井戸掘りはスリル満点!パート1
ハイチでのJENの新しい活動である井戸の掘削がグランゴアーブで始まり、最初の井戸がついに完成間近です!
予想はしていたことですが、実際の掘削に至るまでの過程が大変です。行政がきちんと機能していないハイチでは、基本的に思えることが難しいのです。
需要という観点からみると、掘削の場所を選択することはそれほど困難ではありません。それが実現可能かどうか、というのが一番重要になってきます。
最初の問題は掘削ポイントへのアクセスです。掘削の機械はかなり大きなトラックに搭載されているので、道が悪いと簡単には通れませんが、ハイチでは舗装された道路がとても少ないのです。特に、グランゴアーブは山に囲まれた地域。一番需要の大きいコミュニティーこそが、一番アクセスの悪いエリアということが多いのです。道路の状態は、掘削ポイントを調査する際に最初に勘案するポイントです。
さらに、ハイチで一般的に使用されている手押しポンプで水をくみ上げられる程度の深さで飲料水に適した水が出るかどうか、というのもまた別の問題です。この辺りのエリアでは政府による水理解析が行われていないので、掘削しても飲料に適した水が出るという保証はありません。こういった問題を掘削会社と話あった上で、さらにもう一つ課題がありました:地主を見つけることです。
ハイチでは、ほとんどの人は土地を借りて住み、地主自身は海外に住んでいることが多いです。地主だと思っていた人がただの借地 人だったりすることもあるので、二重三重に確認を取らないと、実際の地主を見つけることができません。幸いなことに、JENスタッフは住民と密に連絡を取り、地主を見つけ、彼らの私有地にコミュニティー共有の井戸を掘る許可を得ることができました。グランゴアーブの役所やハイチ水衛生局からも、苦労の末承認を得ました。様々な問題を全て解決してから、ついに実際の掘削のスタートです!