天災と人災 (パート1)
今年1月に発生した大地震で世界中の注目を集めたハイチ。、自然災害という意味では今までにも頻繁に災害に遭っています。最近では2008年に4つのハリケーンに見舞われ、死者約800人、被災者は約80万人(人口の約8%)にものぼりました(Relief Web,UN)。2004年には、約2600~3000人の方が熱帯性暴風雨(ハリケーンよりも規模が小さい)による土砂崩れや洪水で亡くなっています。
環境破壊の影響で異常気象が増えているとしても、ハリケーンや暴風雨自体は自然災害と考えられるでしょう。しかし、ハイチでは人災による被害も発生しています。
ハイチでは、石油が高価なため、大多数の国民は安価な木炭に頼るしか術がありません。また、農民にとって森林は生活の糧。木炭を売るため、畑を作るため、また、家畜を育てるために森林を伐採します。こうした伐採により、かつて国土の約98%を覆っていた森林のほとんどを失ってしまったハイチでは、豪雨に対する抵抗力がありません。
1980年にはそれでも国土の25%程度残っていたハイチの森林。1987年のハリケーン(5段階のカテゴリーの中で「カテゴリー3」に分類される破壊力の大きなものであった)に見舞われたにもかかわらず、死者数はゼロでした。しかし、2004年には、1.4%まで激減しまった森林は、洪水や土砂崩れから人々を守ることはできず、30時間程度の豪雨で死者数は2600人以上にも上りました。
(パート2に続く)


