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2009年7月30日 (木)

ゆたかな心をもつこと

090730_ddytktms002_9709s  昨年トタンを配布したディダエ地区の小学校でモニタリングを行いました。この学校は、20年前に先生と村の人々の努力で建てられたものです。

 ミャンマーでは、公立校の数が圧倒的に足りていないので、有志の手で建てられた学校が多く存在します。教師を務める女性はとても教育熱心で、20年前からほとんど無給で教えてきました。子どもたちが食べるものがなければ、自宅でご飯を与え、学校に通わせてきたと言います。

 去年5月のサイクロンでこの学校は流され、無くなってしましました。しかし、先生はあきらめませんでした。お坊さんや尼さんなど様々な人に寄付をお願いして、とうとう立派な学校を再建することができたのです。屋根の部分には、ジェンが配布したトタンが使われています。そして、今後、公立校として登録されることになりました。公認されることで、学校の運営はさまざまな点で有利になります。たとえば、政府が教師を派遣し、教科書を一部支給します。90730_ddytktms012_9709s

 この先生は免許を持っていないため、登録後はこの学校で教えることができなくなります。村人やお坊さんと先生でゼロからつくってきた学校を離れることは、とてもつらいことだと想像できますが、

 「子どもたちにとって良くなるなら、それでいい」と先生は言います。

90730_ddytktms018_9709s  この先生に教わった子どもたちが今、大学を卒業して、先生や学校への恩返しのために、ボランティアとして、この学校で子どもたちへ勉強を教えています。この村には、「先生の気持ちが生徒に伝わる」よい連鎖が生まれていると思います。我々は支援をしながら、村人たちから様々な話を聞き、本当にいい勉強をさせていただいています。彼女のような先生を見習いながら、活動を続けていきたいと思っています。

(現地スタッフ アウン・チー・ウィン)

7月 30, 2009 ミャンマー |

2009年7月16日 (木)

ミャンマーにもインフルエンザが・・・

6月27日にミャンマーで初めてのA/H1N1インフルエンザ感染者が見つかりました。
このため、空港でのチェックは日本と同じように厳しくなりました。
マスクの値段は10円から40円にまで値上がりし、お店では売り切れ状態が続いています。

しかし、マスクを着けているのは一部のお金持ちの人々だけで、一般の人たちはほとんどマスクをつけていません。
一般の人々は「マスクをつけているのは病人である」というイメージから、周りに病気であるという印象を与えるのを避けるため、つけたがらないようです。
マスクは持っているけれど、買い物に行く時につけるべきか迷っている主婦も多いと聞きます。

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写真は、ヤンゴンの裕福な家庭の子どもたちだけが通える幼稚園のひとつです。
学校の方針で、先生も子どももマスクをつけていますが、先生たちもマスクをつけることに慣れていないため、お互いのマスク姿を見て笑いあったりしています。
子どもたちの中には、マスクをつけることを嫌がって泣く子もいるようです。
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新たなインフルエンザという非常事態ですが、世界は幸か不幸かさまざまな形でつながっていることを実感した瞬間でした。

(現地スタッフ アン・チー・ウィン)

7月 16, 2009 ミャンマー, 事務所・スタッフ, 文化、生活、習慣 |

2009年7月 2日 (木)

村の地図

090702_img_0208s_low  これは、テヨーチャウという村で村人が作った地図です。

 ジェンがシェルター・キット(竹マット、木材、ニッパ椰子など仮設住宅用の資材)を配り、住宅再建が進むにつれ、変化した村に合わせて地図を作ったようです。地図には、家・トイレ・学校・世帯長の家・橋・井戸・道・池・川・独身/未亡人の家・障害者の家・田圃・サイクロンで残った家・店・村の尊敬される人の家・会議室・見張り小屋・木・池といった内容が盛り込まれています。

 通常、村人たちは自分たちの村のことは地図に書くまでもなく、誰よりもよく理解しています。しかし、普段は来ないはずのサイクロンがミャンマーに甚大な被害を与えた今、村人たちは、次なる災害から生き残るための術を身につけなければなりません。

 サイクロンが村人たちに残した心理的な傷跡は今なお大きなものです。村人が書いたこの地図は、次なるサイクロンに対する危機感の表れのような気がしてなりません。

 ジェンは支援者の皆様、そして日本政府の協力を得て、6月22日から耐サイクロン型学校2校の建設および防災教育を開始いたしました。村人を対象に行う防災教育では地図を使います。災害時に倒れそうな木など些細な情報も地図に落として、村人に避難経路を考えてもらうつもりです。

 ジェンは、村人たちが一日も早く不安を取り除き安心して暮らせるよう、村人たちと共に地図を描いていきたいと考えています。

7月 2, 2009 ミャンマー, 防災訓練・教育 |