ある一日のスケジュール
7:45
ポルトープランスにあるJEN事務所を出発。
8時半から行なわれるシェルタークラスターミーティング(簡易シェルターを作るための資材の配布や建設を行っている団体が参加するミーティング)に参加するため、国連キャンプへ。日曜日にはわずか10分のこの道のりも、平日は大渋滞のせいでどのくらいかかるか予想もできません。
8:40
ようやく国連キャンプに到着、ミーティングへ出席。
9:55
ミーティング終了。
12時に行なわれる水と衛生に関するミーティングに出席するため、ポルトープランスから西へ約30キロ離れたレオガーヌへ向け出発。
11:35
レオガーヌにある最近できた国連キャンプに到着。
ポルトープランスから1時間ほどかかりましたが、今回はまだ良い方です。他のスタッフはレオガーヌからさらに20キロほど南西へ行ったところにあるグランゴアーヴへ毎日通っていますが、グランゴアーヴまでは2時間から2時間半かかります。仕事に行って帰るだけで毎日5時間近くかかる計算です。
13:45
ミーティング終了。
レオガーヌ・グランゴアーヴ間の路上でフィールドへ出ていた他のスタッフといったん合流し情報交換。
14:15
ポルトープランスへ向け出発。
17:00
JEN事務所に到着。
今日一日、私は9時間以上外出していましたが、結局それぞれ約1時間の会議に2回出ただけでした。
18:15
現場調査に行っていたチームが帰宅。
彼らは今朝6時45分にJEN事務所から出発しました。現地スタッフの人たちは更にこれから自分のうちへ帰らなければなりません。彼らのうちまではタプタプで1時間から2時間もかかるのです(タプタプは小さな乗り合いバスのことで、文字通りおしりが「タプタプ」叩かれているように感じます)。
一刻も早く被災者の方々にシェルターキットを届けたい、そんな思いとは裏腹に、多くの時間を移動に取られてしまいます。人口が集中しているエリアで、しかも地震後となれば仕方のないことかもしれませんが、ハイチの渋滞は私が経験した中でもとくにひどいものです。しかし、いまだ生活が安定しない被災者の方々のニーズを確認し、効率的により多くの方々をサポートするために、こういったミーティングで他のNGOや国連機関と情報交換や調整をすることは、現場で調査や配布をすることと同じくらい大切なことなのです。
私は渋滞に巻き込まれている間、よく「バイクがあればいいのにな」と思います。バイクは車より渋滞の影響を受けにくいからです。しかし、よくバイクに乗っている友達は私に「ここでバイクに乗るのはまるでテレビゲームをしているようだよ」、と言います。道を歩いている男の人をよけ、女の人をよけ、車をよけてから子どもをよけて、それからカーブを曲がって・・・・・・もしソファーに座ってテレビゲームをしているだけなら楽しいでしょう。しかし、ここでは現実に自分か他の人の命を危険にさらすことになります。JENは安全のため、スタッフがバイクに乗ることを禁止しています。
こういった状況でJENにできることは、スタッフの安全を確保しつつ、その時点でできる最大限のことをしていくだけです。渋滞にもめげず、JENは今後も精力的に活動を続けていきます。
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