楽しみながら衛生教育
レオガン市内で行っている衛生教育の様子を見に行ってきました。
今日はPetit Mignon(ペティ・ミニヨン)という幼稚園で、ユニセフが作成した衛生教育の短編映画を上映します。すでに先生たちに対しては衛生教育指導を行っており、子どもたちの衛生に関する知識は増えたようです。
小さく仕切られた教室は、屋根はあるものの壁の上部は仕切りがなく、隣の音が聞こえてきます。壁は3方しかなく、入り口にあたる壁は存在しません。そこをブルーシートでふさぎ、映画が見やすいようにします。
子どもたちが着席したところで、JENの現地スタッフが子どもたちに質問します。
スタッフ:「手は何で洗うの?」
子どもたち:「石鹸!」
スタッフ:「どうやって洗うの?見せてくれる?」
子どもたちが手を挙げて、スタッフに手洗いの仕方を見せてくれます。そして、スタッフが手洗いの歌を歌おうと呼びかけます。手振りを交えてみんな大声で歌いながら、少しずつ歌のスピードが速くなるのがハイチ流。子どもたちはとてもよく歌を覚えていました。
次に、スタッフはこれから衛生に関する映画を上映すると伝えます。その時に気を付けることは・・・
スタッフ:「どこを開く?」
子どもたち:「耳!」「目!」「頭!」
スタッフ:「頭を開くのはちょっと難しいかな・・・」と苦笑い。
みんなで大笑いしてから上映会が始まります。30分程度のこの映画は、映像とアニメーションで構成されており、ハイチの主言語であるクレオール語でナレーションが入っています。子どもたちは特にアニメーションがお気に入り。みんな目をキラキラさせて映像に見入ります。
昨年10月から始まったコレラの蔓延。今年2月には一旦感染報告数が減ったものの、ハリケーンシーズンの開始に伴い増加傾向が見られます。子どもたちはここで学んだ知識を家庭に持ち帰り、両親や兄妹に伝えてくれます。家族全員が健康な生活を送れるよう、支援者の皆さまと、JICAや八千代エンジニヤリングとの協働で活動を続けていきます。