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2012年5月24日 (木)

マンゴの季節、雨の季節、コレラの季節

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 本格的な雨季に先立ち、ハイチでは3月下旬頃から雨が降り始めました。特に夕暮れから夜にかけて、時にはスコールのような大雨が降ります。雨によって道路が遮断されたり、橋が落ちたりと、人々の日々の生活に影響が出ており、さらにコレラ感染のケースも増加し始めています。

 マンゴの季節に入ると、現地のハイチ人スタッフは口々に言い始めました:「マンゴの季節と雨の季節が来ると、コレラの季節が来る!」と。

 マンゴの季節になると、いたるところでマンゴが売れ始めます。
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 ハイチ人スタッフたちの話によると、おいしいマンゴが増えると、マンゴをきちんと洗わずに食べてしまう人が増え、コレラを始めとした感染病も増加する、というつながりがあるようです(ちなみに、マンゴはそのまま皮のある状態でガブリと、がハイチでの食べ方)。

 4月中旬には、国際機関によるコレラの予防接種キャンペーンが開始するなど予防策が取られ始めています。このような状況の中、ジェンはハイチ人スタッフたちによる衛生促進トレーニングを7つのコミュニティーで現在行っています。

5月 24, 2012 ハイチ, 文化、生活、習慣, 衛生教育 |

2012年5月10日 (木)

ハイチのみなさん、2年間ありがとうございました!

 2010年4月下旬に赴任してから2年が過ぎ、大好きなハイチとお別れする時が来ました。到着当初は訳もわからず時が過ぎましたが、ハイチ人スタッフや活動を通して知り合ったたくさんのハイチの方々、またハイチで活動されているたくさんの団体・機関の皆様にお世話になり、無事に任期満了を迎えました。

 さて、復興が遅いと報道されているハイチですが、この2年間で私が見た変化をお伝えしたいと思います。

写真①大統領府
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 未だ崩れたまま変化なし、と思われがちですが、実はがれきが撤去されています!大統領府だけでなく、街中でも変化は顕著です。

写真②豪雨で洪水
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 すぐに洪水になってしまうのは相変わらずですが、実は側溝が新たに建設されており、以前よりも洪水の一因になっていたゴミの量が減った地域もあります。

写真③
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 JENが掘削した井戸を自分達で維持管理できるように、井戸を管理するコミュニティーの水管理委員会が保守及び塩素代として月々約50円の料金を徴収しています。
料金の支払いが完了したことを証明するスタンプブックを掲げている住民の方

写真④
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上記水管理委員会に月々の井戸利用料を支払った証明
 井戸は故障もしますし、飲料水にするためには塩素が必要な地域もあります。井戸を建設するだけでは、一時的な対処にしかなりません。継続的に利用するため、ひいては自立支援につながるよう、コミュニティー自身の力で管理し続ける仕組みが大切で、このスタンプはその成果です。

 住民の方にとって、以前は川の水を無料で使っていたため、水に対して利用料を支払うことは簡単なことではありません。なぜ利用料を払うのか、清潔な水が何故大切なのか。その理由を理解してくれたからこその変化です。

 まだまだ被災者の皆さんが安心して暮らせる状態には至っていませんが、少しずつ、変化は起こっています。また数年後にハイチに戻った時、どんな変化が見られるか楽しみです。

(現地事務所代表 高尾裕香)

5月 10, 2012 ハイチ, 井戸建設 |