今、必要とされていること(その1)-汚泥の除去
現在、JEN石巻チームは、
◆汚泥除去チーム(避難所や個別家庭での泥の撤去)
◆炊き出しチーム(避難所での炊き出し)
◆心のケアチーム(被災された方の精神的なケア)
◆ローラー作戦(地区ごとに個別家庭を周り、物資の配布をしながらニーズと被災状況の調査を実施)
の4班に分かれて活動をしています。
中でも急務とされているのが、汚泥の除去です。
なぜ、今、早急に汚泥の除去なのか。
この写真を見るとお分かりいただけるかと思います。
<写真>石巻市・大街道で。何十センチにも降り積もる泥。
津波が運んできた汚泥は、ヘドロも混じり、地域中に悪臭を放っています。
地震と津波の発生から3週間。
泥は乾き始め、固くなってきています。
これが粉塵となり空気中を舞うようになると健康にも影響が出てきます。
石巻市には、在宅避難者が約20,000人いるとされています。
津波が侵入した家屋に降り積もった泥は重く、畳や家具が水を吸って重さを増すので(畳1枚100kgにもなります)、女性や体力のない人では家の掃除さえ太刀打ちできません。
一階部分は泥をかぶっているので2階で生活している方がほとんどです。他地域に疎開した人びとも、泥を出せば、家に戻れる可能性もあります。
JENでは、現在、他の団体と情報共有などの協力をしながら、道具の調達とボランティアの受け入れ体制を整えています。
今週土曜には、現地で張替に使う畳約30枚、現地で在庫が払底している土のう袋(かき出した泥を運ぶためのもの)2600枚など、汚泥除去に必要な道具をダンプカーと一緒にJEN足立倉庫から搬送します。
一刻も早く泥を除去し、避難されている方々の生活が元の生活に近づくよう、今後は地域の人びととボランティアの方々の力を借りながら急ピッチで調査と準備を進めます。