【コミュニティ・スペース】 織物教室@中屋敷地区
6月22日、中屋敷にあるコミュニティ・スペースにて織物教室を開催しました。
<写真:中屋敷にある中島産業さんのスペースをお借りして>
中屋敷は、石巻市の南西部に位置した海にほど近い住宅街で、2M弱の津波の被害を大きく受けた地区です。近くの海沿いには工業地帯があり、大量の泥に混じって様々なものが流れてきました。
津波から4カ月、地域の人々はかろうじて住むことが出来る二階部分へ避難している場合もありますが、建築制限がかかっているために定住を決められず、親戚、知り合いの元へと避難場所を移す方もでています。
JENは、3月下旬から、ここで炊き出しを行ってきました。公民館や周辺のスーパーなどのお店も被災し利用できない状況下で、在宅避難をしている方や、自宅の片付けをしに戻ってくる方々が、昼間ひとやすみのために立ち寄り、温かいご飯をお腹いっぱい食べ、再び自宅の片付けに戻っていかれていました。その後、炊き出しのみならず、この地域の物資配布の拠点として利用し始め、改修を施し、集会所のような機能を整えました。「コミュニティ・スペース」のスタートです。
ここでの本格的な炊き出しは、7月中旬で終了します、場所の閉鎖ではなく、地域の人びとが気軽に寄り合い交流できる場として活用していただけたらと思っております。
<写真:織物教室の様子>
さて、コミュニティ・スペースとなったこの場所で、織物教室が再開しました。震災前からずっと行われてきたもので、地域のお母さん方の憩いの場でした。震災後初めての教室は、親しい友の無事を確かめあい、久しぶりに会えた喜びであふれていました。
一緒に機音をならしながら、今後の楽しみを話し合います。
「最近配給で缶詰多いでしょ。味に飽きてきてるから、缶詰をアレンジした簡単お料理教室なんてどう?」
「それならフライパン一つと、ガスコンロだけを使って出来たら、今後役立つかも」
「織物でいったら、これから暑くなるし、薄手のショールを作りましょう」
人が集まり言葉を交わすことで生まれるものがたくさんあります。震災後ふさぎがちだった気持ちに明るい光が差し込んだ、素敵な一日でした。
今後もコミュニティスペースを活用し、楽しい企画がどんどん行われます!
(豆知識)この写真は、2005年ベオグラード(セルビア)でJENが実施していた「コモンルーム」の様子です。ご家族を紛争で失ったお母さんたちが定期的に集い、紛争前から行っていた織物を再び始められるよう、支援させていただきました。JENの旧ユーゴでのコミュニティ支援について、詳しくは、ここをクリック。
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緊急募金を受け付けています。
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口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。
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