「無数の川を越えて」パート2
30分後、ジェンの車両は雨の中、国道を走っていました。5つの川を問題なくクリア!
現場近くに住むボランティアから、増水で事業地への道が閉ざされてしまい、今日一日事業地には戻れないだろうとの連絡がありました。そこで今日は、隣街グランゴアーブへと事業に必要な物資の買い物に出かけることにしました。
しかし、さっそく交通渋滞に巻き込まれて、スタッフたちもイライラ。事業地を出て川をクリアしてからグランゴアーブまではわずか5キロの道のりなのですが、車は全く前に進みません。みんな列をつくって並ぶことはなく、泥水にタイヤを取られてしまったわたしたちの車を助けることもありません。結局わずか500メートルを進むのに3時間を費やしました!
フォシェの街とグランゴアーブを結ぶ橋が1月12日の地震で崩壊してから、この川を渡る以外に道はありません。通常は「土手」と呼んでいるのですが、雨の続くもう数カ月は「川」のままでしょう。
今日はハイチの「日常」と呼ぶにはかなりヘビーな日でしたが、こんな日が続かないことを祈るばかりです。数ヵ月後のハリケーンの季節になれば、大規模ハリケーンがハイチを直撃することもあり得るため、用心しなければなりません。また何百万人ものハイチの人々がホームレスになってしまうのですから。