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2009年1月29日 (木)

ニーズ調査を通しての気づき

090122_bo_pout_lone_tine005_date_20  サイクロンによる被害は甚大で、広い分野に及ぶものでした。現在も、支援物資に生活の殆どを頼らざるを得ない人、飲料水の支援を受けている人、漁業用の舟や網を必要としている人、住む家のない人など、様々なニーズを抱えた人たちがいます。

 また、サイクロンによる被害は、さまざまな二次的被害を引き起こしています。例えば、農業や漁業を行っている人たちは、自分たちの生活が厳しくなれば、人を雇うことをやめてしまいます。このような影響で仕事を失っている人も多数いるために、人びとは仕事がない、生活費や食糧が手に入らない、など、支援物資だけで生活する状態が長引いてしまいます。

 あまりに問題が多すぎるため、そして被害のエリアが広すぎるために、何が最も重要で最も緊急に必要とされる支援なのか、支援を決定する際には本当に悩みます。加えて、事業を実施している間も、本当にこれが一番必要な支援なのか?この支援が長期的にみても人々にとっていい支援なのか?人びとを依存体質にしてしまうのではないか?等、様々なことで悩みながら実施しています。090122_bo_tha_mar_di019_date_19de_2

 最後は現地スタッフと話し合って、この国に一番なじむ方法で、その時に最良だと思える支援を決定します。これからも人びとの声に耳を傾け、様々な調査を行いながら、その時その時にあった支援を行っていきたいと思います。

1月 29, 2009 ミャンマー |

2009年1月 8日 (木)

悲しみを克服し防災意識が芽生える

090108_bo_hnar_hna_pauk003_date_25d  現在ジェンは、大きな被害を受けたにもかかわらず、アクセスが悪いために支援が届いていなかったボーガレ地区のチョンダーヤ村で支援を行うための調査を進めています。

 ここでは毎日の食事も支援物資に頼らざるを得ない状況が、今も続いています。人びとの心に深くあるのは、どうやって食事を得るか、毎日の生計を立てていくかという問題と同時に、「もう一度サイクロンが来たらどうすればいいのか」という不安です。家族を目の前で失った人も多いため、なかなかサイクロンのことを忘れることはできません。

 多くの人びとが、サイクロンの時に逃げる場所や方法について知りたがっています。大きな自然災害を今までほとんど経験したことがないミャンマーでは、防災という概念がありませんでした。しかし今、防災訓練などについて話をすると、多くの人が大変興味を持ちます。090108_bo_htate_chaung031_date_25de

 防災を考えるということは、サイクロンのことを思い出すことにつながるため、どうしても悲しいできごとを思い出さなければなりません。それでも彼らは、防災訓練を学びたいと言います。その裏にあるのは、家族を守れなかった無念さと、「次は家族全員が生き残れるように」という思いがあるような気がしてなりません。

 今後も調査を通じて、様々なニーズを確認・分析し、人びとに本当に必要とされる支援を続けていきたいと思います。

1月 8, 2009 ミャンマー, 防災訓練・教育 |