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2010年5月13日 (木)

事業のおわりによせて

 インドネシアでのジェン事業がもうすぐ終ろうとしています。2009年9月30日、西スマトラで地震が発生して以来、ジェンは3つのプロジェクトを完了させました。4つ目のプロジェクトは今も進行中ですが、もうすぐ終わる予定です。

 地震の被害を受けた人々の生活も普段のものに戻りつつあります。まだ多くのNGOが復興事業や開発事業を続けていますが、緊急支援を行うNGOはほとんどが西スマトラから撤退しています。

 人々はJENの配布したツールキットを使って家からガレキを運び出し、家の再建が進んでいます。そしてJENの防災ワークショップを受け、将来再び起こるかもしれない大地震に備えています。私たちは被災地にトイレを作り、生徒や先生を対象に学校で衛生教育を行って教育環境を整えています。

 長い月日を過ごした場所を離れるのはいつも悲しいことです。パキスタンで、私はカシミール、バロチスタン、 北西辺境州のプロジェクトを見届けました。今は、インドネシアにさよならをする時です。JENの支援を受けた地元の人びとの幸せな笑顔が私をほっとさせてくれます。まさにこれが全てのプロジェクトの目標なのです。

100513_img_6591_resize_resize_2  先日スタッフや友人みんなでお別れのパーティーをした時、JENの現地スタッフが私たち国際スタッフのために日本の歌「心の友」(インドネシアで有名な五輪真弓さんの歌です)を歌ってくれました。とても素敵だけれど、悲しい歌でした。

 

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 終わりに・・・私たちはみな、西スマトラの人たちが安全に生活し、将来起こりうるどんな災害にも負けず、すぐに普段の生活を取り戻すことを、離れてもずっと願っています。

プロジェクトリーダー:アズマット・アリ

5月 13, 2010 インドネシア スマトラ沖緊急支援 |