私が総務・経理担当者としてハイチに着任してからもうすぐ1ヶ月が経ちます。今日は、普段はあまりする機会のない裏方の話をしたいと思います。
私の仕事の一つは、荷積みをすることです。配布の前日、被災者の方々へ配布するシェルターキットの材料をトラックに積み込みます。単純に、注文した材料を受け取って積み込むだけの単純作業のように聞こえますが、これが意外と大変です。
まず、トラックが時間通りに来ない。前日に電話をして8時と念を押しても、数時間遅れることもあります。ひどい時には6時間以上待つことも。
そして到着したトラックに積み込むのはまず木材。一人当たり5本配布するので、これをワンセットとして人数分数えます。中には質の悪い木材も混ざっているので、注意を怠れません。
次に、トタンを数えます。これが一番の難関かもしれません。なんせ、暑いコンテナーの中で、薄いトタンを一枚一枚数えなくてはなりません。配布予定の人数が多いときなどは、3000枚以上(!)数えるのです。2枚がしっかりとくっついていて数えずらいこともありますし、何より単純作業ほど、暑さで集中力が途切れがちです。
この数えながら荷積みする作業に2時間以上かかります。声を出し合って数えて、100枚に達するたびに何人かで確認しつつ作業を進めます。
その他のシェルターキットの内容物も、箱がきれいに保たれていない限りは全部数えます。ちゃんとしているように見えても、実際は箱に記載されている数よりも少なかったりすることがあるからです。
単純そうに見える荷積みでさえ、ほとんど丸一日を費やしての作業です。そんな中何よりもうれしいのは、一緒になって作業を手伝ってくれる運転手さんたちです。トラックのドライバーも、私たちJENのスタッフが利用する車のドライバーも、彼らの契約には入っていないにも関わらず、荷積み、配布などを手伝ってくれます(私のフランス語・クレール語の先生でもあります)。一緒に汗まみれになって働いてくれるのです。彼らの中にも、ハイチの人々に少しでも早く自立した生活を営んでほしい、という想いが芽生えているのでしょう。
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