ニーズ調査を通しての気づき
サイクロンによる被害は甚大で、広い分野に及ぶものでした。現在も、支援物資に生活の殆どを頼らざるを得ない人、飲料水の支援を受けている人、漁業用の舟や網を必要としている人、住む家のない人など、様々なニーズを抱えた人たちがいます。
また、サイクロンによる被害は、さまざまな二次的被害を引き起こしています。例えば、農業や漁業を行っている人たちは、自分たちの生活が厳しくなれば、人を雇うことをやめてしまいます。このような影響で仕事を失っている人も多数いるために、人びとは仕事がない、生活費や食糧が手に入らない、など、支援物資だけで生活する状態が長引いてしまいます。
あまりに問題が多すぎるため、そして被害のエリアが広すぎるために、何が最も重要で最も緊急に必要とされる支援なのか、支援を決定する際には本当に悩みます。加えて、事業を実施している間も、本当にこれが一番必要な支援なのか?この支援が長期的にみても人々にとっていい支援なのか?人びとを依存体質にしてしまうのではないか?等、様々なことで悩みながら実施しています。
最後は現地スタッフと話し合って、この国に一番なじむ方法で、その時に最良だと思える支援を決定します。これからも人びとの声に耳を傾け、様々な調査を行いながら、その時その時にあった支援を行っていきたいと思います。