繁に起きています。

 ジェンはこのように厳しい環境の下で働く労働者たちが、少しでも事故に遭わずに安全に仕事を遂行できるように、引き続きセキュリティー・トレーニングを実施しています。

6月 7, 2012 ハイチ |