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2010年9月 2日 (木)

ミャンマーの防災教育を通して伝えたかったこと

 事業実施前の調査によると、村のほとんどの人に防災知識がなく、次なる災害への不安がつのる毎日を送っていました。その原因について当初、我々は、防災知識がないことが問題だと思っていました。しかし調査をしながら、防災ワークショップを進めていくうちに、コミュニティの歴史が20年しかなく、コミュニティ力が極めて弱い地域であるということが分かってきました。もちろん被害が大きく死者数も多かった地域を選んだこともありますが、他の地域にくらべ、日常からお互いに助け合う、信じあうという点がとても弱いと感じました。

 そこで、防災ワークショップで、できる限り、皆でできる共同作業や、村について考える時間を増やしました。そして最後に、村人から話を聞いて集めた、被災時の状況、現在の村の状況、防災委員会の構成、村の歴史や将来の計画などを記載した防災ハンドブックを村ごとに作成し、配布しました。彼らはそれらを手にして本当に喜んでくれました。「今まで自分たちの村の歴史などを知ることはなかったけど、こうしてまとまった本にしてくれて本当にうれしい。自分たちの村を誇りに持てる」と。

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 この本によって、彼らが「村というコミュニティ」をより意識し、誇りを持って、一致団結することができれば、再び自然災害が発生したとしてもきっと被害が大幅に軽減され、災害に強い、素晴らしい村になれると思います。100902rimg0819s

防災教育事業は、清原美彌子さまのご遺志、日本政府、日本のみなさまのご協力により実施されました。

9月 2, 2010 ミャンマー, 防災訓練・教育 |