サイクロンから6か月~心のケアの必要性~
現在、緊急追加した1500世帯分のシェルターキット配布に向け、配布先の村を決めるための調査を行なっています。
先日調査を行った村で、村びとに「今、何が一番必要ですか?」と聞くと、「亡くなった子どもたちがほしい」と言われました。その人は、2人の子どもをサイクロンで失ったそうです。
私たちは本当に必要な支援を行うため、様々なことを村びとたちに聞きながら調査をする必要があります。しかし、このような答えを前にした時、どう答えることもできず、ただただ呆然と聞くしかありません。
サイクロンから6か月が経過し、支援活動が軌道に乗ってきたところでのこういう一言は、私たちの心に強く響きます。そして、「私たちは彼らのために何もできていないのではないか」という無力感に襲われます。
村を束ねている代表者たちの多くも家族を亡くしています。それでも、彼らは悲しみを隠し、村びとたちの復興のために一生懸命協力してくださいます。そのような彼らとともに働くことで、「立ち止まらず、とにかく今私たちにできることを精一杯しよう」と思える勇気を、日々もらっています。