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2010年11月18日 (木)

ただ想像してみるだけで

 この国では、何百人もの家族がまともな夕飯も食べることもないまま眠りにつかねばならず、何千人もの子どもたちが学校に通えないでいます。そして、多くの人たちは毎週のように、病院で治療を受けられないまま亡くなっていくのです。なぜでしょうか。

 「貧困・・・」。ある日、JENが活動を行っている村の住人の1人が、「JENで有給の仕事はないのか?」と尋ねてきたことをきっかけに、貧困について彼と議論することになりました。

村人「お腹がペコペコなのに・・・僕には仕事もお金もないんですよ」
JEN「どんな仕事に就きたいのですか? 村で仕事が見つけられないんですか? 見つからないなら、自分や他の住民のためにこの村で仕事を作ってみたらどうですか?」
村人「絶対そんなことできない。 人口の半分以上が働いていないっていうのに、どうして私が仕事を作り出せるっていうんですか?」
JEN「仕事は作りだせるんじゃないですか?だって、ここには、美しいビーチがあるじゃないですか。世界中の多くの人たちはビーチが大好きですよ」
村人「そんなこと知ってますよ。でも、有名でゴミの落ちてないビーチが好きなんですよ、みんな」
JEN「それだけがここのビーチに観光客が来ない理由だと思うんですか?」
村人「う~ん。分からないよ」
JEN「私の話を聞いて、想像してみてください。この村には200家族が暮らしていますよね。各家族から1人だけ募って、ビーチの掃除を始めてみるとする。2日で掃除は終わり、3日目にはきっとゴミが無くなるはず。そのあと、今度は村人たちからお金を集めて、冷たい飲み物を売る店やシーフードレストランを作る。そうすれば、きっと観光客がビーチを訪れ・・・泳いだり、冷たい飲み物を買ったり、ランチを食べたりするのでは?そのとき、この村の何人の人たちが仕事に就いているのか・・・」 

20101118_view_with_garbage_2 20101118_view_without_garbage_2        その村人は考え込んでしまいました。

JEN「そんなことできないと思うんですか?」
村人「い、いえ、そんなことないです。だけど、どうしたら人々がこの村に素敵なビーチがあることに気づくんですか?」
JEN「簡単です。 標識を作って幹線道路にそれを立てる。標識には、ビーチの名前、矢印、それから距離を書くことを忘れずに。 それから、ビーチの美しい写真を何枚か撮って、新聞に掲載してもらう。首都の観光局に行って、自分たちが行ったことを報告する。これさえすれば、みんなが喜んで手伝ってくれるはずですよ。こうやって村の人たちと一致団結したらどのくらいの仕事が生まれると思いますか?」

村人「(指折り数えながら・・・)店の経営者、レストラン従業員、清掃人、警備員、船員、漁民、それから案内人も・・・わ~! 沢山の仕事がある!」
JEN「そうです、望めば何でもできるんですよ。とにかく、この海で稼ぐことを考えてみてください。 村の漁民と同じことですよ」

 その村人は考え始め、そして言いました。
村人「やってみます! まずは、村人を集めて、このアイデアについて話さなくては」

 家族が生活するのに十分なお金を稼ぐ・・・。これこそ、全ての心清きハイチの人々の夢なのです。そして、これはJENの目標でもあります。だからこそ、人々が自立の大切さに気付き、夢を叶えるために自分自身で努力するようになるための支援を行わなければならないのです。

 ハイチは、地震からの、あるいは国の再建のために、“実用的な仕事”が必要な国です。十分な食べ物、病院、道路、そして学校を備えた国となるよう、まずは、国民ひとりひとりが一致団結し、協力し合うところから、はじめければならないのです。

11月 18, 2010 ハイチ |

2010年11月 4日 (木)

村人たちによる衛生キャンペーン

現代の技術は津波、ハリケーン、台風、洪水などの自然災害を予測することができますが、コレラなどの疫病は予告なく襲ってきます。

 JENは西部で5万の家族を対象に衛生促進プロジェクトを行っています。訓練を受けた459人の衛生促進ボランティアの方々が、衛生知識を教えています。彼らはやる気に満ちていて、コレラの大流行に備え、自らの新しく得た知識を村中に広めようとしています。

 ボランティアたちはJENの職員がどのように家や車や死体を消毒するかなどを話し合う緊急対応会議に参加した後、村に行って住民たちにコレラについて説明します。住民たちに、ラジオで衛生に関する情報を聞いたり、住民同士で情報を交換するように促します。グランゴアーブのジェアンティという村では、村の中心に「手洗い場」を設け、石鹸で手を洗うように呼びかけています。
 この取り組みは10月15日の “Global Hand Washing Day”に行われました。みんなが適切に手を洗うことができるようになるように、ボランティア主導で始まったものです。
 その後、ジェアンティの隣の村であるソジンでも、、同じように「手洗い場」を設置することを決めました。JENがプロジェクトを行っているエリアにおいて、このような衛生改善の活動は予想以上に広がりを見せています。ボランティアたちは、コミュニティの人々の生活改善において新しい役割を果たしており、そのことをとても誇りに感じています。

 ハリケーントーマスがハイチを襲えば、コレラの大流行のリスクが高まるかもしれません。JENの500人にもなるハイチチーム(JENのスタッフ、ドライバー、地元の人びとを含みます!)は、約5万人の住民たちが病気にかかるのを防ぐことができるよう、日々活動していきます!

11月 4, 2010 ハイチ |