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2010年10月28日 (木)

残席わずかです。

Dscn0986  明日10月29日(金)18:30~より、世田谷ものづくり学校(最寄駅:三軒茶屋)にて、ミャンマー活動報告会を実施いたします。

 ミャンマー全土で死者・行方不明者13万人を超える甚大な被害をもたらしたサイクロン「ナルギス」から2年。JENは、被災直後の2008年5月より、南部のヤンゴン管区およびエーヤワディー管区にて、サイクロン被災直後の住宅支援(シェルター配布)に続き、現地の人びととともに、支援の届いていなかった遠隔地の村々で、将来の被災に備えるための事業を行ってきました。

 そして、今年9月。住民の協力のもと、避難所を兼ねたサイクロン耐性のある学校の建設を終え、ジェンは、これをもってミャンマーでのサイクロン被災者支援を終了いたします。

 今回の報告会は、ワークショップ形式で行う予定です。報告者 三上泰が、参加者の皆さまと対話をしながら、現地の人と歩んだ2年間をご報告いたします。また、当日は、現地の写真や映像、防災教育ワークショップで使用した教材などをご準備いたします。リラックスした雰囲気の中で、ご参加者の皆さまの質問や疑問に合わせたテーマで、ミャンマーのお茶を飲みながら、ざっくばらんに話せる会にしたいと思っております。

 お誘い合わせの上、ご参加くださいますようお願いいたします。ご来場、お待ちしています!

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【日時】10月29日(金)18:30~20:30(18:00~受付)
【会場】世田谷ものづくり学校(207教室)
【アクセス】地下鉄田園都市線/世田谷線「三軒茶屋」駅下車、徒歩約15分
(地図→http://www.r-school.net/accsess.html)
【定員】25名

【お問い合わせ・お申込み】
電話またはE-mailで、JEN東京本部事務局(担当:濱坂・浜津・池田)まで、
氏名、ご所属、ご連絡先をお知らせください。
Tel. 03-5225-9352  E-mail:
info@jen-npo.org

10月 28, 2010 ミャンマー |

2010年10月21日 (木)

天災と人災 (パート2)

20101021dscf4848  9月24日の16時頃、突然非常に強い風が吹き荒れ、雨が降り出しました。約20~30分程度の暴風雨でしたが、これだけで少なくとも首都近辺で5人の命が失われました。ビルボードがぼろぼろになり落下、電柱は倒れ、ブロック塀は崩壊、道路は川のようになっていました。この影響で、28日の現在まで首都近辺の多くのエリアで電気の供給がストップしています。しかし、これでもまだ、ハリケーンには程遠いレベルの暴風雨です。

20101021dscf4841  もし木炭以外の燃料に頼れるだけの余裕がハイチにあったら・・・
耐震とまではいかなくても、もう少しちゃんとした建築構造基準があったなら・・・
インフラがちゃんとしていたら・・・。

 何十万という命が失われずに済んだかもしれません。天災だから仕方がないと諦めていては、ハイチの問題は今後も解決されることはないでしょう。天災の被害を何十倍にも増幅するのは、あくまで人災なのです。

 ハイチは今後も末永い支援を必要としています。支援とは、金銭的な支援ももちろんですが、こういった問題を認識し考えることも、ハイチの、ひいては世界のより良い未来につながっていくのではないでしょうか。

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 暴風雨の中、オフィスアシスタントのカローラさんが警備員と運転手さんたちを大声で呼び、停めてあった車まで走って行きました。事務所長には家の中にいるように叫んだそうです。どうしたことかと事務所長が見ていると、みんなが車の中に入って仲良く座り、車が飛ばされないように重しになってくれていました。

10月 21, 2010 ハイチ |

2010年10月14日 (木)

10月29日(金)ミャンマー活動報告会があります!

サイクロンの被災地での2年にわたる支援を9月で終えました。
役目を終え帰国したスタッフが、活動を通じて学んだことを詳しくご報告いたします。
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JEN 「ミャンマー活動報告会」
報告者:三上 泰(JENミャンマー事業担当プログラム・オフィサー)
日 時:10月29日(金)18時30分~20時30分 (受付18時00分~)
会 場:世田谷ものづくり学校 207教室(三軒茶屋駅徒歩15分)
東京都世田谷区池尻2-4-5
参加費:JEN&JSC会員(無料)、非会員(500円)
定 員:25名

電話またはE-mailで、東京本部事務局(担当:濱坂・浜津・池田)まで、氏名、ご所属、ご連絡先をお知らせください。
(Tel:03-5225-9352/info@jen-npo.org)

10月 14, 2010 ミャンマー |

2010年10月 7日 (木)

天災と人災 (パート1)

 今年1月に発生した大地震で世界中の注目を集めたハイチ。、自然災害という意味では今までにも頻繁に災害に遭っています。最近では2008年に4つのハリケーンに見舞われ、死者約800人、被災者は約80万人(人口の約8%)にものぼりました(Relief Web,UN)。2004年には、約2600~3000人の方が熱帯性暴風雨(ハリケーンよりも規模が小さい)による土砂崩れや洪水で亡くなっています。

 2010107_dscf4847_2 環境破壊の影響で異常気象が増えているとしても、ハリケーンや暴風雨自体は自然災害と考えられるでしょう。しかし、ハイチでは人災による被害も発生しています。
 ハイチでは、石油が高価なため、大多数の国民は安価な木炭に頼るしか術がありません。また、農民にとって森林は生活の糧。木炭を売るため、畑を作るため、また、家畜を育てるために森林を伐採します。こうした伐採により、かつて国土の約98%を覆っていた森林のほとんどを失ってしまったハイチでは、豪雨に対する抵抗力がありません。

 1980年にはそれでも国土の25%程度残っていたハイチの森林。1987年のハリケーン(5段階のカテゴリーの中で「カテゴリー3」に分類される破壊力の大きなものであった)に見舞われたにもかかわらず、死者数はゼロでした。しかし、2004年には、1.4%まで激減しまった森林は、洪水や土砂崩れから人々を守ることはできず、30時間程度の豪雨で死者数は2600人以上にも上りました。

(パート2に続く)

10月 7, 2010 ハイチ |