人びとの心配ごと
ミャンマーは現在雨季の終わりがけで、10月中旬からは乾期になります。現在、ジェンはサイクロンの高波で住民の半数近くがなくなった二つの村でサイクロン時に避難できるサイクロン・シェルター兼小学校を建てる準備をしています。
こちらの写真は、地中の土の硬さを調査しているものです。雨と雷の中、住民の協力のもと、行いました。このあたりは、当初建設会社の人の見解では杭は不要とのことでした。ところが、実際に調査してみると非常に地盤が軟らかく、基礎に地中杭を打たなければいけない可能性が出てきました。地中杭を打つことで、柔らかい地盤にも大きな建物を建てることができます。
しかし、杭は非常に金額のかかるものです。想定外の費用で我々も頭が痛いところです。雨の中、村人たちも心配そうな顔で、調査を最後まで見ていました。
村人にとってサイクロンは本当に怖いものなので、今何よりもほしいのは、サイクロンの時に逃げられる場所だといいます。彼らの不安をとりのぞくためにも、なんとか、予定通り堅固で頑丈なサイクロンシェルターが建設できるように詳細な構造の検討を行っています。