コミュニティー動員作戦②
JENのスタッフたちは今、トレーニングの第二弾で北部にあるPignon(ピニヨン)という町に来ています。ここはHOが1997年から活動している地域で、すでに住民で維持・管理している井戸がいくつもあります。
実際にHOの活動を目にしたスタッフからは、管理方法などについてたくさんの質問が飛び交います。ですが、HOのもう一人のディレクターであるニールさんはこう言います。
「そういった技術的なことはあとからいくらでも解決法が出てくる。でも、一番大切なのは、3つの信条に基づいているかということ。
1:透明性、2:義務・責務、3:説明責任。目先の小さいことに取らわらずに、この3つを追及するためにはどうしたらよいか、ということをいつも考えるように」
たとえば、水管理委員会の存在を住民が知らなければ、そこに透明性は存在しません。HOはコミュニティーに足を運び、どういった規則に基づいて水管理委員会が活動していて、月々の利用料はいくらで、規則をやぶった場合どういったペナルティーがあるのか、といったことをきちんと利用者が理解しているかテストをします。
テストをパスしなければ、ポンプの修理・設置はしません。ちゃんと委員会が機能していることを確認してから実際の修理やポンプの設置を行います。
今まで無料だった水が有料になり、月々50~100円程度の利用料を払わないといけいない。それだけでもほとんど収入のない家庭が多いハイチでは大きな出来事です。
住民たちに長期的に井戸を利用できることの重要さ、またコミュニティーが一丸となってみんなが困っている問題に取り組むことの効果を説明して、JENのコミュニティー動員活動は続きます。
====== ご報告 =============
平成23年度 外務大臣表彰受賞しました。
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