先週から募集をスタートした「マッドバスターズ」(泥出し隊)ですが、本日12日に、2回目を実施しました。本格的な泥だしミッションは今回が初、ということで第1回と命名します。参加人数は9名。
10日に集まった準備隊ボランティアの様子はこちらへ。
この「マッドバスターズ」。
泥出し、と言えども、実際は泥だけではなく、津波が街や家の中に運んできた瓦礫の撤去や、家財道具の運び出しや処分など、男性が数人がかりでやっとの過酷な作業です。
にもかかわらず、ここ数日で、企業の社員の皆さまからなど数十人単位でのお申し込みがあり、人手が必要なこの作業に少し光が見えてきました。第1回目の今日は、9名中4名が、新潟県十日町市池谷・入山集落から駆けつけてくださったメンバー。ここは、ジェンが2004年10月の中越震災直後から2010年11月まで緊急〜復興〜村おこしをお手伝いさせていただいたたった7軒の集落です。田植えの準備は大丈夫?と老婆心。ジェンの新潟支援については、こちらを。
ジェンが活動を行っているのは、石巻市の渡波(わたのは)地区。この辺りは、震災後ひと月が経過したにもかかわらず、瓦礫も泥の撤去もまだ手つかずで残っています。そんな中、自宅のお掃除を始められた住民の皆さんからの要望を受けてスタートしました。
瓦礫に埋もれたある避難所の庭(上)と渡波地区のある個人宅の庭(下)。
「今日の1件目は海水に浸かってしまった畳の除去作業でした。約15畳と冷蔵庫を30分くらいで運び出して作業を終了しました。あまりの作業量に、取材に来たテレビのクルーさんも加わってくださいました。
2件目は家財道具の運び出しでした。
家の中にある全ての生活道具;ふとんや服が水に浸かってしまったのですが、水分を多量に含んだタンス一段分やふとん1セットでも運び出すのがやっとの重さで苦戦しました。
<写真>搬出したものの約3分の1くらいの量です。
廃棄物を路上に出せば市役所が回収に来てくれるということで、どのお宅もゴミを出しています。なので、道路のいたるところに廃棄物がうずたかく積まれ、ゴミだしの場所もまた、道路を掃除するチームとの調整が大変です。
<写真>道路に積まれた各家庭からの廃棄物。
まだほとんどの家が泥の掻きだしおろか、家をぴかぴかに磨く、整理整頓もできる状態ではありません。早く泥を出さないと、あたたかくなったら、海から流れ着いたゴミや魚などが腐ってしまいます。当然、衛生上にも問題が出てきます。
どこから手をつけていいのかわからない、あまりにも甚大な被害から立ち直るために、被災者のみなさんと全国から駆けつけるボランティアが皆で力を合わせて街や家をキレイにしようと思う前向きな気持ちは、大きな第一歩につながると信じています。
元気とやる気一杯のボランティアですが、やる気と根気で作業するレベルを超えた住宅や大きな施設の多くも、いまだ手つかずのまま。一刻も早く泥をかき出すために、ジェンスタッフ、ボランティアの方々、地域の住民の方々、他のNPO、行政の方々、それぞれができる役割を果たすべく力を合わせ、街や人びとが元の生活に戻る第一歩を踏み出すお手伝いが、少しでもできればと思っています 。ボランティア参加を考えていらっしゃるみなさん、石巻でお会いしましょう。お待ちしています!」(ジェン第4陣スタッフ・二村輔)
<写真>ある個人宅での瓦礫撤去(上)。私、二村はこれまで作業に集中しすぎて、なかなか写真をとるチャンスがありませんでしたがこのたびボランティアさんのご協力により一枚を確保しました。記念すべき第1回「マッドバスターズ」の皆さん(下)。ありがとうございました!!
泥かきボランティア、マッドバスターズは始まったばかり。参加者大募集中!
くわしくは、こちらへ
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