ボランティア体験記2:うちも、お願いできるかね?
~ うちも、お願いできるかね?~ by P.F
4月23日~5月10日までボランティアに参加し、昨日、石巻から戻りました。おかげさまで有意義な時間を過ごせました。
渡波(わたのは)の家があったおかげで、各地から来たボランティアとも初対面なのにチームとしてうまく機能したと思います。また活動地域の住民の方々ともコミュニケーションがとりやすかったです。
所有する三軒すべてが浸水したというご家庭の、うち二軒を清掃しました。持ち主さんは、非常に喜んでくださり、一階部分を清掃した一軒目は、早速翌日から避難所生活でノイローゼ気味だったお友達に、かしてあげたそうです。私が作業をしていると、次第に住民の方々も気楽に声をかけてくださるようになり、「うちもお願いしたい」といってくださるようになりました。
作業現場では、お茶をふるまってくださる方も多く、作業の合間にお茶のはしごをするようなこともありました。
中には、夜に豚汁を作って渡波の家に持ってきてくださる方もいらっしゃいました。まるで、被災者の方から炊き出しを受けているような状態になりましたが、それによって会話がはずんだことが楽しかったです。
一方、「ボランティアに掃除を頼むことに気がひけた」、といっていた方もいましたし、頼んでもなかなか来てもらえないから不安になった、と胸の内を明かしてくださる方もいました。
仲良くなっていろいろお話したおばあちゃんの中には、私が数日のあいだ顔を出さないと、不安気に「まだお願いしたいことがあるけれど、忙しそうだから頼んでもいいのだろうか?」、と言う方もいました。
ごみ捨て場所の境界線や、狭いコミュニティならではのそれぞれのご家庭の関係など、深入りすればするほどいろいろと話を聞くこともありました。バランスを保ちながら信頼関係を築くことが重要だなと思いました。
たまたま私は長期間いることができたので、いろんな体験をしました。短期ボランティアのみなさんにとって、そこで働きやすく、また地元の人たちに受け入れられやすくするためには、地域コミュニティでの関係性が大きく左右すると思います。その点でコミュニティに根差したJENの活動は有意義だと思いました。
現地スタッフの皆さんはハードワーカーでした。(調整員)二村さんなど、そのうちぶっ倒れるかと思いましたが、見かけによらずタフそうです。
GWがすぎて人が少なくなり、現地での需要も時間の経過とともに変化すると思いますが、私もできるかぎり必要とされることをすることで支援できればと思っています。
そんなわけでまた5月22~26日にボランティア参加したく思いますのでよろしくお願いいたします。
またバイクで行く予定です。
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5月 17, 2011 緊急支援東日本大震災ボランティア派遣(泥だし・漁業支援ほか) | Permalink