ボランティア体験記1:ドロダシボランティア
アルガイジンノタイケン ー By GM (日本在住イギリス人)
ゴールデンウイーク前の4月26、27日、石巻で泥だしボランティアに参加しました。私がジェンのボランティアに参加を決めたのは、「無駄なし、草の根、支援の届かないところに向かう」、という団体の評判を聞いていたからでした。
石巻へは、持参したテントで他のボランティアと共に野営する心の準備をして向かいました。ところが、到着してみると、たった2日前にボランティアの拠点となる古い一軒家を確保した、というではありませんか。そこは、渡波(わたのは)という、津波が直撃した地域にありました。結果的に、私と同じ時期に参加したジェンのボランティアは、幸運にもこの古い一軒家に一番乗りとして泊まる事ができました。ここにはシャワーはありませんが、電気とトイレが使えるようになっていました。日中のハードワークの後、屋根と電気のある場所でほっとひと息つけることは、とてもありがたかったです。(キャンプサイトでは、この日は春だというのに朝晩とても寒く、風が強く、加えて雨も降っていました。なので、多くのボランティアが車で寝泊まりしていました)
石巻で出会ったボランティア仲間を紹介します。皆、それぞれに、とても興味深いバックグランドの持ち主でした。息子とその友達を車にのせてやってきた人は、アフガニスタン生まれだそうです。ドイツで教育を受けた半導体研究者で、1991年から日本に住んでいます。会社のボランティア休暇を利用してスイスからはるばるやってきたウエブデザイナーもいました。ヘブライ語に堪能な日本人写真家は、東京からなんとバイクでここまで来たそうです。
泥だしの「ニーズ」は、被災者のみなさんがボランティアセンターに提出します。ボランティアセンターでは、登録者の中からニーズに応えらそうなボランティアを指命します。私の滞在中、ニーズの多くは、津波によって大量のゴミが堆積した地面をきれいにすることを手伝ってほしい、といった内容でした。作業初日、私に課せられたミッションは、ゴミを整理する作業でした。期待どおりだったので喜び勇んで挑みました。ところが、ゴミの種類は様々でドアや窓、柱など、重い固まりが多く、とにかく移動することさえ手こずりながらの骨の折れる作業となってしまいました。
二日目は、「わら(藁)」の掃除です。一面に乾燥した草が散らばっていたのですが、これを拾い集めて一カ所にまとめるという作業でした。初日のハードワークに比べると、草の除去ですから楽勝だと思いました。ところが、これがまた大変で、重さはドアや窓にくらべると格段に軽いのですが、倒れた木の下や、ちょっとした隙間に挟まっているので、取り出すのが大変。まとめてもまとめても風で飛んでしまったり、腕からこぼれ落ちたりと、悪戦苦闘の連続。最終的に、仲間4人でわらをかき集め、悪臭を放つおんぼろ絨毯をくるくる巻くようにして、一気に巻き固め、なんとか除去できました。掃除を終えたときには、その達成感に、とにかくうれしかったです。
津波は、433,000平方キロを襲ったそうです。ということは、どれほど多くのボランティア有志が街の掃除に参加したとしても、何年もかかる、気が遠くなるほどの作業だ、ということです。
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5月 7, 2011 緊急支援東日本大震災ボランティア派遣(泥だし・漁業支援ほか) | Permalink