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2010年3月25日 (木)

子どもたちから学ぶ防災教育

100325_group_photodrr_workshop  ようやく、69の学校の生徒が参加した全17回の防災ワークショップが終了しました。今回は、パダン・パリアマン県の被災地域に住む学校の子どもたち、学校運営委員会(現地のPTAに相当)のメンバー、そして教師たちに対する防災ワークショップを開催した、ジェン・スタッフからの報告です。

 一カ月間にわたって開催した17のワークショップ。17ヶ所の異なる場所で学校の子どもたちの面倒をみることは、容易なことではありませんでした。子どもたちの中には、いたずら好きな子や、人見しりをする子もいました。それでも、そのやんちゃな行動やジェスチャーによって、ワークショップ会場の重い空気が変わり、参加者の間に大きな笑いが広がることもありました。私たちはワークショップの期間中、そのような場面を数多く目にしました。また、時には、これらの無邪気な子供たちによって、私たちが知らないことについて考えさせられ、学ぶべき新たな発見がありました。

 ワークショップでは、教師と生徒のグループが、学校と避難経路の地図を作成しました。地図を作った後、グループの中の一人が、参加者全員に説明をします。

100325_drr_workshop  ある時、教師が「ドロップ・カバー・アンド・ホールド(机の下に隠れ、体を丸めて机にしっかりつかまる)」法について説明していると、一人の生徒が次のように質問しました。

「先生、もしテーブルの下に隠れて、そのテーブルが十分に丈夫でなかったら、屋根のがれきがテーブルを壊して、僕たちは簡単に死んでしまうよ。」

 この質問に対しては、誰も答えられませんでした。やがて一人の教師が、「机をもっと丈夫にするよう、役所に頼みましょう」と答えました。

 教育省は、学校の備品は充分強度があるものにすべきであり、また、災害はいつでも襲ってくる可能性があるということを認識する必要があります。私たちは教育省への報告書に、この生徒から受けた指摘を盛り込みました。

3月 25, 2010 インドネシア スマトラ沖緊急支援, 防災訓練・教育 |

2010年3月24日 (水)

確実に、効率的に。一番支援を必要としている人々へ

20100324_jpf220100318photo_of_vieux  3月11日、グラン・ゴアーブの山間の町、ヴューカイユに住む73世帯の被災者の方々に、住宅再建のためのシェルターキットの配布を行いました。雨期の激しい雨に備えて、今回は前回配布したトタン板、ハンマー、釘、のこぎり、軍手に加え、木材を配布しました。ただし、様々な物資が不足しているので、3世帯で1つのこぎりを共有してもらうことになりました。

 最も支援を必要としている被災者の元へ、確実に効率的に支援を届けるためには、コミュニティの協力が必要不可欠です。

 当たり前のことですが、地域の方々がコミュニティのことを一番良く知っているからです。そこで、今回の配布では、地元のリーダー、ナデルさんに加え、多くのボランティアにもご協力いただきました。

20100324_jpf2_20100318assessment__2  事前調査では、各世帯の被災状況を一軒一軒訪問しながら、対象となる世帯を特定しました。

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 配布当日は、現地スタッフとベルランドさんが、調査に基づいて支援の対象となった方の名前を読み上げます。次に、ナデルさんはメガフォンを使って呼びかけて、本人確認をします。これは、二重配布や対象外の方への配布を防ぐためです。

 そして、スタッフとボランティアが、あらかじめ用意しておいたキットを配布します。

20100324_jpf2_20100318tool_distribu 20100324_jpf2_20100318beneficiary_2 

 ボランティアの協力なしでは、これら連携を要するJENの活動は成り立ちません。

「現地の人々とともに」「自立を支援する」というモットーのもとに、今後も活動していきたいと思います。

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JENでは ハイチ地震の緊急支援募金を受け付けています
より迅速な支援を届けるために、皆さまのご支援が必要です

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3月 24, 2010 ハイチ |

2010年3月18日 (木)

水との格闘

100318_gcg_2065s  ミャンマーは今、乾期で、雨は一滴も降っていないのですが、地面を掘れば掘るほど水が出てきます。ポンプで水を汲み出していると、いつの間にか水が染み出てくるのです。材料の運搬の際も、水の干潮満潮で材料が予定通り現地まで届かないことがあります。

100318_gcg_1947s  JENのエンジニアは、工事ができるだけ円滑に行われるように、同時並行できる作業を考え、指導しています。

 しかしながら、乾期は日中40度近くまで気温が上がり、とても暑く、思うように作業が進みません。

 5~6月からは、本格的な雨季がはじまるため、それまでに躯体工事を終えなければなりません。そこで、エンジニアによる調整が、重要なカギになります。

 デルタ地帯では水は非常に大事なものでありながら、時に水に苦しめられているのです。

3月 18, 2010 ミャンマー |

2010年3月11日 (木)

学校衛生環境改善事業

   昨年9月末にインドネシア西スマトラ州で発生した大地震の被災者支援も6カ月目を迎えました。JENは、これまで被害の最も大きかった西スマトラ州パダン・パリアマン県で事業を実施してきました。

100311_sdn24_v_koto_timur_resize_2  今年に入り緊急状態は脱したため、昨年行った物資の配布にかわって、地震被害を受けた88校を対象に学校の衛生環境改善事業を実施しています。
3つのドアがついた写真の建物はJENの建てた学校のトイレです。木材は現地で最もポピュラーなヤシの木を使い、雨の多い気候に合わせて屋根の雨どいからタンクに水を貯めて水洗に使うなど、現地の環境に合わせた作りになっています。

100311_sdn23_kp_dalam_8_2  JENは、学校の衛生環境改善の効果を更に高めるため、教師への衛生教育ワークショップを実施しました。このワークショップに参加した先生は、今度は自分たちで生徒への衛生教育を行うのです。

100311_100222_hygiene_session_sdn_3  現在は、88校それぞれで、先生による生徒への衛生教育セッションが進められており、JENのスタッフも参加して先生のフォローをしています。子どもたちは、先生から基本的な衛生知識やJENが建設したトイレの使用方法、手洗い、歯磨き、爪切りなどの習慣の大切さを学び、プロジェクトの効果がより高まります。

3月 11, 2010 インドネシア スマトラ沖緊急支援 |

2010年3月 9日 (火)

現地のスタッフとともに

 3月11日(木)、これまで準備を進めてきた4000世帯へのシェルターキットの配布を始めます。

20100309p1000993_3  コミュニティーにより用意された名簿をもとに、ジェンのスタッフが一軒一軒被災者の自宅を訪問して、崩壊具合や避難生活の様子を調査してきました。現地のスタッフも、調査票を作成し、データベースをデザインし、何度も調査のシミュレーションを重ねてきました。

 現地のスタッフは、1つのプロジェクトをやり遂げる「仲間」として、また、ハイチの文化や生活を理解するために、なくてはならない存在です。

3月 9, 2010 ハイチ |

2010年3月 4日 (木)

建設会社と協力しながら

 サイクロンシェルター兼小学校の建設事業は、ジェンのエンジニアと建設会社が協力しながら進めています。

100304_img_1838s_2  現在、ジェンのエンジニアは53歳。今までに様々な現場を管理してきた経験があります。建設の始まった当初、建設会社のスタッフは、注文の多いジェンのエンジニアに戸惑っていましたが、最近ではしだいに指摘内容を理解するようになりました。エンジニアのアドバイスによって、スムーズに段取りよく建設できることが分かり、信頼関係ができつつあります。

 現地は、海に近い湿地帯で1Mも掘ると水が出てきます。このサイクロンシェルターは、基礎をしっかり造るため、地面から2Mほど掘り下げ、水をくみ上げながらの掘削になります。そのため、水をくみ上げるポンプのメンテナンスも大事な仕事となり、事前にしておかなければ工期が遅れるのです。

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100304_img_1867s_2  また、掘削をしながら、基礎のための鉄筋準備や、今後の詳細な工事日程の確認などを並行して行い、作業を効率よく進めます。毎日、事前に様々な打合せや指導をすることで、工事が円滑に行えるようになります。

103004_img_1855s  少しずつではありますが、建設会社とジェンのチームワークができつつあります。最後までいいチームで建設できるように協力しあってゆきたいと思います。

3月 4, 2010 ミャンマー, 防災訓練・教育 |