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2010年5月27日 (木)

「ハンドブック」

100527_img_0231_2   JENによる防災ワークショップの最後の行程として、ワークショップを行った村で、手引き書を作成しています。村人自身がサイクロンから経験したこと、苦難に合い、学び、仲間たちとみんなで考えたものが一つの書として村人たちの今後を支える手引きとなります。

 この手引書には、ワークショップで話し合った内容や、村人たちみんなで村中を歩き回って作成した地図が描かれています。

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100527_picture_016  危険な場所や避難場所についても、みんなで話しあったものが記してあります。また、なぜサイクロンが起こるのかという仕組みや、どのようなことに気をつけて生活していれば被害を最小限に食い止めることができるのか、非難時に持っていくものは何で、それらをどうやって貯蓄していくか、という事についても記しています。

 全てが手作りで、一つ一つに村人たちの思いが込められています。再びサイクロンが来ても、2度と同じような悲しい思いをしないために、身をもって学んだこと全てが盛り込まれているのです。

5月 27, 2010 ミャンマー |

2010年5月24日 (月)

アドミニ・ファイナンスオフィサー奮闘記:あなどれない荷積み

 私が総務・経理担当者としてハイチに着任してからもうすぐ1ヶ月が経ちます。今日は、普段はあまりする機会のない裏方の話をしたいと思います。

 私の仕事の一つは、荷積みをすることです。配布の前日、被災者の方々へ配布するシェルターキットの材料をトラックに積み込みます。単純に、注文した材料を受け取って積み込むだけの単純作業のように聞こえますが、これが意外と大変です。

 まず、トラックが時間通りに来ない。前日に電話をして8時と念を押しても、数時間遅れることもあります。ひどい時には6時間以上待つことも。

240510_jpf_loading_512_2  そして到着したトラックに積み込むのはまず木材。一人当たり5本配布するので、これをワンセットとして人数分数えます。中には質の悪い木材も混ざっているので、注意を怠れません。
 
  
 

   

240510_jpf_loadingcounting_512_3  次に、トタンを数えます。これが一番の難関かもしれません。なんせ、暑いコンテナーの中で、薄いトタンを一枚一枚数えなくてはなりません。配布予定の人数が多いときなどは、3000枚以上(!)数えるのです。2枚がしっかりとくっついていて数えずらいこともありますし、何より単純作業ほど、暑さで集中力が途切れがちです。
 
  

240510_jpf_loadingcounting2_512_2   この数えながら荷積みする作業に2時間以上かかります。声を出し合って数えて、100枚に達するたびに何人かで確認しつつ作業を進めます。
  
 
 
 
 

 その他のシェルターキットの内容物も、箱がきれいに保たれていない限りは全部数えます。ちゃんとしているように見えても、実際は箱に記載されている数よりも少なかったりすることがあるからです。

240510_jpf_loadingdrivers_512_2  単純そうに見える荷積みでさえ、ほとんど丸一日を費やしての作業です。そんな中何よりもうれしいのは、一緒になって作業を手伝ってくれる運転手さんたちです。トラックのドライバーも、私たちJENのスタッフが利用する車のドライバーも、彼らの契約には入っていないにも関わらず、荷積み、配布などを手伝ってくれます(私のフランス語・クレール語の先生でもあります)。一緒に汗まみれになって働いてくれるのです。彼らの中にも、ハイチの人々に少しでも早く自立した生活を営んでほしい、という想いが芽生えているのでしょう。

JENでは ハイチ地震の緊急支援募金を受け付けています より迅速な支援を届けるために、皆さまのご支援が必要です クレジットカードでのご寄付 こちらへ 郵便振替口座でのご寄付 00170-2-538657 口座名  JEN *通信欄にハイチとご記入ください* ご協力お願いいたします。

5月 24, 2010 ハイチ |

2010年5月13日 (木)

学ぶ気持ち

100513_kck  日本の皆さまと故清原様のご遺志に支えられ、JENはサイクロン被災地での防災教育を進めています。いつも心を打たれるのは、村人たちの学ぼうとする気持ちです。日々の生活すら安定していないにも関わらず、防災教育に参加している人びとの態度は、真剣そのものです。

 サイクロンから丸2年が経過しました。被災による恐怖心、生きたい、自然災害の仕組みや防災についての知識を得たいという気持ちから、授業の中でノートとペンを提供すると、みんな一言も聞き逃すまいとして一生懸命メモをとっています。もちろん、寝ている人なんて一人もいません。

100513_tkm  JENがミャンマーで防災教育をはじめて9カ月近くになります。活動している地域の人びとは「ジェンが来て、早く防災教育をしてほしい」と口を揃えて言ってくれます。「ためになるし、みんな公平に参加できるのがいい。そして楽しい。」と。

 その真摯な学ぶ気持ちに応えようと、JENのスタッフもおおいに刺激を受けています。それが相乗効果を生み、学ぶだけではなく、災害を理解し防災の意識を高めようとする村人が増えてきました。

5月 13, 2010 ミャンマー, 防災訓練・教育 |

事業のおわりによせて

 インドネシアでのジェン事業がもうすぐ終ろうとしています。2009年9月30日、西スマトラで地震が発生して以来、ジェンは3つのプロジェクトを完了させました。4つ目のプロジェクトは今も進行中ですが、もうすぐ終わる予定です。

 地震の被害を受けた人々の生活も普段のものに戻りつつあります。まだ多くのNGOが復興事業や開発事業を続けていますが、緊急支援を行うNGOはほとんどが西スマトラから撤退しています。

 人々はJENの配布したツールキットを使って家からガレキを運び出し、家の再建が進んでいます。そしてJENの防災ワークショップを受け、将来再び起こるかもしれない大地震に備えています。私たちは被災地にトイレを作り、生徒や先生を対象に学校で衛生教育を行って教育環境を整えています。

 長い月日を過ごした場所を離れるのはいつも悲しいことです。パキスタンで、私はカシミール、バロチスタン、 北西辺境州のプロジェクトを見届けました。今は、インドネシアにさよならをする時です。JENの支援を受けた地元の人びとの幸せな笑顔が私をほっとさせてくれます。まさにこれが全てのプロジェクトの目標なのです。

100513_img_6591_resize_resize_2  先日スタッフや友人みんなでお別れのパーティーをした時、JENの現地スタッフが私たち国際スタッフのために日本の歌「心の友」(インドネシアで有名な五輪真弓さんの歌です)を歌ってくれました。とても素敵だけれど、悲しい歌でした。

 

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 終わりに・・・私たちはみな、西スマトラの人たちが安全に生活し、将来起こりうるどんな災害にも負けず、すぐに普段の生活を取り戻すことを、離れてもずっと願っています。

プロジェクトリーダー:アズマット・アリ

5月 13, 2010 インドネシア スマトラ沖緊急支援 |

2010年5月11日 (火)

ゴトン・ロヨンの精神

Img_6991_low_2パダン市街から2時間、山に向かい、1本道をひたすら西に進んでゆくとリマ・コト・ティモール郡に到着します。山間いはバリよりもスケールの大きいライステラス、平地には熱帯地域特有の10Mは軽く越すほどの背丈のあるココナツが道を囲むのどかな農村地帯です。JENが最初に緊急支援物資配布を行った村、クドウ・ガンタン村の村長さんにお話をうかがいました。

「地震で村の家は100%破壊されました。被害の大きさはさまざまでしたが、皆、初めて体験する地震という恐ろしい災害によって大きなショックを受けました。

地震後、すぐにJENがやってきました。そして、私に住民のリストを作ってください、と言いました。村長として、村の住民リストを管理していましたので、即座にリストを手渡しました。Img_7005_low

JENは、優先順位の高い家族から、がれきを取り除くキット、5世帯に1つ一輪車などの什器のセットを配布する準備をしてくれました。私たちには、『ゴトン・ロヨン(共に働く)』という隣人を支え合う習慣がありました。たちまち、村人は、互いの家のがれき撤去を始めました。今は一段落ついたので、自分たちで家の再建を行っています。これらツールは、あのときJENが配布してくれたものです。Img_7007_low

村人の間では、時折り小競り合いがありますが、自分が中に入って解決してきました。しかし、地震直後の状態は、自分ではどうにもできない事態でした。そんなときに受け取ったツールは、すべてを失った私たちに希望、そして私たちが本来もつパワーの半分を与えてくれました。あとの半分のパワーは自分たちでなんとかしなければならないものです。

この地震では、(1)困っている人を助けること、(2)食糧を貯蓄すること、(3)そして、村人、教師、行政がひとつになって支え合うことの大切さを身をもって学びました」Img_7008_low

5月 11, 2010 インドネシア スマトラ沖緊急支援, 支援物資配布, 文化、生活、習慣 |

2010年5月 7日 (金)

それぞれの自立支援 パート2

 衛生管理の講義に続いて、私たちは人道支援の理念を見直すことにしました。人道支援の理念とは、つまり原則のことです。この講義は、以前研修を受けたエルマイユとベルランドが行いました。

 人道の原則は、「国際赤十字、赤月運動、災害救援を行うNGOのための行動規範」で定められており、JENもこの行動規範に署名をしています。この人道の原則を尊重することこそが、私たちの仕事の前提です。

 人道、公平、独立、中立、非暴力、危害を加えないという理念、説明責任、透明性、そして「人道が最優先」という深い考えがなければ、人道主義者とは呼べません。

 最後に、プログラムオフィサーのロマーンも、ハイチでJENの活動に就いてちょうど1カ月になるので、この1ヶ月間の進捗を発表しました。私たちのチームがこの1ヶ月で学んだこと、失敗した点、成功した点について評価をしました。
 評価をすることによって、客観的に成果をみることができ、また共有することによってチームの絆を強化し、新たな気持ちで業務に向かうことができるからです。

JENでは ハイチ地震の緊急支援募金を受け付けています より迅速な支援を届けるために、皆さまのご支援が必要です クレジットカードでのご寄付 こちらへ 郵便振替口座でのご寄付 00170-2-538657 口座名  JEN *通信欄にハイチとご記入ください* ご協力お願いいたします。

5月 7, 2010 ハイチ |